「魔苦怒奈流怒」読めます?昭和ヤンキーは漢字で書く!
今ではあまり見なくなりましたが、昭和の時代には暴走族の皆さんがたくさんいらっしゃって、やんちゃな「ヤンキー文化」を形成していました。その一つが「難しい漢字を並べてカッコよくする」というものです。最近では見かけなくなった「漢字表記」をご紹介します。
【世界で人々が失い始めているいくつかのこと】
●夜露死苦
⇒「よろしく」
最もポピュラーな漢字表記ではないでしょうか。現在でも見かけるという話も。
●愛羅武勇
⇒「アイラブユー」「I love you.」
「愛羅武優」と書く場合もあります。若い世代には全く分からないと思いますが『なめ猫』のステッカーの中には「愛羅武勇」と書いてあるものがありました。
●仏恥義理
⇒「ぶっちぎり」
勢いを感じさせる言葉です(笑)。「仏の恥」と書くのが面白いですね。
●走死走愛
⇒「相思相愛」
悪さはしていても「意外と純」みたいな感じでしょうか。
●愛死天流
⇒愛してる
そのままストレートには言えないので、こういう漢字表記にしたのでしょうか。
●喝斗毘
⇒「かっ飛び」
「かっ飛び」という言葉自体を最近は使わないですね。「常識外れの」「勢いよく走っていくさま」というような意味です。
●鬼魔愚零
⇒「気まぐれ」
「鬼」「魔」など恐ろしげな漢字を使って書くような内容ではないのですが(笑)。
●本気
⇒「まじ」
本気と書いて「マジ」とルビを振る。これは現在でも通用しますね。
●漢気
⇒「おとこぎ」
漢と書いて「おとこ」とルビを振る。ヤンキー漫画などで現在でも見かける表記かもしれません。
●摩武駄致
⇒「まぶだち」
いわゆる「親友」のことですね。
●陀異守鬼
⇒「大好き」
レディースの皆さんが使った表記だそうです。
●阿離我妬
⇒「ありがとう」
難読表記ですね。こうなるとほとんど「万葉仮名」ですな(笑)。
●天上天下唯我独尊
⇒「てんじょうてんげゆいがどくそん」
「私だけが尊い」という意味ですが、昔の暴走族の特攻服にはよくこう書いてありました。お釈迦様が生まれたときにこう言った、という伝説があります。
●愛死美絵無
⇒「ICBM(アイシービーエム)」
大陸間弾道弾なのですが、なぜこのようなミサイルまで漢字表記にしたのか。確かに勢いは感じますが。
●魔苦怒奈流怒
⇒「マクドナルド」
こう漢字で書くと、なぜか「ドナルドが怒っている様」が頭に浮かびませんか?
●怒羅衛門
⇒「ドラえもん」
あのかわいい外見のドラえもんも、こう書くと相当いかつい感じになりますね。
最後に昔のヤンキー用語とされているものを一つご紹介します。
●出発
⇒「でっぱつ」
「出発すること」をこう言ったそうです。漢字の読み間違いじゃないそうです(笑)。「レコード業界ではこう言う」という話もあるようですが、ウラが取れませんでした。
まとめ
いかがでしたか。全部漢字で表記しようというのはいったい誰が始めたことなのか、今となっては不思議な感じがしますね。いろんな言葉の漢字表記がありましたが、皆さん読めましたでしょうか?
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2014年11月18日に公開されたものです