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日本人の味覚に合う!? セレブにも人気の「グルテンフリーダイエット」とは

「小麦粉をとらない」グルテンフリーダイエットが、海外セレブやモデルの間で注目を浴びています。情報通の女子なら、もう試している人もいるのでは? 実際にどんなダイエットなのか、美養食研究家の丸田みわ子先生に聞きました。

グルテンフリーダイエットって何?

――まず、グルテンとはどんなものか教えてください。

「グルテンとは、小麦やライ麦などに含まれるタンパク質の一種。体質によってはアレルギー反応を示してしまったり、腸のトラブルなどを招く『グルテン過敏症』を引き起こしたりする可能性がある成分です。日本人には少ないものの、パンやパスタを中心とした食生活を送っている方には、このような症状が見られることがあります。

グルテンフリーの食品は、アレルギーの方たちのための治療食としてアメリカで取り入れられていました。これを健康志向の高いセレブたちが試したところ、痩身効果を感じることができたため、新たなダイエット法として確立したといわれています。

このダイエットの特徴は、グルテンを含む小麦粉製品を一切食べないということ。特に、精製されていない全粒粉よりも、白く精製された小麦粉が良くないとされています。

さらに、アメリカではグルテンに中毒性があるともいわれており、小麦製品をとりすぎると止まらなくなってしまい、過食の原因にもなるようですね。摂取量の目安はグルテンへの耐性にもよりますが、米よりパンが好き、ラーメンやパスタなど麺類を頻繁に食べるなど、欧米型の食生活が中心になっている方は、グルテン中毒の可能性があります」

――グルテンを含む食品には、どのようなものがありますか?

「具体的には、パン全般、パスタ類全般、うどん、素麺、餃子や肉まんなどの飲茶の皮、ラーメン、洋菓子などです。ストイックに実践されている方は、加工品のパッケージ裏を見て少量でも小麦粉が入っていると口にしないのだとか」

――小麦粉を摂らないようにすると、食べられるものがかなり限定されそうですね……。

「日本人は元来、米を中心とした食生活を送ってきましたので、無理なく続けられるのではないでしょうか。うどんやそうめんなどの麺類や天ぷらなどを除いた和食にシフトすれば、グルテンフリーの生活を送ることができます。ただし、醤油などの調味料に小麦が使われていることもあるので、成分表をチェックしてください。

欧米で人気のダイエットではありますが、日本古来の食文化と共通していることは多く、日本人にも向いていると思いますよ」

小麦粉の代わりに、「米粉」や「大豆粉」を

――実際にグルテンフリーダイエットを実践している海外セレブやモデルたちは、どんな食生活をしているのでしょうか?

「お米を中心とした和食や、米粉でできたパンやパスタ、ビーフン、大豆製品を食しているようです。小麦粉がつきもののスイーツなどは、米粉や大豆粉、そば粉などを代用してスポンジを作っているのだとか。見事な徹底ぶりですよね。

ちなみに、グルテンフリーダイエット中でも、お肉や魚介類、卵などは自由にとることができます」

米粉や大豆粉などの代用品以外にも、グルテンフリーのパスタやパンケーキミックスなどが販売されているそう。インターネット通販や自然食のお店で購入できるので、試してみるのも良いかもしれません。

――丸田先生は実践されているそうですがどうでしたか?

「以前は小麦タンパクといわれるグルテンを使ったベジタリアンフードもよく食べていましたが、このダイエットを始めてからポッコリお腹がなくなりました。体重が極端に減っていなくても、自分でもわかるほど体型がスリムな印象に。筋肉も締まってくるのを実感しています」

――ダイエット効果以外に何か実感したことはありますか?

「あくまでも個人的な意見ですが、顔や背中のニキビが減りました。精神的にもイライラがなくなり、安定しているような気がします。グルテンは身体に老廃物を溜め込むといわれています。それをとらなくなるので、『便秘』や『肌の老化』予防も期待できるのではないでしょうか」

デメリットはあるの?

――実践される中で、デメリットを感じたことはありますか?

「加工食品や健康食品の表示を見ると、かなりの確率で小麦粉が入っているものです。そのため、『完璧に避けるのは難しい』と感じました。

まずは、食品を買う際に原材料名をチェックして、小麦粉の入っていないもの、もしくは小麦粉が少量のもの(表示順序が後ろの方)を選ぶようにするだけでも良いと思いますよ。

小麦製品を完璧に避けようとすると、ストレスにもなりかねません。洋食メインの人は和食に、洋菓子好きな人は和菓子にするなど、できるところから始めてみてはいかがでしょうか」

丸田先生はグルテンフリーダイエットに挑戦し、小麦製品をとらなくてもとくに弊害はなかったとか。今までダイエットが長続きしなかったのですが、このグルテンフリーダイエットならお米も食べられるし、楽しみながら続けられそうです。

寒い季節は家にこもりがちになり、運動不足になりがちに。ちょっと体型が気になりだしたら、試してみるのもいいかもしれませんね。

<参考資料>
・エリカ・アンギャル
グルテンフリーダイエット(2013年・ポプラ社)

美養食研究家/シニア野菜ソムリエ 丸田みわ子(まるた みわこ)
自身の体調不良により、健康でスリム、そして美肌にもなる野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。「真の“美”体質」をテーマに、カラダの中から“美”を養う料理を発信。美養食研究家として、美容コラムの執筆、料理教室やセミナー、レシピ開発、商品プロデュースなどを手掛ける。これまでに手掛けたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。
http://ameblo.jp/miwavege/

(OFFICE-SANGA Ai Kageyama)

※この記事は2014年02月01日に公開されたものです

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