お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

飲食店の「ごちそうさま」は不快? 質問サイトの回答にコメント殺到

家庭の食卓で、外食先で「ごちそうさま」を言っていますか? ニコニコニュースに掲載された、goo「教えて!ウォッチャー」の「お店での『ごちそうさま』って変なの?」という記事が、ニコ民の間で話題になっています。

質問サイトの「教えて!goo」によせられた「子供の頃に『ごちそうさま』はお店で使ってはいけないと母に教えられたが、最近はお店で使っている人が多く、いつ頃からそうなったのだろうか?」という質問に対してベストアンサーに選ばれたのは「中高年だけれど、飲食店で『ごちそうさま』は言わないし言うつもりもない。他の客がそう言うのを聞いて抵抗感があり、むしろ不快に思う。客側が競って『いい客』であることを演技しているように感じる」というもの。

「ごちそうさま」を言う客に恨みでもあるの? ともとれるこの話題が、物議をかもしているようです。ニコニコニュースに書き込まれたコメントを見てみましょう。

不快は言いすぎでは?

「ごちそうさま。不快どころか気持ちのいい言葉だと自分は思います」

「感謝の意味を込めて言ってるんだけどな 不快に思われるのは残念だな」

「僕大体言ってるけど言うことで不快になるっていう人がいることに驚いた。いい客ぶるとかそういうのは言葉を言葉のとおり捉えない、曲がった捉え方をしてしまう風潮にあるのかね?」

「金払ってるから店側に礼儀やねぎらいは不要とか。…何か殺伐としてる気が。それならレジで支払う金は手荒く叩きつけてもいい事になるし。食への敬意と働く人への応援と思えば」

“言う言わないは勝手だけど、他人の『ごちそうさま』まで不快に思うのどうなの?”という声が大多数を占めました。なかには「少なくとも外食時にいうときは『おいしかったです。ありがとう』と言う意味で使っているなあ。横柄な客が多い昨今、バイトしてた時にその一言があるだけでうれしく感じる」という“店員側の気持ち”を大切にした意見も。

言いにくいときも……

「『ごちそうさま』ってタダで貰ったときのお礼的なニュアンスがあって言いにくいのはある、『おせわさま』『どうも〜』とか言ってる」

「言うのが礼儀 だが面と向かうと言えない俺がいる 言わないとな」

「店に対するごちそうさまはチェーン店だとあまり言わないな……もちろん食べ物に対するごちそうさまはどこでも言うが」

「お店に行ったときはお世話様って言ってたなー。ごちそうしてもらったらごちそうさまっていってた」

コメントのようにごちそうさまに対するニュアンスのイメージから、お店の人には「お世話様」という違う言葉を挨拶として使っている人もいるようです。「美味しければ言うけどそうでなければ言わない」という声も。個々人で使い分けがある言葉でもあるようです。

言葉の意味を大切にしたい

「そもそも『いただきます』とか『ごちそうさま』って店とかに言うんじゃなくて、食べてる命に対して言うものだと思ってる」

「ご馳走:昔は馬を駆り台所を走り回り客に料理を提供したことから馳走(走るの意)に御と様をつけ、作ってくれた人に対する感謝と労いの言葉として江戸時代頃に生まれた食後の挨拶」

「『ごちそう』は豪華な料理って意味でなく、出す側が相手のために走り回って準備してもてなすって意味でそれに敬意を払って様が付くんだが……何が不満だというのか」

「ごちそうさま」の語源には諸説存在しているようですが、言葉の意味を噛みしめて使うのは、ステキなことですね。

考え方や常識は十人十色……アタマではわかっていても、実際に自分とは異なる考えに触れたときには「ごちそうさま」のような一つの言葉だけでも様々な意見が飛び交うようです。みなさんにも、共感できる意見はありましたか?

(谷口京子/清談社)

※この記事は2014年04月25日に公開されたものです

SHARE