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人を利用しようとする人への対処法5つ

あなたの周りには、あなたの性格的・社会的立場の弱みに付け込んで、無理難題を押し付けてくる人はいませんか?そういう、他人の弱さを利用して自分の利益にしようとすることを、心理学的には「Manipulation(操作)」と呼びます。

そういった人間(操作者)に職場などで出会ってターゲットにされた結果、心身共にボロボロになってしまう危険があります。

心理学者のPreston Niさんが、そういった他人を精神的に搾取しようとする人間をどのように見分けるか、またターゲットにされてしまった場合どう対処すべきかについてアドバイスしています。

1.距離を取る

操作者を見分けるには、その人の他人に対する日頃の態度を観察することが重要です。接する相手によって態度が大きく異なる人は要注意です。ある人にはとても礼儀正しく接するのに、別の人には物凄く横柄だったりする場合、その人は操作者である可能性が高いと言えます。

ターゲットにされないためには、そういった人からは可能な限り距離を置くべきでしょう。

2.自分を責めない

操作者は、他人の弱点に付け込むことに長けています。操作者からあなたの欠点などを指摘された場合、自分があたかも役に立たない人間であるかのように思わされてしまいがちです。しかし、それは操作者があなたを服従させるためのテクニックなのです。

もしあなたが自分を責めそうになった場合、次の質問を自分に投げ掛けてみましょう。


「自分は本当に、人として尊重されているか?」
「この人の期待や欲求は妥当なものか?」
「この人との関係について良いものだと感じているか?」

こうした問いかけは、相手との関係において自分に問題があるのか、相手に問題があるのかを考えるヒントをくれるでしょう。

3.操作者に問いかける

操作者は、あなたに様々な要求や命令を投げ掛けてきます。こうした「依頼」は、彼らの要望を満たすためにあなたに無理を強いるものになりがちです。そうした場合、相手に対して以下のような質問を投げ掛け、彼らの要望が不公正なものではないか、内省を促してみましょう。

「これは、筋の通ったことだと思いますか?」
「私に求めていることは公平なことだと思いますか?」
「あなたは私に頼んでいるのですか?それとも命令しているのですか?」
「私はこれを行うことによって何が得られますか?」

こうした質問により、操作者は自分の行いが妥当なものであるのか考えさせられることとなり、理不尽なものだと自覚できる人なら要望を取り下げるでしょう。

4.時間を置く

上記の3の質問をしても操作者の態度が変わらず、あなたに即座に行動するよう要求してくる場合が考えられます。それは操作者があなたを強くコントロールしようとしていることの表れでもあります。

そうした場合、相手の要求にすぐ応じることはせず、「考えておきます」と突き放すのも一つの手段です。

そして、相手の要求を呑むことが自分にとってどのようなメリット・デメリットがあるかをよく考えましょう。そして自分にとって不利益しか考えられない場合、毅然と「NO」を言うことが必要です。

5.いじめに屈しない

操作者は、他人を脅したり傷つけたりする、いわば「いじめ」をする人間です。そういった人間は、基本的に自分よりも「弱い」と見なした相手をターゲットにするものです。

従って、あなたがいつまでも受身であったり服従的であったりすると、自分自身をターゲットにし続ける結果になります。

他人を利用する人は臆病な傾向がある

いじめをする人間は、一方で非常に臆病なものですから、ターゲットが毅然と立ち向かってきた途端に、一気に怯んで去っていくものです。

いじめをする人間に立ち向かう場合は、第三者の目がある場所など、必ず自分を安全な場所に置きましょう。そして必ず受けた仕打ちに関する記録を取っておき、場合によっては法的機関に相談しましょう。

いじめに立ち向かうことは重要ですが、たった一人でそれを行う必要はありません。

How to Spot and Deal with Manipulative People
http://www.psychologytoday.com/blog/communication-success/201406/how-spot-and-deal-manipulative-people

※この記事は2014年06月13日に公開されたものです

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