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「えのき氷」のおいしい食べ方

「えのき氷」、皆さんはご存じですか?一見「コーヒーシャーベットかな?」と思わせるこの物体、なんとエノキタケからできていて、いろんな料理に応用できる、しかもカラダにもいい、と評判なんです。


■ご存じでしたか?エノキタケのこんな効用

エノキタケと言えばお鍋やみそ汁に入れたり、おひたしにしたりと、ごくごく身近なキノコの一種。

栄養面でもアミノ酸やビタミンB1・B2などとともに、キトグルカン(きのこキトサン)が他のキノコよりも多く含まれていて、毎日食べることで腸の動きを活発にしてくれたり、体内のコレステロール値を下げてくれたり、免疫力を向上させてくれるなど、カラダにうれしい効果がいろいろと報告されているんです。

そんなエノキタケですが、毎日食べるとなると、意外と料理のバリエーションが思い付かないのが難点。そこでエノキタケ生産量日本一を誇る長野県中野市の皆さんが考案したのがこの「えのき氷」だったのです。

「えのき氷」はスーパーや通販でも購入可能

「えのき氷」の作り方は「エノキタケをミキサーでペースト状に粉砕して1時間煮出し、製氷皿で凍らせるだけ」と至ってシンプル。煮詰めることで成分がギュッと凝縮され、冷凍してあるので長期間の保存も可能です。

中野市では自宅で作る方が多いようですが、最近では商品化され、中野市内のスーパーやコンビニに並んでいたり、全国的にも通信販売で入手できるようになってきています。

でも、「いったいどんな味がするの?」「どうやって食べたらいいの?」とギモンはまだ残りますよね。

そこで、「えのき氷」の発信地であるJA中野市きのこ販売課の皆さんに、オススメの食べ方についてアンケートをお願いしました。

これが「えのき氷」のおいしい食べ方です!

その結果は下記のとおり。普段の食生活にしっかり根付いていることが伺えますね。(回答11名、複数回答あり)

1位 みそ汁(簡単、毎日摂取できる、適度にとろみがついておいしい)
2位 カレー(うまみが増える、辛みの角が取れる)
3位 お好み焼き(生地がもちもちになる)

1位のみそ汁はほぼ全員が回答。他にも野菜いため(味がまろやかになる)、酢豚(つんとした酸っぱさがなくなる)、炊き込みご飯、煮物、寄せ鍋など、幅広い意見が集まりました。
どうやら普段の料理の「だし」的な役割や、隠し味、とろみ付けとして使われるケースが多いようです。

2位のカレーは「えのき氷にすることできのこ独特の味やにおいが消えるので、きのこ嫌いな方にもオススメ」とのこと。他にもホワイトソースに入れて、きのこグラタンにするというアイデアも。きのこがたっぷり食べられて、お子さまにも喜んでもらえそうなレシピですね。

また3位のお好み焼きに近い意見として「たこ焼きに入れる」「シフォンケーキに入れる」という声も。粉モノ料理との相性はバツグンで、生地がフワフワに仕上がるのだそうです。うーん、食べてみたい!

でも、世の中には自分で料理をしないタイプの人もいますよね?

そんな人がもし「えのき氷」をもらってしまったら、どうやって消費したらいいのでしょう?

自炊に縁のない人も、毎日手軽に「えのき氷」!

ちょっと意外な答えは「りんごジュースに入れる!」というものでした。

「えのき氷をレンジで溶かして入れます。一気にえのきパワーを吸収できるし、継続して摂(と)りたい方にオススメです!」とのこと。もとの素材の味を邪魔せず、コクが出るのだそうで、「りんご」が出てくるあたりは「さすが信州地方だなぁ」といった感じですが、他のジュースにも合うそうです。

同様にレンジで溶かして「カップラーメン・カップスープに入れる」「インスタントみそ汁に入れる」という意見もありました。これなら日ごろの食物繊維不足も補えて一石二鳥ですね。

ひとたしするだけで味に奥行きが出て、カラダにもいい「えのき氷」、皆さんも早速始めてみませんか?


JA中野市のホームページ
http://www.ja-nakanoshi.iijan.or.jp/

(文/ライター・鈴木佐江子)

※この記事は2013年05月05日に公開されたものです

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