自然と人を引き寄せる、話し方のコツ11選「必ず名前を呼ぶ」「話し方に抑揚がある」

みなさんの周りには、「なぜかいつも人に囲まれているな」と感じる人はいませんか? 常に周囲には人が集まっている人には、きっと何か特徴があるはず。そこで今回は、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に、「周囲に人が集まってくる」そんな自分を作るコツについて教えていただきました。
【あなたの評価が低い理由―4つの話し方で評判が変わる「丁寧にしすぎない」】
1:正しい姿勢を心がける
「声が素敵な人はとても魅力的です。聞いていて気持ちの良い声を出すためには、まず正しい姿勢を心がけることが一番。特に猫背には注意が必要です。猫背の姿勢では、聞き取りにくい小さな声しか出せません。背筋を伸ばして、大きく深い呼吸を心がけて発声してみてください」
2:颯爽と歩く
「話し方と歩き方は、意外と関係があるものです。小さな歩幅でチョコチョコと歩いているときは、呼吸が小さく、浅くなりがちです。少し大股で颯爽と歩けば、呼吸が大きく深くなりますので、良い声を出しやすくなります。
普段から意識して颯爽と歩いていれば、いつ話しかけられても、明るい声で答えることができますね」
3:話し方に抑揚をつける
「聞いていてつまらないと感じてしまう話し方の一つが、『抑揚のない話し方』です。『あの人の話をもっと聞きたい』と思わせるためには、話の内容だけではなく、抑揚にも工夫が必要です。
例えば、話の肝となる部分は少し大きな声で、悲しい話題のときは小さな声で、といったように、内容に合わせて声の大きさや話す速度を工夫してみてください」
4:笑顔を絶やさない
「どれだけ話が上手な人でも、笑顔がなければ周囲に人が集まってくることはないでしょう。常にニコニコしていれば良いというわけではありませんが、できれば、一人でいるときでも、微笑んでいるように見えると良いですね。
笑顔が苦手な人は、最初のあいさつ、そして別れ際だけでも、笑顔を見せるように心がけてみましょう。それだけで、印象がグッと良くなるはずです」
5:否定的な言葉を多用しない
「『でも』や『しかし』、『○○できない』、『無理』など、否定的な言葉はできるだけ使わないように心がけましょう。自分の話を否定されたり、断られたりして、良い気持ちになる人はいません」
6:自分から積極的にあいさつをする
「声を掛けられるまで待っていても、自分の周囲に人を引き寄せることはできません。まずは、あいさつで自分からコミュニケーションをはかるようにしましょう。誰かとすれ違うときには、自分から先に声をかけます」
7:まずは「ありがとうございます」
「頼みごとやお誘いなどを、断らなくてはならないこともあるでしょう。例えば『今日飲みに行かない?』と誘われた場合はどうでしょうか。
『今日は予定があるので、無理です』と『ありがとうございます。ただ、今日はどうしても用事があって……』では、与える印象が大きく異なりますよね。同じように断るとしても、『ありがとうございます』の一言が添えられていれば、誘った人は『また今度誘ってみよう』という気持ちになるものです」
8:呼びかけるときは、必ず名前を呼ぶ
「誰かに呼びかけるときは、その人の名前を言うように心がけてみてください。人は、自分の名前を呼ばれると気分がよくなるもの。『ちょっと、すみません』ではなく、『○○さん、ちょっといいですか?』の方が、与える印象はよくなりますね」
9:話の内容を整理する
「誰が聞いても理解できる、わかりやすい話し方をする人は周囲の人に好かれます。そんな話し方をするためのポイントは、話の中身を整理すること。『これから自分が何を話すのか』を、しっかり把握していることが大切です。
要点は何で、伝えたいことはいくつあるのか。それらを話しはじめる前に整理しておくように心がけましょう」
10:簡単でわかりやすい言葉を使う
「もう一つ、話をわかりやすくするためにできることを紹介しましょう。それは、『簡単な言葉を使う』ということです。難しい言葉を使えば、たしかに知的に見えますし、威厳のある印象を与えることもできます。しかし、気さくで近寄りやすい印象を与えたい場合は逆効果です。
誰でも理解でき、誤解を生むことが少ない簡単な言葉を使うことで、周囲の人にとってはわかりやすい話し方となります」
11:話すときも、話を聞くときも目を合わせる
「話すときは、相手の目を見て。これは、自分が話をするときだけではなく、話を聞くときも同じです。自分の話を真剣に聞いてもらって、嫌だと感じる人はいません。その『真剣に聞いている』ということを示す、もっともわかりやすい態度が『目を見る』です」
なぜか自分の周りには、いつも人がいない。そんな風に日々感じている社会人は多いようです。もしそんな悩みを抱えているなら、今回ご紹介したコツを参考にしてはいかがでしょうか。
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
※この記事は2014年05月29日に公開されたものです