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「ボチボチでんな」の「ボチボチ」って何? 絶妙なニュアンスの方言・4選

他の地域の人に「それってどういう意味?」と尋ねられた方言を、標準語に「翻訳」しようとしても言葉が見つからない。やっぱりあれはあの言葉でしか表せない! なんて思った経験、ありませんか? 今回はそういった絶妙なニュアンスの方言をご紹介します。

■「ボチボチでんな」の「ボチボチ」って?

関西特有の「もうかりまっか?」「ボチボチでんな」という定番のやりとり。「ボチボチ」を標準語にしようとしたとき、すぐに思いつきますか? 辞書的には「少しずつ」という意味ですが、換えてみても「ボチボチ」ほどのインパクトはなさそう。関西における絶妙ニュアンスの方言と言えるでしょう。

■「むつごい」ってどんな感じ?

続いては徳島県・香川県で使われる「むつごい」という方言。「味が濃い」・「しつこい」、「脂っぽい」という意味の言葉です。複数の意味があるのがポイント。標準語に置き換えるといずれかのニュアンスが失われてしまいます。置き換えの難易度は高めです。

■「めぐさい」容姿とは?

「めぐさい」は東北の言葉です。岩手の方言としても紹介されています。「容姿が悪い」という意味で、残念な顔立ちなどを表するようです。もっと進むと「みったぐなし」という表現に変わります。こちらはズバリ「不細工」を表します。「普通」ではないが「不細工」でもない顔立ちを指す方言・「めぐさい」。絶妙です。

■「いずい」……どう置き換える?

最後に紹介するのは宮城県など、同じく東北でよく使われる方言「いずい」。「しっくりこない」「居心地が悪い」などの違和感を表します。かつて仙台の戦国武将・伊達政宗公は、「ゑづく」という表記でお酒を飲みすぎた後の胃の不快感を手紙に残しました(佐藤憲一『伊達政宗の手紙』新潮社)。こちらも「いずい」と同義語です。標準語に置き換えると味気ないかもしれませんね。

方言はその地方固有のもので、歴史やお国柄を表しています。あなたのお住まいの地域にどうしても標準語にできないような方言があれば、一つの味わいとして大切に思ってみてもいいかもしれません。

(ファナティック)

※この記事は2014年03月21日に公開されたものです

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