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おしゃべりな人は説得されやすい心理「自尊心仮説」

顧客を口説き落とすのが仕事の営業マンやセールスマンは、その成功率をあげるためにターゲットを絞り込むことがあります。そのターゲットのひとつが、なんでも「おしゃべりな人」なのだとか。なぜおしゃべりな人は、説得されやすいのでしょうか?

おしゃべりな人の心理とは

おしゃべりな人は「相手を楽しませたい」、「自分の知っている、みんなに役立ちそうな情報を教えてあげたい」という気持ちから、おしゃべりしていることがほとんどですが、その裏側の心理には「自尊心」というキーワードが隠れていることがあります。

つまり、おしゃべり好きな人は自分の自尊心を満たすために、おしゃべりをしている可能性があるのです。

おしゃべりをすると、なぜ自尊心が満たされるのか?

自尊心というのは、文字通り自分を尊ぶ心のことです。この自尊心は、特に何をしなくても自然に沸き起こるもので、もともと誰でも持っているものなのですが、おしゃべり好きな人は何らかの理由でそれを持ちにくくなっている傾向があるようです。

人は自分に対して自尊心を感じることができない場合、社会から認められることで、それを満たそうとする傾向があります。例えばおしゃべりをする人の場合は、「おしゃべりで、相手の役に立つ」、「おしゃべりで相手を楽しませる」ことによって、自尊心を満たそうとしているのです。

つまり、おしゃべりな人の「自尊心を満たそう」という行為は、自分の持っている自尊心が低いということのあらわれなのです。

この「おしゃべりな人」特有の自尊心の低さが、時に営業マンやセールスマンから「ターゲット」として狙われるやすくなる理由です。

自尊心が足りない人が、陥りやすい「自尊心仮説」とは

自尊心が足りなかったり、自分に不信感を抱いていたりする人は、自分のことがそもそも信用できないため、他人の言葉を信じやすいという説があります。この説を、心理学では「自尊心仮説」という名前で呼んでいます。

自尊心が足りない人は他人の言葉を信じやすいため、営業マンやセールスマンの言葉も無条件に受け入れてしまう傾向があります。それが「おしゃべりな人」がターゲットにされやすい理由です。

おしゃべり癖が不安から出ているなら、自己暗示を取り入れよう

自分のおしゃべりが、自尊心の欠如と深い関係があると思われる場合は、「おしゃべりをしなくても、自分は認められる」、「おしゃべりをしなくても、自分は誰よりも一番尊敬でき、信頼できる存在だ」と自己暗示にかける方法をお勧めします。

自尊心をおしゃべりに頼らずに、自己暗示で満たすようにするのです。

おしゃべりは決して悪いことではなく、周囲を楽しませる大切なツールですが、もしそれが原因で他人からだまされやすいなら、ぜひ自己暗示で自尊心を埋める練習をしてみましょう。

※この記事は2013年09月28日に公開されたものです

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