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相手の反感を弱めるための簡単テク―「迎合ストラテジー」という対人戦略

部下が言うことを聞いてくれない、自分のほうが格上のはずなのになぜか反感を買ってしまい交渉がうまくいかない……。こんな人はいませんか? こういうときは、考え方を切り替えてこんなテクニックで乗り切ってみてはいかがでしょうか?

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相手の気持ちに立った態度

良い軍隊の上官は、自分が上の位だからといって威張りくさってはいないそうです。部下と同じように汗水たらし、人命救助活動などに対し必死で働き、部下と一緒の食料で働くそうです。上官なんだからといって、そういう緊急時まで良い食事を求めたりはしません。

部下も上司もない、みんな一緒に頑張ろう!という対応を見せます。

当然でしょ?と思うかもしれませんが、これが「相手の気持ちに立った態度」なのです。こういう状態でも先輩面、上司面を見せつけられたら、いくら部下とはいえ、いい気分はしないものです。

「迎合ストラテジー」という対人戦略

このように、本来上の身分であるものが下のものに歩み寄る(迎合する)ことによって、下のものである相手に好かれ、結果相手を思い通りに動かす対人戦略を「迎合ストラテジー」と言います。人というのは、上司が汗水たらして働き、部下である自分たちを思いやる相手に対し、いい人だと思い、この人のために働こうと考えるものです。

こういう対人戦略は、上下関係や先輩後輩の関係が厳しい環境において、特に効果的に発揮する戦略です。他の上司や先輩が威張りくさっていて嫌気が差している中、「この上司だけは違う! 私たちの事を思ってくれている!」と感じたら、みんなその上司についていこうと考えるものなのです。

反感を自分に向けず、代わりに好意を向けさせる

この迎合ストラテジーは、相手と自分の関係を把握した上で、相手がストレートに反感を向けないようにし、結果を出すための手法です。自分が後輩や格下な状態では、ただ媚びへつらってるだけになってしまいます。

上司や主導権を握っているという状態で、交渉などに勝つことだけを考えていると、相手の反感を買うだけになってしまいます。そういうときにその反感を弱め、「この人は悪い人じゃないな」と思わせ、「この人の話なら聞いてもいいな」と好意に変えることを目的としています。

ですので、これは状況に合わせて使い分ける、一種の対人戦略なのです。

「相手を気持ちよくさせる」という簡単なようで意外と忘れているようなことで、人は動くのです。自分の立場が上になったときこそ、下の立場の気持ちを忘れないというちょっとしたコツを覚えておきたいものです。

※この記事は2014年10月18日に公開されたものです

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