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自転車・バイク乗りなら一度は走りたい、北海道「オロロンライン」の魅力とは?

ガードレールも電柱もない長い長いその道は、地平線まで続く牧草地と、澄んだ海に挟まれている。大きくて白い雲が気持ち良さそうに空を流れ、雲の影が落ちる景色の中を風と一体になりながら走る。

まるで映画か小説のワンシーンのようですが、こんな風景が北海道北部にあるんです。道の名は「オロロンライン」。北海道日本海側・石狩市から天塩郡天塩町まで続く、国道231号・国道232号の愛称です。オロロンというとなんだか怖そうな名前ですが、これは、地元のウミガラスの別名にちなんだものです。

映画化やドラマ化もされたマンガ「はちみつとクローバー」の中で主人公の旅先として描かれており、スケールの大きな風景が魅力の道です。

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おすすめの区間は、留萌から天塩の海沿いを北上するルートで、全長は約300kmと大変長い道のりになります。車でドライブも良いのですが、おすすめはやはり、バイクや自転車などの二輪。風を感じながら走るのが最高です。

天塩を抜け稚内までは厳密にはオロロンラインではないのですが、この道の景色でもまた、スケールの大きい風景が楽しめます。道中海側に見える利尻島の利尻山は標高1721mを誇り、その姿は壮観の一言。こちらも道中にあるサロベツ原野は日本第三位の面積の湿原が広がり、季節によってはタンチョウヅルをはじめ、多くの渡り鳥を見ることができます。

道中には道の駅が点在しており、小平町の「おびら鰊番屋」、苫前町の「風W苫前」、羽幌町の「ほっと・はぼろ」、初山別村の「ロマン街道しょさんべつ」、遠別町の「道の駅・富士見」、天塩町の「道の駅・てしお」の6つがあります。

特に道の駅「風W苫前」に併設された温泉からは日本海が見渡せます、旅行中に疲れたらに汗を流しに向かいましょう。

スーパーやコンビニは50kmごとにポツポツある程度なので、飲み物や食べ物は少し多めに補充しておきましょう。また海沿いということで風や起伏も激しく、自転車で行かれる方は少し覚悟が必要かもしれません。その分、全行程を走りきった時の達成感はなにものにも代え難いものになるでしょう。

この道は走ったものにしか分からない不思議な魅力を持っています。9~10月までは気候もまだ暖かく過ごしやすい道北。オロロンラインを走りに行ってみませんか?

※この記事は2014年09月27日に公開されたものです

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