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アラサー女子、感動。夏のひんやり京都旅で仏像&アート鑑賞したら最高だった話

【特集】やっぱり、夏が好き。

マイナビウーマン編集部

みなさん、夏の楽しみ方を忘れていませんか? 長かったコロナ禍の外出自粛やマスク生活のせいで夏あそびをずーっと我慢してきた人も多いはず。でも、ついに今年こそ思いっきり夏を満喫できそうな予感です。だから今年の夏は、思いっきり遠出して、思いっきり夜更かしして、思いっきり友達と会って、欲張りな夏を過ごしましょう。今回は「夏のひんやり京都旅」を紹介します!

1993年の秋からスタートした、IR東海の京都観光キャンペーン「そうだ京都、行こう。」。今年の夏は、六波羅蜜寺にある「空也上人立像」を興味の入口に、「あなたはどの仏像から入りますか?」をテーマに、京都の様々な仏像・肖像彫刻の魅力を伝えています。

今回は仏像初心者の私が、初夏の京都でその魅力に引き込まれる様子をレポートします!

暑さ回避にもおすすめ! 夏の仏像鑑賞

仏さまの姿を彫刻や絵画に表現した像、いわゆる仏像。京都のお寺に行くと、たくさんの仏像に出会いますが、正直これまで “なんとなく”鑑賞していた筆者。いつも理解したいとは思うものの、何から勉強すべきかよく分かっていなかったんですよね。アラサーになった今、この機会にちゃんと学びたいと思います。

とはいえ、そんなに堅苦しく考える必要はありません。JR東海のサイトを見ると、「仏像リーフレット」なるものが。それぞれの仏像の見るべきポイントをおさえて解説してくれているので、予備知識がなくても安心です。

また、これからの京都は暑さも本格的になってきます。たくさんのお寺を周るのもいいですが、1つひとつのお寺でじっくり仏像を鑑賞しながら、暑さ回避はいかがでしょう? 今回は、そんなちょっと贅沢な大人旅をご紹介します。

見れば見るほど“とりこ”になる、不思議な仏像

京都で仏像を鑑賞する時にまず観ておきたいのが、今回のキャンペーンでCMやポスターに採用されている、六波羅蜜寺の空也上人立像(くうやしょうにんりゅうぞう)。天暦5(951)年、京都に伝染病が蔓延した際、村上天皇から疫病退散を命じられ奔走した人です。

教科書で写真を見たことがある方も多いと思いますが、口から出ている6つの像の正体はご存じでしょうか? これ、実は「南無阿弥陀仏」と唱えた声が、阿弥陀如来の姿になった瞬間を表現しているんです。

ひたすらに念仏を唱えれば必ず極楽往生できると、読み書きができない庶民に口伝えで説いた空也上人。粗末な草履に鍛えられた足腰は、自分の脚で歩いて民衆にその教えを広めた努力をうかがい知ることができます。

ちなみに私が空也上人立像を見て一番引き込まれたのが「目」でした。なんだか生きている人間みたいに目の中に光が見えたんです。調べてみると、これは「玉眼」という鎌倉時代から盛んになった技法で、水晶をはめ込んでいるんだとか。生きている人間が目の前にいるような感覚陥ったのは、この玉眼という手法によるものだったんですね!

改めて魅力を実感! 「会いたいと願う人に会える」場所

平清盛が建てたとされる「蓮華王院 三十三間堂」は、修学旅行で訪れたという方も多いはず。120mのお堂を有する建物は、外から見ても圧巻です!

お堂に入ると、ずらりと並ぶ千手観音立像が出迎えてくれます。柱が33本あることから三十三間堂と名付けられたこの蓮華王院は、表情も体験もすべて異なる1,000体と、中心にいらっしゃる千手観音坐像・中尊(ちゅうそん)を合わせて1,001体、さらにお堂の裏手にもう1体を安置しており、合わせて1,002体の観音様がいらっしゃいます。

「会いたいと願う人に会える」と言われる三十三間堂ですが、奥の方にいらっしゃる観音様の顔を見るのは中々難しいですよね。そんな時は、仏像検索システムを使うのがおすすめ。気になる観音様のご尊顔をクローズアップし、それぞれの尊名を知ることができます。

目の前は鴨川! 数寄屋造りのお店でいただく絶品すき焼き

しんと静まり返ったお寺での仏像鑑賞を終えたら、夜はちょっと贅沢なご飯はいかがでしょう? 今回お邪魔したのは、鴨川のほとりに店を構える「モリタ屋 木屋町店」。すき焼きのコースをいただきました!

京都で初の牛肉専門店として創業し、最高品質の牛肉を提供し続けているモリタ屋さん。口の中でとろける柔らかな牛肉をはじめ、厳選された食材を集めたすき焼きは、最高においしい夜ご飯でした……!

これからの季節、鴨川沿いでは川床で食事できるお店もたくさん登場するので、ぜひお気に入りのお店を見つけてみてください!

モリタ屋 木屋町店

住所:〒604-8001 京都市中京区木屋町三条上る上大阪町531
URL:https://moritaya-kyoto.co.jp/restaurant/kiyamachi/

優しい眼差しに感動。後ろを振り向く珍しい仏像

仁寿3(853)年、真言密教の道場として創建され、現在は浄土宗西山禅林寺派の総本山である「永観堂 禅林寺(えいかんどう ぜんりんじ)」。秋の紅葉はもちろん、初夏は青紅葉が楽しめる場所としても有名です。

そしてこの禅林寺にいらっしゃるのが、平安時代、東大寺より禅林寺へ移る際に僧侶の永観が自ら背負って運んだとされる阿弥陀如来立像です。

正面ではなく左後方をふりむくお姿は、永観が修行している時に見た光景なのだとか。熱心に修行に励む永観に、阿弥陀如来が「永観、おそし」と声を掛けられたそう。

「みかえり阿弥陀」として知られる本尊像は、高さ77cm。「おそし」という言葉は決してプレッシャーを与えるための言葉ではなく、思いやり深い慈悲の眼差しからも分かるように、あたたかく見守ってくれている姿なのだそう。

SNS映え間違いなし! 夏の嵐山で絶景&アート鑑賞

夏の京都でぜひ訪れてほしいのが、嵐山。山のふもと&川のすぐそばということもあり、涼やかな気候が楽しめます。

そんな嵐山のおすすめ観光スポットは、「嵐山 祐斎亭」。光によって染め色が変化する「夢こうろ染」を生み出す染色アートギャラリーです。

「嵐山 祐斎亭」は、約800年前に造営された後嵯峨・亀山上皇の離宮、亀山殿跡に立地する築150年明治期の建造物です。そんな歴史ある建物の中には、染色作家 奥田祐斎さんの作品が数多く展示されています。

祐斎さんの作品を鑑賞しながら外の景色を眺め、ほっと一息つくことも。新緑の鮮やかさと作品が重なり合い、川のせせらぎが聞こえてくる空間は、何とも言えない幸福な場所でした……!

新緑はもちろん、紅葉の季節にも大人気なのが、丸窓からの絶景です。角度によって木々の間に嵐山や桂川(大堰川)を望むこともできるこの景色、実は机に反射して作り出されたものなんです。ぜひ現地でベストポジションを見つけてみてください!

日本庭園と嵐山の絶景! 和食とフレンチを融合させた新しい会席料理

嵐山で新緑を楽しんだら、すてきなランチに出かけてみてはいかがでしょう? 「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」内にあるレストラン「京 翠嵐」では、京の季節の食材を生かしながら、京の和食とフランス料理の美意識を融合した今までにない会席料理をいただくことができます。

今回はコースランチ「季の佳(ときのか)」をいただいたのですが、1品1品に細やかな工夫がされており、食べ進めることでその“しかけ”が明かされるたび、感動してしまいました……!

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都
レストラン「京 翠嵐」

住所:〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町 12
URL:https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/restaurant/kyo-suiran/

ひんやり夏旅で、京都の魅力を再発見

今回の京都観光では、仏像をメインに「ちょっと落ち着いた大人な体験ができる場所」をご紹介しました。

ハードルが高かった仏像鑑賞も、現地の解説を読むことで「なぜその姿なのか」を知ることができ、理解が深まったように思います。京都で新たに観光するスポットや視点が増えた気がして、なんだか嬉しくなりました!

7月には夏の風物詩「祇園祭」が開催されるなど、まさに今が行きどきの京都。まだ夏のおでかけが決まっていないという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

キャンペーン概要

JR東海「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン
「あなたは、どの仏像から入りますか?」

期間:2023年5月20日(土)~2023年9月30日(土)
URL:https://souda-kyoto.jp/other/butsuzo/

(取材・文:松岡紘子/マイナビウーマン編集部)

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