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重要文化財の屋上でビール! 神奈川県庁本庁舎の夜間公開に出かけてきた!

屋上からの横浜港の眺め

神奈川県・横浜市にある神奈川県庁本庁舎は、2014年8月13日~16日までの期間限定で、同庁舎の夜間公開を実施した。普段は一般公開していない庁舎屋上では、横浜の夜景を眺めながらビール飲むことができるというので、8月15日に早速訪ねてみた。

【超穴場!アール・デコ様式の文化財屋上でビールが飲める―神奈川県庁本庁が夜間公開】

同庁舎は1928年に建てられ、1996年に国の有形文化財として登録された。知事が執務する現役の庁舎としては、大阪府庁本館に次いで全国で2番目に古い建物となるという。

玄関ホールは、アール・デコ装飾と和風が調和した造り。テレビドラマのロケに使われることもあるという。当日は屋上のほか、旧議場(大会議場)や旧貴賓室(第3応接室)も公開しているというので、重厚な造りの階段を登り3階へ。

「旧 貴賓室」は、シャンデリアや家具など、ほとんど竣工当時の状態を保っている。貴重な黒ダイヤを用いた柱、ルビーが使われている時計も当時のまま。「旧 議場」は折上げ格天井が使われた和風と洋風が融合された造りで、当日は専門家による本庁舎建物解説なども行われていた。

左から、旧貴賓室(第3応接室)、旧議場(大会議場)

いよいよ屋上へ。屋上には、竣工当時に粘土を焼いて作ったライト形式のテラコッタの装飾が展示されていた。屋上は大きく横浜市開港記念会館側と、横浜港側に分かれており、海が大きく広がる横浜港側からは、クィーンの塔(横浜税関)、赤レンガ倉庫、遠くベイブリッジまで見渡すことができた。

横浜市開港記念会館側の眺め。ライトアップされたジャックの塔がきれい!

反対側に回ると、ジャックの塔(横浜市開港記念会館)が間近に。フロアには音楽のリズムに合わせてライトが点滅するオブジェが置かれ、幻想的な雰囲気だ。ビルとビルの間からは、ハマスタ(横浜スタジアム)の観客席も見え、ファンの応援歌も響いてくる。

屋上では、生ビールのほか、缶ビールや日本酒、厚木の地ビール「サンクトガーレン」などを販売。フードは唐揚げやポテトフライ、焼き鳥、枝豆といったおつまみ系や焼きそばなどが中心だったが、中には、神奈川県の最中(もなか)やアイスといったお菓子類も。早速、生ビール(500円)と枝豆とチャーシューのおつまみセット(350円)を頼み、横浜港が見えるテーブルに移動した。

生ビールとおつまみセット

心地よい海風に吹かれながら飲むビールは格別! 周囲を見渡すと、ご当地バーガーをかじる子どもの姿が。とても美味しそうだったので、早速買いにいくと、人気のためすでに販売終了したあとだった。「2014年、初めて販売したので要領がわからなくて。次はたくさん作ってくるね」と店員さん。

ひとしきり夜景とビールを楽しんで玄関を出ると、駐車場でキッチンカーが軽食を販売していた。駐車場はライトアップされた横浜市開港記念会館を見上げる形となり、屋上とは違った趣がある。キッチンカーは日替わりで、当日登場していたのは「ステーキ丼」「ケバブ」「富士宮やきそば」「遠州黒豚」の4台。

神奈川県・厚木産の素材を使っているという「ステーキ丼(600円)」を頼んでみた。お肉はその場で焼いて仕上げてくれるのでアツアツ、しかもとても柔らかい。添えられた野菜は厚木産で、特に「バナナピーマン」というシシトウに似た素材がポイントだそう。シシトウよりも少し大きいサイズで、辛さもそれほど強くない。適度な苦味が、肉や甘辛いソースととても合う。

ステーキ丼。画面上のレタスの横に添えられているのが「バナナピーマン」

トルコの肉料理「ケバブ(500円)」は、グリルで焼いた肉をその場で切り分け、千切りキャベツ・トマト、少しピリ辛のタレ(辛さは自分で選べる)とともに、ピタパンのような生地に挟んでくれた。「遠州黒豚」おすすめは、黒豚を使用したソーセージをはさんだ「アボカドチーズドッグ(600円)」。

グリルで焼く肉をその場で切り分けてくれる。「オイシイデスヨ!」

なお、同庁舎は今回以外にも、定期的に屋上などを一般公開している(ビールなどの販売はなし)。神奈川県ホームページで情報を公開している。

(エボル)

※この記事は2014年08月18日に公開されたものです

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