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数字の裏読みで物事の本質が分かる―GDPは人口1人あたりで比較する

情報を得たいときや、買い物をするときなど、私たちは日常生活の中で常に数字に触れながら暮らしています。この数字の持つ本当の意味を読み解く力を身につけると、物事の本質が見えてくるんです。

【「数字は苦手」が一転! 経理の仕事に手応え】

表示されている数字の裏を読む

スーパーに行くと、毎日必ず割引価格が表示されている商品が売られています。赤々と目立つように表示された「お買い得」の文字を見ると、つい「そうなんだ」と納得してしまいそうになりますが、実は、消費者に対して割引したと見せかけながらも、全く割り引いていない商品というものも存在するので要注意です。

これは、簡単に見破る方法があるので、ぜひ覚えておいてください。商品にはレジでスキャンするためのバーコードが貼られていますが、ここにその商品の本当の価格が印刷されています。店によって数字の並べ方などがちがうので、いつも行くスーパーの商品をよく観察し、正規の値段で売られているものとバーコードを見比べ、どの部分に商品の値段が印刷されているかを覚えてしまいましょう。

バーコードに記載されている価格と、値段として貼られている数字が同じなら、その商品は割引などされていないということです。

数字を読み解く力を身につけよう

数字は、パっと見て分かりやすく便利なのですが、正確に読み解く力が身についていないと、うっかりだまされてしまうこともあります。小額のお金の損ぐらいならまだいいのですが、株などで大金を失ってしまうケースもあるので見過ごせません。

日頃から、数字と接するたびに「この数字は本当にこの解釈で合っているのか」などと考えてみるといいでしょう。そうすることで、普段見過ごしてしまっていたことに気が付き、物事を違った角度から見る目が養われます。

数字のマジック

新聞記事やニュースの中にも数字のからくりがいろいろ隠されています。例えば、近年ぐんぐんと経済成長を続けている中国ですが、発表されているGDPの数字だけを見てみると、日本を抜いていかにも裕福になったような錯覚に陥りますよね。

その差は約2.2兆ドルにも上ります。しかし、そこで立ち止まって中国と日本の人口について考えてみると、日本の10倍も人口の多い中国でこのGDPということは、国民一人あたりに換算するとそれほど多いわけではないということが分かります。

まさしく数字のマジックですね。

※この記事は2013年12月26日に公開されたものです

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