お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

乾杯のときにグラスをカチンとならす理由とは?「乾杯は悪魔払いや毒味の意味で始まった」

乾杯のときにグラスをカチンとならしあう習慣、これって一体何のためにするものなのでしょうか。ちゃんとした理由はある? 今回は、社会人になったら押さえておきたい乾杯マナー、そして意外と知らない乾杯の理由についてご紹介します。

【乾杯条例 東広島・三次に続き世羅でも!「たちまちビール」は条例違反!?】

乾杯は悪魔払いや毒味の意味で始まった

乾杯でグラスをぶつけあうようになったのは古代ヨーロッパの時代。お酒を飲む前に、部屋の中にいる悪魔を器と器がぶつかるときの音で追い払っていたのだとか。また中世に入ってからは、グラスを激しくぶつけあうことで、お互いのグラスにお互いのお酒を混ぜ、毒味するという意味でグラスをぶつけあっていたそうです。

現代では悪魔払いも毒味も必要ありませんが、その風習がいまだに根強く今日まで残っています。

ただしグラスをぶつけあうのは、NGな場合も

ただし乾杯のときにグラスをぶつけあうのは、起源が古く由緒正しい乾杯の仕方とはいえ、現代ではタブーとされることがあります。それは乾杯に使うグラスの薄さが理由。高価なワイングラスやシャンパングラスは極端に薄いものもあり、不用意にぶつけてしまうとヒビが入ってしまうこともあります。

そのため高価な器を使うパーティー等の席では、グラス同士をぶつけあわずに目の高さまでグラスをあげ、周囲の人とアイコンタクトや会釈をする程度に乾杯するのがマナー。くれぐれも他の人にグラスをぶつけにいかないよう注意しましょう。

気軽な飲み会なら、グラスをぶつけての乾杯もOK

同僚との飲み会や、親しい友人との飲み会など、フランクな場所での飲み会で、丈夫なグラスを使っての飲み会ならグラスをぶつけての乾杯もOKです。また目上の人がいる場合は、目上の人の出すグラスよりも少し下がった位置で、グラスをぶつけるようにしましょう。

乾杯のマナーは本来はグラスをぶつけあうものだったのですが、現代では器も薄く繊細に変わり、ぶつけあうと「マナー違反」だと冷たい目で見られてしまう可能性も。ちょっとかしこまった席ではグラスは掲げるだけにとどめるのが無難です。

改まった場所での乾杯には、ぜひ注意してくださいね。

※この記事は2014年10月10日に公開されたものです

SHARE