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【女の嘆き】自慢話ばかりの女友だちに疲れる→「“承認欲求”を、地球レベルの愛で許す」

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

社会人になってから、趣味や習い事でできた仲間。年齢も仕事もライフスタイルもさまざまだから、付き合っていても刺激的でおもしろい。その反面、あまりにも生活レベルや価値観のちがう話題ばかり振ってくる人の話は、すべてが自慢に聞こえる!? これって、深読みしすぎでしょうか?

自慢話をするタイプも、実はいろいろ。たとえば、誰もが知っている有名人や権力者などと、さも親しいかのような話し方をする“ネームドロッピングタイプ”、上質なライフスタイルや英才教育へのこだわりを説き、特別なクラス感を漂わす“ブランド武装タイプ”、自分の苦労話をしては、あなたはまだ若いから……と上目線で諭す“達観した自分をアピールするタイプ”など。実はどのタイプにも共通するのが、根底の部分での自信のなさ。自分を大きく見せることに余念がないあの人は、傷つきやすくて強がりの小さな女の子なのだと思えば、印象が変わってきませんか?

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 自慢話にカチンとくるときは、自尊心の軸がブレている
自慢話で疲れるのは、相手と比べて自分が「負けた」感じがするときや、価値観を否定されたように感じるとき。これは、もともと自分の心にある傷に、自慢話が刺激物として作用し、自尊心の軸がブレてしまった状態。事実、自慢するつもりはなく、本当によいと思ったことや感動したことを純粋にシェアしたいという人も世の中にはいるのです。だから、素敵な話でカチンとくるときは、心の軸を立て直すのが急務。「私は私、これでOK」と、日ごろから心を整えておけば、誰かをうらやましく思ったときでも、自分の価値まで脅かされることはないはず。相手と同じ価値観の土俵で一喜一憂せず、多少「鈍く」聞き流すやり方も手に入れて。

●その2 誰にでもある“承認欲求”を、地球レベルの愛で許す
息をするように自慢話をする人の心には、「人に認めてもらわないと不安で仕方がない」という闇が潜んでいるかも。これは、多かれ少なかれ誰の心にもある承認欲求というもの。でも、人は十分な承認によって自己愛が満たされてはじめて、社会貢献度の高い“自己実現欲求”のステージへと向かうもの。お互いに「いいね」と承認を与え合い、ともに次のステージを目指そう、くらいの大いなる人類愛を抱くのもひとつの方法。個人レベルでマウンティング合戦に発展しそうなときは、地球レベルまで視野を拡大してクールダウンを。

●その3 マイナス感情もコミュニケーションに活かす上級技
「生活レベルがちがいすぎていたたまれない」「話が高尚すぎてついていけない」と思ったときは、正直にその旨を伝えてしまうのもアリです。素敵なライフスタイルを語るその人が真のセレブリティならば、一緒にいる人に居心地の悪い思いをさせないための感性と教養を備えているはず。誤解が生じていることを悟った暁には、何かしらの機転をきかせた対応をするでしょう。一見するとマイナスな印象のあなたの言葉も、相手にとっては自分がどう映っているかを知るための「正直かつ貴重な鏡」となるのです。本当の友人への道は、そこからひらけていくかもしれません。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2014年06月27日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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