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【第10話】童貞の恐るべき忠誠心! 独身だと思っていた不倫相手が既婚者⁉︎ 情報過多の無秩序ワールド

#子宮恋愛考察

やまとなでし子

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『子宮恋愛』(読売テレビ)を毎週考察&展開予想するコラムです。本作は、結婚して6年が経つ夫に本音が言えない日々に悩んでいた主人公・苫田まきが、ある日会社の同僚に“子宮で恋をしてしまう”衝撃のラブストーリー。ホルモンバランスも理想の夫婦像も崩れてしまったまきの婚外恋愛の行方は――?

※このコラムは『子宮恋愛』10話までのネタバレを含んでいます。

©読売テレビ

自らの意思で、子どもを持てない体を選択した山手

まき(松井愛莉)の突然の妊娠。てっきり、山手(大貫勇輔)の子どもだとばかり思っていたけれど、山手の告白により状況は一変。山手がパイプカットをしており、子どもを妊娠できない体であるという告白を受け、お腹にいるのは、夫・恭一(沢村玲)の子どもである可能性が高まりました。離婚を決意していた中でまさかの事態に……。

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山手がパイプカット手術を受けていた事実もかなりの衝撃ですが、その理由は「自分がもう子どもを持つ資格がないと思ったから」。

そう思った原因は過去の婚姻生活にありました。子どもが生まれ、3人でうまくやっていたはずだった山手の結婚生活。しかし、妻は徐々に笑わなくなっていき、育児放棄をすることも増え、様子がだんだんとおかしくなっていきます。育児、パート、家事にと、いっぱいいっぱいになってしまった妻。「旭は仕事だけしてればいいけど……私の気持ちも考えてよ!」と爆発し、気づけば妻が浮気に走っていました。

「旭のせいだよ。旭がいても寂しいんだもん」と、とんでもない面の皮の厚さで責任転嫁をした嫁ですが、このことを受け、山手は離婚を決意します。

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家庭がこのような結果になったのは自分が原因であると、責任を感じての離婚と手術の選択だったのでしょう。

もう一つの衝撃告白。お前も離婚してなかったんかい!

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子どもは母親と暮らすことを選択したため、山手は離婚届と指輪、養育費の振込先の通帳を置いて家を出ていくことに……。しかし、嫁に託した離婚届は未だ提出されておらず、まだ籍が入ったまま、というのが現在の状況であることを、山手はまきにカミングアウトします。

山手が浮気された側なら、妻は有責配偶者になるので妻の同意がなくても、実は一定期間の間であれば一方的に離婚を推し進められたのですが、山手の甘さが仇になりました。

いや、問題はそこじゃない! 山手が既婚者であるという衝撃の事実や、妊娠直後に「山手の子どもではない可能性」の話をきちんとしてくれなかったことに、まきはひどくショックを受けたのでした。

全てを隠し、優位に立っていた山手のずるさ

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「話さなかったのは後ろめたかったからですか? 家族を持ちたくないってそういうことでしょ? 子どもを持つ資格がないって言ってたじゃないですか」と、山手を糾弾するまき。しかし、山手は「結婚に失敗してから仕事も恋愛も何にも執着しなくなった。というか、できなくなった。でもまきと出会ってから今は本当に変わりたいと思ってる」と、まきに対する気持ちが本気であると伝えます。

しかし、まきは気持ちが収まりません。山手はこんな大事なことをずっと黙っていながら、「まきの負い目は全て受け入れます」といった、いわば優位なポジションにいたのですからあまりにずるいですし、「変わろう」という山手の気持ちもどれだけ本気なのか、猜疑心が芽生える気持ちもよく分かります。

無敵の人になった恭一と被害者ヅラの山手嫁

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社内では、まきと山手が噂になり始めたり、会社の問い合わせ窓口には匿名で「絶対に離婚しない」というメールが届いたりするなど、2人の周囲がどんどんと不穏な雰囲気になり始めました。

おそらくメールの犯人であろう恭一は、まきの不倫調査のために探偵を調べたり、まきの勤務先のビルの入り口に出没したりと、あんなにまきを放置していたくせにものすごい執着を見せ始めました。失うものがない無敵の人は何をしでかすのか、今後があまりにも恐ろしい……。

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そんな中、山手は自分自身のけじめをつけようと嫁の元へ。「俺たちちゃんと別れよう」と切り出すと、「なんで今更? 再婚したい人でもいるの? もう家族を持たないって決めたんじゃなかったっけ? 私たちを捨てた旭に家族を持つ資格なんてないよ」と嫁は断固拒否。

元はといえば、不倫に逃げた嫁にも大きな落ち度があるのに、よくもここまで完全なる被害者ヅラで上から言えるものだ、と逆に尊敬の念さえ抱きそうになります。

童貞卒業の恩から、恭一と寄島が交わしていたイカれた約束

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恭一と寄島(吉本実憂)が交わしていた約束が今回明らかになりました。

学生時代、子宮体癌により、子宮を全摘することが決まった寄島に、恭一が「俺にできること、何もないと思うけど、もしあったらなんでも言って」と、今の姿からは考えられないほど献身的な申し出をしていました。

そこに冗談っぽく「じゃあ一生子どもを作らないで。私一生授かれないから」と寄島が答えると、「分かった。俺一生子どもを作らない。絶対に」と、数秒で人生を左右するような契りを交わすこととなりました。どうした恭一? 童貞卒業のご恩か?

子どもを作りたいという、まきの言葉を飄々と恭一が交わし続けてきた理由はこれだったのです。童貞の忠誠心すごい。

寄島もまきに対して、「自分がどうしたいかは子宮に聞け。子宮が恋しちゃったんじゃないの?」と、言っていたにも関わらず、自分は子宮がすでになかったことというのも、色々思うところがありながらの言葉だったのかもしれません。

事実が公に……2人の立場がどんどん危うく……

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「離婚しない」という、不審なメールの件は部長の耳にも入ることに。山手が「それは自分宛だ」と、離婚していない事実と共にまきを庇ったようですが、すでに山手とまきの関係の噂も部長の知るところとなっており、どちらかが異動になるよう。事情はあれど、側から見たらただの不倫。

部署にいい影響などなく、会社としては当然の判断です。でも噂だけで、当人達への事情聴取もなく、人事の判断が下されてしまうのは少し時期尚早にも思えます。

すると突然まきが職場で倒れてしまいます。お腹を押さえていましたが、子どもに何か影響がなければいいのですが。山手は咄嗟に駆け寄り「まき! まき大丈夫か⁉︎」と、しっかりまき呼び。ちゃんと苫田さんと呼べ! これで2人の噂も皆は確信に変わったことでしょう。

次回、まきの容体は? 恭一の暴走は? そして山手との関係は? どうなってしまうのかドキドキしながら待ちましょう。

(やまとなでし子)

※『子宮恋愛』はTver、FODにて配信中

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