相手を慰める言葉がない場合はどのようにすればよい?相手の心 の状態に対する気遣いが大切
慰める言葉が見つからないほどひどく落ち込んでいる状態の人に対して接することは、大変難しいものです。下手な慰めの言葉はかえって逆効果となる場合さえあります。そこで、相手の心の状態に沿った、より効果的な慰めの言葉を以下に紹介しましょう。
鏡の中で笑顔を作って自分の心を上向きに
「あなたには笑顔が一番似合うよ」何気ない一言ですが、はっとさせられる重みのある言葉ですね。嫌なことがあってため息ばかり就いている人には、「人はため息をつくたびに不幸になり、笑い声のたびに幸福になれる」という言葉をおくりましょう。
嫌なときは鏡に向かって無理に「作り笑い」を浮かべると、小さなことでくよくよ悩んでいる自分がばからしくなってきます。落ち込んでいる状態だからこそ、鏡に映る自分の顔をよく見ることをすすめましょう。自分を客観視することで、よい解決案が浮かんでくることだってあるのですから。
慰めるつもりだったのに……怒らせてしまった一言1位って?>>
共感する心で癒す。一緒に泣いてあげよう
落ち込み方の激しい人には、不用意な励ましの言葉は逆効果です。相手を「関係のないあなたに何が分かるの?」という気持ちにさせるだけです。こんなときは相手の話をとにかくじっくり聞いてあげましょう。話すだけ話したら、相手の気持ちもスッキリしていくらか気分が落ち着いてくることだってあるのです。
例えば、失恋した相手に「また他に見つければいいじゃない」という慰めなど無用です。相手が泣いているのなら、一緒に泣いてあげましょう。悲しみを共有する友だちがそばにいることで、暗い気持ちに覆われていた心に、一筋の灯りが灯ることでしょう。
今の状態はいつか終わる!役立つ人生訓を伝える
「つらいことは今だけだから、ずっと頑張るのでなく、今日だけ頑張ればいいじゃない」という言葉に勇気付けられたという人は多いようです。嫌なことがあると、これが一生続くような気持ちになって、いよいよ落ち込んでしまうものです。
つまり、マイナス思考の底なし沼状態ですね。これをプラス思考に転換するには、「悪いことの後には絶対にいいことが待っている」という人生の教訓を、さりげなく伝えてあげる言葉が有効なのです。
例えば、「やまない雨はない」「夜明けの前が一番暗い」という言葉がいいです。いずれも「人生において喜びと悲しみは同じ数である」という概念を表現した格言です。自らの体験版を交えてこのような人生訓をさりげなく伝えてみましょう。
※この記事は2014年02月10日に公開されたものです