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“リッツ・カールトン”で受け継がれる伝説のシンクロサービスをご存知?

マイナビウエディング編集長として数多くの結婚式場にお伺いする機会が多い身。有名な建築家の方が残した言葉に「神は細部に宿る」というものがありますが、常々ウエディングも同じだと感じます。上質なウエディングには、細部にまで上質が貫かれているもの。そんなウエディングの「細部の上質」に注目してご紹介する本コラム。今回は、ホスピタリティで世界にその名をとどろかすホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」に受け継がれる伝説の?シンクロサービス?に迫ります。

結婚式の「おもてなし」には、ゲストも慣れてしまっている!?

新郎新婦からよく聞く言葉として「ゲストをおもてなししたい」というものがありますが、プロの視点から敢えて言えば、それはとても難しいものです。
特に参列経験の多いゲストは、初めての時は感動した?おもてなし?も、逆に多少窮屈な思いをする場面も、慣れてくるもの。新鮮味もないけど、ある程度のことは許せる、みたいな感覚です。そんな人たちを感動させる?おもてなし?って実は、なかなかあるものではありません。
?ザ・リッツ・カールトン東京?に受け継がれる伝説の?シンクロサービス?。数あるおもてなしの中でも「これは!」と私自身、感動してしまったサービスです。きっと参列経験の多いゲストこそ注目してもらえるはず!ということで今回はその全貌をご紹介しましょう。

お料理のプチストレスを、ドラマチックに解消する伝説のサービス

結婚式のゲストの楽しみの一つはお料理ですが、サーブされる場面で、プチストレスがあります。テーブル全員のお料理が揃うのを待っていいのか、それとも熱々を食べるべきか、気を使ってしまう。中には先にサーブされた人のお皿を興味深々に覗き込む人も!先にサーブされた人も、後の人も一瞬、悩んでしまいます。
まずは、なぜそんなことが起きるのかから解説しましょう。多くの結婚式場では、ひとつのテーブルにサービスマン一人が専属で付きます。その人が全ての責任を持つという意味では、行き届いたサービスをしてもらえそうなのですが。お料理を運ぶ場面では、ひとテーブルに8名くらいが座っているとなると、3皿ずつ、最低3往復はしないといけない状態が生まれます。
これに対してリッツ・カールトンの?シンクロサービス?の場合。3テーブルを5名で担当。しかもその5名はまるでシンクロナイズドスイミングのように一糸乱れず、お皿をひとテーブルに一斉に持ってきます。結果、同じタイミングでお料理が運ばれる。ゲストは誰を待つことなく、最適のタイミングでお料理を楽しめる、という状態を実現させるのです。

本当に心地よいサービスとは気付かない人がいるくらい、さりげない

?ザ・リッツ・カールトン東京?の結婚式に参列した人の中には、このサービスに気がつかない人も多いと言います。しかし、結婚式の主役は新郎新婦。そしてこの場面における2番目の主役はお料理です。ですからサービスマンやそのやり方はあくまで黒子であり、気付かれないサービスというのは、それだけ心地よいという証拠。
リッツ・カールトンの方に実際にお話しを伺ったところ、「同じタイミングというのが、非常に難易度が高く、特に3人の呼吸を合わせるのが難しい。個人技能にプラスしてチーム技能が求められる熟練の技です」とのこと。これこそ、細部に宿る上質!ではないでしょうか。目立たないところにも一切手を抜かず、技量を高めることで提供できるサービス。参列経験の多い慣れたゲストなら、このちょっとした違いに気付き、感動してくれることでしょう。

試食付きのブライダルフェアなら、このサービスを体感できる回もあるそうなので、ぜひご興味のある方は、問合せをしてみてください。

※この記事は2014年06月21日に公開されたものです

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