人間関係における「フェードアウト」の意味とは? 本来の意味や使い方などを紹介
「彼氏からフェードアウトされそう」など、人間関係において「フェードアウト」という言葉が使われる機会は少なくありません。この記事では、人間関係における「フェードアウト」の意味を例文とともに紹介。また、フェードアウトする人の特徴も解説します。
人間関係における「フェードアウト」の意味とは?
人間関係における「フェードアウト」の意味を正しく押さえるために、本来の意味も併せて知っておきましょう。
「フェードアウト」の本来の意味は「次第に消えていく」
フェードアウトは英語で「fadeout」と表記し、「(光・音などが)次第に暗くなる、次第に消えていく」といった意味を持ちます。
例えば、映画のエンディングで映像が少しずつ暗くなったり、音楽が終わる際に少しずつ音量が小さくなったりする効果を指します。
「フェードアウト」の人間関係における意味は「少しずつ関係が希薄になる」
「(光・音などが)次第に消えていく」という「フェードアウト」本来の意味から転じて、人間関係が少しずつ希薄になることも「フェードアウト」と表現されることがあります。
例えば恋人同士なら、別れを切り出してスパッと関係を解消するのではなく、少しずつ会う機会が減っていき、お互いなんとなく連絡を取らなくなる……という状況を「フェードアウト」といいます。
人間関係における「フェードアウト」の使い方(例文つき)
人間関係における「フェードアウト」は、自分が望んで少しずつ距離を置くケースもあれば、相手から距離を置かれるケースもあります。どちらにも共通するのは「少しずつ関係性が薄くなっていく」こと。
例えば、以下のようなケースで「フェードアウト」が使われます。例文とともに見ていきましょう。
恋愛関係における「フェードアウト」
別れ話をせず、関係が自然消滅した時や自然消滅を狙う時に「フェードアウト」が使えます。
例文
- 「彼氏から連絡が来なくなって、気づいたらフェードアウトされていた」
- 「別れ話をするのも面倒だし、連絡しないでフェードアウトしたい」
友達関係における「フェードアウト」
友達と会ったり連絡したりする頻度が減っていつの間にか疎遠になっていた時も「フェードアウト」と表現することがあります。
例文
- 「昔はよく3人で会っていたけど、いつの間にかAちゃんから連絡が来なくなってフェードアウトされた」
- 「苦手な友達と会うのが嫌だったから、なるべく会わないようにしてフェードアウトした」
仕事関係における「フェードアウト」
仕事をやめる時や飲み会からこっそり抜け出す時にも「フェードアウト」が使われます。
例文
- 「有休の頻度を増やして今の会社からフェードアウトしたい」
- 「苦手なメンバーの飲み会なので、顔を出したらなるべく早くフェードアウトしたい」
人間関係をフェードアウトする人の特徴
では、人間関係をフェードアウトする人にはどのような特徴があるのでしょうか?
(1)優しすぎる
優しすぎる性格の人は、相手が苦手であっても「いきなり別れを伝えたら傷つけてしまう……」と心配してしまいます。
相手の悲しむ顔を見たくないので、自分から別れを告げるのではなく少しずつ距離を置こうとする場合があります。フェードアウトするのは相手のためなのです。
(2)面倒くさがり
面倒くさがりな性格の人は、別れを伝えることを面倒に感じて後回しにしがち。
「連絡をもらっても返信が面倒で、気づいたら何日もたっていた……」といったことも珍しくありません。
その結果、本人にそのつもりがなくても相手や周囲から「フェードアウトした」と思われることがあります。
(3)人への執着が薄い
人への執着が薄い人は、相手との関係性が長続きしづらい傾向にあります。さらに、関係を終えようと思った時、わざわざ話し合うことに労力を割くのも面倒だと感じるタイプ。
相手に連絡することを忘れて趣味など別のことに熱中してしまうので、はっきりとした別れがないままフェードアウトしてしまいがちです。
「フェードアウト」の人間関係における意味は「少しずつ関係が希薄になる」こと
「フェードアウト」は、人間関係において「少しずつ関係が希薄になる」ことを意味します。「連絡頻度や会う回数が減って最終的に縁が切れること」と捉えて良いでしょう。
また、恋愛関係や友達関係の解消だけでなく、イベントや飲み会からこっそり抜け出す時にも「フェードアウト」が使われることもあります。
人間関係をフェードアウトする人の特徴として「優しすぎる」「面倒くさがり」「人への執着が薄い」などが考えられます。フェードアウトされてモヤモヤしたら、相手がどのタイプに当てはまるか考えてみると、相手の気持ちが分かるかもしれません。
(にほんご倶楽部)
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