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知らないうちに人間関係を悪化させる意外な話し方ワースト10「相手の名前を省略」

仕事でもプライベートでも、人との関わりは避けられません。そのため、人間関係はときに非常に大きな悩みのタネとなることも。人間関係がうまくいかず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

もしかすると、それは話し方に問題があるのかもしれません。そこで今回は、知らないうちに人間関係を悪化させる話し方について、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生にお話をうかがいました。

【仕事中に使うと嫌われる言葉づかい「ヤバイ」「お世話様です」「参考になりました」】

1:決めつけた言い方をする

「『あなたって、○○な人だから』といったように、相手のことを勝手に決めつけた言い方をすると、言われた人は『本当はそうじゃないのに』と思っても、言い出せなくなってしまいます。それが積み重なれば、相手の言うことを聞かない人、思い込みの激しい人といった印象を与ることも」

2:大げさな表現が多い

「話し手にとっては強調したい部分でも、相手にとってはそうでもない。そういう場合は意外と多いもの。『すごく○○』『絶対に××』『△△だけ』といったように、何を話す場合でも大げさに言いがちな人は、うっとうしいと思われてしまう可能性があります」

3:悪い例を使って説明する

「気をつけたいのが、誰かに注意や批判をするとき。ただでさえ相手のことを傷つけやすいシーンなので、言い方には十分注意しましょう。特に、悪い例を出してしまうと、相手を傷つける可能性が高まります。

『そのくらい自分で判断しなさい、子どもじゃないんだから』のように、『子ども』という悪い例を出してしまうと、『自分で判断しろ』という指摘より、『子ども』という悪い例を強く印象づけることになります。注意したい内容が伝わりにくいばかりか、『悪口を言われた』と思わせてしまうかもしれません」

4:第三者をけなす

「目の前にいる相手を褒めたいとき。つい別の誰かをけなしていないでしょうか? 『あなたの書類はわかりやすいね。○○さんの書類はわかりにくいのよ』といった言い方です。もし褒めたい人と○○さんが仲良しなら、たとえ自分が褒められているのだとしても、良い気はしないでしょう。

また、『自分も失敗したら、同じようにけなされる』と思うと、不安になります。

褒めるときは、目の前の人を褒めるだけ。第三者をけなして、比較するような言い方は控えましょう」

5:答えにくい質問

「仕事のミスを注意するときや、誰かと口論になったときなどに、答えにくい質問を使って責める人がいます。『何を考えているの?』『どうしていつもそうなの?』といった質問で責められると、相手は『すみません』としか言えなくなってしまいます。

これでは追い詰めるだけ。悪い部分を指摘したいときには、質問の形にせず、きちんと言い切ることが大切です」

6:答えが最初から決まっている質問

「『イタリアンでいいよね?』と『イタリアンはどうかな?』。この2つの質問はほとんど同じ内容ですが、印象が大きく異なります。前者は最初からYesという回答を期待している言い方。最初から答えが決まっている質問をされると、相手は自分の気持ちが無視されたと感じます。

後者の言い方なら、相手はNoと言うこともできますね」

7:相手の名前を省略

「相手の名前を呼ぶことは、大切なコミュニケーションの一つ。面と向かって話しているにもかかわらず、『キミ』『アナタ』と名前を別の言い方に置き換えたり、『ちょっと、○○しておいて』と名前を省略したりすると、人間関係の悪化につながります。

『××さん、○○しておいて』と名前を呼ぶように心がけましょう」

8:断るときに理由を言わない

「相手の誘いを断るときは、きちんと理由を伝えることが重要。ただでさえ相手の希望を叶えられないわけですから、言い方には注意が必要ですね。理由を言わずに『ちょっと……』なんて曖昧な断り方をすると、『自分の誘いは迷惑だったのかも』と、相手を不安にさせてしまいます」

9:恩着せがましい言い方をする

「『○○しておいてあげたよ』『私がやっておいてあげる』といった言い方を、ついしてしまう人は多いはず。この『あげる』という言い方。恩着せがましいと思いませんか? 『○○しておいたよ』『私がやっておくね』でもきちんと内容は伝わりますので、『あげる』はできるだけ使わない方が良いでしょう」

10:お礼を後回しにする

「誰かに何かをしてもらったときには、まず何よりも先に感謝の気持ちを伝えることが大切。『○○しておいたからね』と言われ、『そうですか、××の方はどうなっていますか?』なんて、お礼も言わずに次の話題に移ってしまっては、良い人間関係は望めないでしょう。

まずはお礼、それから次の話題です」

職場での自分、友だちと話しているときの自分を思い出してみてください。もしも心当たりがあれば、今からでも遅くはないはず。人間関係を悪化させてしまいがちな話し方は封印して、少し工夫した言い方に変えてみてはいかがでしょうか。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2014年10月19日に公開されたものです

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