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雑学 生活

魅力いっぱい! ヘンな深海生物10選!

深海生物には不思議な魅力があります。変わった形をしたものが多いですし、生態がいまだに謎というものも珍しくありません。ミステリアスなところが私たちを引き付けるのでしょう。今回は、『新江ノ島水族館』展示飼育部 魚類チームの根本 卓(ねもと すぐる)さんに、珍奇でかわいい深海生物を10種ご紹介いただきました。

【ダイオウイカはおいしくないって知ってた?】

■メンダコ

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メンダコ

「タコのくせに耳があります。この耳を使って泳ぐときの姿はシンクロの選手のようです。タコってずる賢くて、しっかりしたイメージだと思いますが、メンダコはタコっぽくなく、ぷにょぷにょしていて、とってもかわいいです。

繊細なところもあって、そこはタコっぽく超神経質です。光にはすごく敏感で、ほかの生き物が反応しないような光にも反応し、まぶしそうに目をつむります。餌をなかなか食べてくれないのですが、今のところ、サクラエビとオキアミを食べる様子を確認できています」

■ノコギリザメ

ノコギリザメ

「とても奇妙な形をしています。ノコギリが当たるとすごく痛いですよ。搬入時にノコギリで頭をはたかれたことがありまして、すごく痛かったです。飼育下で観察してみますと、このノコギリは餌を食べるときには使わないのです。

これは謎ですね。キビナゴやイカを食べています。 マグロは好きじゃないようです」

■ミドリフサアンコウ

ミドリフサアンコウ

「捕まると、自分で膨らみ防御する性質があります(フグのような感じ)。ですので、採集時には風船のようにぱつんぱつんに膨らみます。キャッチボールできるくらいですね。

超ガンコな性質です。ミドリフサアンコウは『待ち伏せして餌を取るタイプの魚』で、このタイプの魚は、自分が気に入らないと餌を食べてくれません。

オキアミをワイヤーでつって給餌をしていたのですが、ある日ワイヤーがミドリフサアンコウに刺さってしまったことがありました。それから、あまり食べなくなってしまいました。嫌な餌だと、口の前に置かれた餌をふっ飛ばそうとします」

■オウムガイ

オウムガイ

「一見頼りなさそうな生物なのに、ゴキブリをも上回る5億年の歴史を持つ生物です。眼がとても印象的ですが、実はこの眼は『穴』で、レンズはありません。

オウムガイは、水族館に到着したときに、沈めるか沈めないかで、その後の飼育の難しさが決まります。浮力調整がうまくできない固体は飼育が難しいのです。自分で沈める個体は大丈夫なのですが。

オウムガイは、好き嫌いが激しいです。マグロは好きなようですが、イカは食べませんでした。また、においにはすごく敏感で、餌のマグロが入ると活発に動きますが、 イカだと漏斗(という器官)でぶっ飛ばしてしまいます」

■タカアシガニ

タカアシガニ

「タカアシガニにはかわいらしい生態があります。ずっと立っていると疲れるのか、時々座って休んでいることがあります。また、マッサージなのか、はさみで自分の足をもみもみしていることもあります(笑)。餌の好き嫌いが激しく、嫌いな物をやるとはさみでつかんで遠くに投げ飛ばします」

■オオグソクムシ

オオグソクムシ

「オオグソクムシは、海中にすむダンゴムシの仲間です。危険を感じると、ダンゴムシのように丸くなります。手荒く扱うと口から謎の茶色い液体を吐き出す習性があります。深海の『掃除屋』なんていわれていますが、そんなに活発に食べるわけではなく、一度たらふく食べると1週間ほど食べなくなります。

ちなみに、オオグソクムシのメスは、ほとんど見つかりません」

■ダイオウグソクムシ

ダイオウグソクムシ

「ネットでも話題になったので、ダイオウグソクムシをご存じの方は多いかもしれませんね。ダイオウグソクムシは、実は食べ物の好き嫌いが激しい生物です。マグロやイカのようなサッパリ系の肉は食べず、脂が乗ったイワシやサンマしか食べてくれません。

少しお腹がすいている方が餌をよく食べるので、1-2カ月に1回しか餌をやらないようにしています」

■ヌタウナギ

ヌタウナギ

「ピンチになると強い粘着性のヌタを出す性質があります。ちょっと触るだけですぐにヌタを出してしまって世話がしにくいです。ヌタが他の魚に絡まると窒息して死んでしまうこともあります。取り扱いは要注意の生き物です」

■テヅルモヅル

テヅルモヅル

「見事な幾何学模様になっていますが、こう見えてもヒトデの仲間です。『つる状の腕は餌を捕るため』といわれているのですが、水槽内ではそんな様子は見たことがありません。また、水槽内で何を食べているのかもよく分かりません。

なぜか光にすごく敏感で、ライトを当てるとモジャモジャと活発に動くようになります」

■フジクジラ

フジクジラ

「エメラルド色の巨大な瞳が特徴です。きれいな藤色をしていますが、これは生きている間だけです。死んでしまうと真っ黒になります。いまだに水族館での長期間飼育が成功していない、貴重な魚です。眼がダメになることが多いのです」

いかがでしたか? あなたの知らない生物もいたのではありませんか? このような不思議な深海生物を「実際に見たい!」という人は、ぜひ新江ノ島水族館に足を運んでみてください。

●……展示される生物はその時々で変わります。現在展示されていない生物もいるのでご注意ください。

⇒『新江ノ島水族館』の公式サイト
http://www.enosui.com/

写真提供:(C)新江ノ島水族館

(高橋モータース@dcp)

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