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不満を言っている人の心理―要求水準という考え方

会話や表情などから、その人がいま不満を感じているかどうかはわかるものの、その心理まで察するのはなかなか難しいもの。そこで今回は、要求水準を目安に不満を言っている人の心理に迫ってみましょう。

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要求水準とは何か

要求水準とは課題となる物事を実行するときに目標とされる、一定の基準のこと。子どもの頃はこの基準を親や大人に設定してもらうことで物事を学習しています。たとえばテストの点数が80点以上ならご褒美がもらえる、家のお手伝いができたらほめてもらえるといった経験をした覚えがある人も多いことでしょう。

しかし大人になるとこの要求水準を自分自身で設定する機会が多くなります。なかには今まで誰かに頼っていたことを、自分で行わなければいけないという時点で不満を感じてしまい、なかなか大人として自立できないケースも。

たとえ設定できたとしても、要求水準が高いほど課題をクリアするのが難しくなってしまいますから、不満が多くなってしまうのです。逆に要求水準が低いと、利用されたり人の言いなりになったりすることが多くなってしまうため、程よい要求水準をたもつことは自分自身をコントロールする上でも欠かせないものになるのです。

不満は自分から他人へ

不満の多い人は、自分を客観視できない傾向にあります。自分の思うようにならないことに腹を立ててしまい、なにかとイライラしがち。しかし他人よりも、現実の自分に対して最も不満を抱いており、そんな自分を認めようとしないために不満の原因を他人や社会のせいにしようとしてしまうのです。

このようなタイプの人は他人への依存度が高く、愛情にうえていることも。要求水準は育ってきた環境やもともとの性格にも影響するため、なかなかすぐにかえるのは難しいのです。そのため、接する側がそれを理解して求める欲求を満たしてあげる必要があるでしょう。

しかしひとつ要求が満たされれば、さらに水準を高めてしまうこともありますから、その基準をはっきりと明確に伝える必要があります。

要求水準が高いと少々付き合いづらい相手と思いがちですが、考え方次第では上手に接することも可能です。相手の心理をうまく見極めつつ、要求水準を満たしてあげてくださいね。

※この記事は2014年11月27日に公開されたものです

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