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86年前、すでに自動改札だった!? “リアル昭和”をあなたはどれだけ知ってる?

日本人女性の2012年の平均寿命が、86.41歳と長寿世界一になりました。ちなみに男性も平均寿命が79.94歳と過去最高になり、8位から5位へ上昇しました。

女性の平均寿命86歳とすると、その人が生まれた年は、昭和2年(1927年)になります。昭和2年の日本は、一体どんな世の中だったのでしょうか? ちょっと調べてみました。

災い多き年…

1926年の末に大正天皇が崩御し、一週間ほどで昭和元年が終わりました。翌昭和2年(1927年)、お正月には全国民が喪に服し、歌舞曲の停止・演芸娯楽放送も中止、街にある色とりどりの看板もすべて取り払われました。そんな暗いムードで始まったこの年は、常盤炭鉱爆発事故、北丹後地方大地震、芥川龍之介の自殺、九州沿岸大津波など、何かと不幸な出来事が続きました。

日本初の地下鉄が開通!

暗いニュースばかりではなく、明るいニュースも。この年の年末、日本初の地下鉄が上野~浅草間(2.2キロ)で開通しました。所要時間は約5分半、切符は発売せず運賃は10銭。10銭銅貨を投入して回転腕木を押し回してホームに入る、というスタイルだったそう。駅員さんが切符を切るスタイルを想像していましたが、意外にも今の自動改札に通じるようなハイカラなものだったんですね。

カレーパンが誕生

今では定番のカレーパンは日本オリジナルだということをご存知ですか? 昭和2年、東京の下町のパン屋「名花堂(現在はカトレア洋菓子店)」が考案し、世に出ました。当初は「カレーパン」ではなく「洋食パン」という名でしたが、いつの間にか「カレーパン」と呼ばれるようになり、今に至っています。当時、パンの中にカレーを入れる発想は、世界中で日本人以外誰も思いつかなかったようす。

火災報知番号が112番から119番に

当時の電話はダイヤル式だったので、数字の1が最短、最速でかかる番号でした。しかし、誤報も多かったため、3番目の数字はもっとも遠い位置にある9に設定し、落ち着いて回せるように119の番号が割り当てられたそうです。

「モボ」「モガ」が大流行

モダンボーイ、モダンガールの略語。大正時代には普通選挙の実施や自由教育運動が起こり、
個人の自由や自我の拡大が叫ばれ、積極的に西洋文化を取り入れようとする風潮が見られました。洋服を着て颯爽と歩く、新しい文化を体現した男女をある種の羨望と嘲笑を込めて「モボ」「モガ」と呼んだようです。当時の服装はまだ着物が一般的でしたが、モボはカンカン帽にラッパズボン、モガは髪をばさっり切ったおかっぱスタイル。現代では個性の一つとして受け止められるのですが、当時の人たちにとっては非常にブッ飛んだファッションだったみたいです。

昭和と言っても、まだ生まれていなかった私たちにとってはすごく昔の話に感じますね。今の80代の方々は、昭和から平成までの日本の移り変わりをどう感じているのでしょうか……。あなたの身近なおじいちゃんやおばあちゃんに、話を聞いてみるのも面白いかもしれませんよ?

(東野由美子/サイドランチ)

※この記事は2013年07月29日に公開されたものです

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