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中国で100万匹のゴキブリが脱走……知られざるゴキブリの効用とは?

先月の20日、中国の江蘇省でゴキブリ養殖用の温室が何者かによって破壊され、約100万頭(ゴキブリなど、昆虫の正式な数え方は実は「頭」です)のゴキブリが逃げ出したそうです。専門家は「大騒ぎする必要はない」と住民に呼びかけているそうですが、自宅の周辺で100万頭のゴキブリが逃げ出したなら……と想像するとそんじょそこいらの災害よりも恐ろしいという人も多いのではないでしょうか。

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では、そもそもなぜそんなにたくさんのゴキブリを「養殖」していたのでしょうか……。今回は知られざるゴキブリの効用を紹介します。

ゴキブリ粉末は万能薬!?

ゴキブリには、実は漢方薬の材料として需要があるのです。『ゴキブリだもん』(著:鈴木知之、幻冬舎コミックス刊)によると、ゴキブリ粉末は、鬱血、閉経、悪寒、宿便、喉の腫れ、冷え症による不妊症、小児の疳、解毒、腫れもの、脚気水腫、腹水、急性胃腸炎、喘息、吐血、梅毒、ヘビやムカデの咬み傷、慢性肝炎、狂犬病など、さまざまな症状に効き目があるとされているそうで、「エリクサーかよっ!」と突っ込みたくなるほどの万能ぶりです。

日本の漢方薬局でも取り扱いアリ

漢方薬の材料には、チュウゴクゴキブリやサツマゴキブリなど森林性の種類のほか、ワモンゴキブリやチャバネゴキブリなどの害虫種も用いられ、症状によってゴキブリが使い分けられます。ちなみに、日本の漢方薬局でもゴキブリを扱っているところはあるので、興味のある方はネットで検索してみてください。

飼育マニアも注目!

飼育が容易で繁殖力が高いため、爬虫類の飼育マニアの間では、コオロギやミールワームなどと並んでポピュラーなエサ用昆虫であり、近年は南米産の大型種の飼育熱が高まっています。きちんと需要はあるのです。

ゴキブリが嫌いな人には、身の毛もよだつ話かもしれませんが……。みなさんは、この「万能薬」を、試してみたいと思いますか?

(安田誠/サイドランチ)

※この記事は2013年09月04日に公開されたものです

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