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お金のことを考えれば考えるほど道徳感の欠ける人間になる

米ハーバード大学とペンシルベニア大学の教授らが行った実験で、被験者のグループを、「お金」にまつわる言葉ゲームと「時間」にまつわる言葉ゲームをする人に分け、その上で一定以上のスコアをクリアした人に対し20ドルの賞金を提示。

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自己申告で、いくつ回答できたかを尋ねたところ、時間にまつわるゲームをした人は42%が、時間にまつわるゲームをした人の実に87%もが、スコアをクリアしていない状況で賞金を請求したとのこと。では、時間とお金、この違いが心理的にどのように影響を与えるのでしょう?


この実験では、98人の被験者を3つのグループに分け、バラバラの単語を与えてそこからひとつの文章を作るという課題を提示。

「お金」のグループと「時間」のグループのほかに、「どちらにも属さない言葉」の課題をもらったグループでは、条件をクリアしてない状況で賞金を請求をしたのは67%だったとのことで、「お金」と「時間」に接したグループの意識が両極に分かれたことが見てとれます。

これは、これまでの研究でも明らかになっていることで、時間を考えるという行為が正直さや寛大な態度に導かれる一方、お金のことに焦点を当てていると、より自分の利益を考える傾向になるそう。

ただ、新しい研究によると、お金そのものでなく、お金のことを考えるという行為が内省したり熟考するという行動を圧迫するため、道徳心を遠のけてしまうとみられています。

日々の生活でちょっとお金のことを考えすぎているかも、という人は、ちょっと一息、自分の行動を省みる機会を持ってみるのも良いかもしれませんね。

参考:How Thoughts of Money Lead Us Astray
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303773704579270430375300264?mod=WSJ_LifeStyle_Lifestyle_5

※この記事は2014年01月23日に公開されたものです

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