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自慢ばかりする人とは? 言動の特徴や心理&上手な対処法

井口藍

あなたの周りに「自慢ばかりする人」はいませんか? はじめは気にならなくても、交流を続けるうちに「いつも自慢話をしているな」「自分の話ばかりだな」と感じて、付き合うのがしんどいと感じる時もあるかもしれません。今回は自慢ばかりする人の心理や特徴、上手な対処法を紹介します。

職場や友人に自慢ばかりする人がいると、正直うんざりしてしまう。そんな人も少なくないのではないでしょうか?

どうにかして自慢を控えてもらうことはできないのでしょうか。今回は、自慢ばかりする人の心理や言動の特徴、対処法について解説します。

自慢ばかりする人の心理とは?

人の自慢話が大好き! ぜひとも自慢話を聞きたい! という人はあまりいないはずです。

自慢ばかりする人は、なぜ自慢することをやめられないのでしょうか? ここでは、自慢ばかりする人の心理について、いくつか紹介します。

(1)周りから認められたい

自慢する側にとって、自慢というのは自分の優れた点を示すエピソードです。

自慢ばかりする人は、そんなエピソードを通じて自分の能力の高さや実績のすばらしさを周囲に知ってもらい、優秀であると認められたいのです。自分という商品を自ら売り込んでいるともいえるでしょう。

(2)注目されたい

優劣や好意を持つ前には、まず相手に関心を持つきっかけが必要です。

自慢ばかりする人は、特別な経験や優れた成果などを通じて、周りからの注目を集めようとします。

インパクトが重要なので、事実を脚色して表現したり、人が集まる場所で目立とうとしたりすることもあるでしょう。周囲の驚く顔や自分に集まる視線に快感を得て、自慢することがやめられなくなるのかもしれません。

(3)話題の中心にいたい

会話の中で主導権を握りたいタイプは、場をコントロールするために自分の話題を積極的に提供します。

自分のことを自慢するだけでなく、周りの人をいじったり、マウンティングしたりすることもあるでしょう。自分がボス化するための手段として、自慢話を選んでいるともいえます。

(4)自分に自信がない

活動的で強気、一見すると自信たっぷりのように見えても、実は自分に自信がなくて自慢話ばかりしている場合もあります。

自信のなさを心の奥底に隠し、周りの目をそらすために自分を大きく見せようとするのです。自分に発破をかけようとビッグマウスになっているケースもあるでしょう。

自慢ばかりする人の言動の特徴とは?

自慢ばかりする人には特徴があるのでしょうか?

ここでは自慢ばかりする人の特徴をいくつかピックアップして紹介します。

(1)他の人の話題を奪う

誰かが話している話題を奪って自分の話にすり替える癖がある人は、自慢話をしやすい傾向があります。

会話が始まると、いつ自分の話を差し込むか、何を話すかで頭の中がいっぱいになるので、目の前の相手の話はほぼ聞いていません。自分の話題ではないはずなのに、「私は」「私が」「私の」など、気づけば主語が「私」になっていることも。

(2)日々の出来事を発信したがる

聞かれてもいないのに、前日にあったことや自分の身の回りに起こったことを詳しく話すタイプです。

とにかく自分のことを話したいので、周りがどう思っているかには関心がありません。

SNSの投稿も多いでしょう。自分をフォローしている相手には「SNSにも書いたけど」と、投稿を見ている前提で話すので、周囲は戸惑うこともあるかもしれません。

(3)知識をひけらかす

その場で話されている話題に絡めて、自分の知識の豊富さを示そうとします。

自分が得意なジャンルでは自信満々にうんちくを披露したりするでしょう。会議などでスピーチを始めたり、話題があちこちに飛んだりして、場の空気を読まないのも特徴です。

(4)経験豊富さをアピールする

知識と同様に経験の豊富さを示すことも多いでしょう。たとえ自分が経験していないことであっても、「それよりも自分の場合は」と自分のエピソードに話を持っていきます。

具体的なエピソードを披露したいので、話が長くなりやすい傾向もあります。実際に経験が豊富なのかもしれませんが、会話の流れと関係ない話を始めることも多いので、周囲は「今は何の時間なんだろう」と戸惑ってしまうでしょう。

(5)自分の人脈をアピールする

「有名人の○○と友達」など、自分の人脈の特別さや幅広さを声高に発信するタイプです。

魅力的な知人や友人がいるのは自分が魅力的だからと言わんばかりにアピールしがち。

しかしよく聞いてみると、単に飲み会で連絡先を交換しただけ、多くの人が携わるプロジェクトに関わっていただけなど、「はたしてそれは直接的な人脈と呼べるのか?」と思う関係であることも。

(6)十八番のエピソードがある

過去の仕事やプライベートの経験で、お決まりの自慢エピソードがある人もいます。いわゆる武勇伝です。

まるで落語や漫才のように、話す順番や言い回しがいつも同じなのが特徴です。ここまで完ぺきに再現できるには、どれほどこのエピソードを披露してきたのだろうと思わずにはいられません。

(7)自虐を装う

「社運をかけたプロジェクトを推薦されて大変」「急な昇進に戸惑っている」など、困っているようなそぶりを示しつつも客観的には恵まれた状況を自慢する人もいます。

自虐を装うことで自慢話ではないように振る舞っていますが、聞き手の受け止め方としては自慢話とさして変わりがないでしょう。

上手な付き合い方はある? 自慢ばかりする人の対処法

自慢ばかりする人の心理状態や特徴を踏まえて、どうすれば上手に付き合うことができるのでしょうか?

ここでは、自慢ばかりする人の対処法をいくつか紹介します。

(1)適当に聞き流す

特に利害関係がない相手なら、無理に付き合う必要はありません。「そうなんだ」「すごいね」など、最低限の相づちを打つ程度に留めましょう。

あなたが冷静な態度を示すことで、同じく周りでうんざりしていた人たちも合わせなくてよいことに気づくはずです。

(2)オーバーに反応する

取引先など利害関係がある場合には、いっそ振り切ってオーバーリアクションで褒めちぎるのも1つの手段でしょう。

ポイントは役になりきることです。例えば、「コント、自慢話をしてくる人にそれ以上の熱量でリクションする会社員」など、心の中で設定するのです。あくまでその場限りの役を演じている、と思うことで、気持ちに余裕が生まれるかもしれません。

(3)話題を変える

自慢話の中にあるキーワードを拾うなどして、「○○といえば」と話の流れを変えてみましょう。

自慢ばかりする人も、場の空気を読まずに自分の話にすり替えているので、「話題を切り替えるのは申し訳ない」と気にしすぎる必要はありません。

(4)質問して徹底的に掘り下げる

自慢エピソードに対して、インタビュアーになってひたすら質問で掘り下げていく方法です。

よほどの内容でない限り、掘り下げられる側もいつかは話が尽きます。褒められたいだけの相手は、話を少し誇張していることもあるため、根掘り葉掘り聞かれたくない場合も。

「この話をしたら詳細をしつこく聞かれるからやめとこう」と、相手が次第に自慢を控えるようになる可能性に期待しましょう。

(5)先回りしてオチを言う

武勇伝タイプには、相手が話し始めた瞬間に話のオチや一番話したかった部分を言ってしまいましょう。

「すごいですよね」「最高ですよね」と褒めながら言うようにして、相手が怒りにくい雰囲気をつくります。いつも同じ話をしていることを自覚してくれるかもしれません。

自慢ばかりする人とは同じ土俵に立たないことが大事

自慢ばかりする人とは、張り合っても意味がありませんし、真面目に受け止めても時間の無駄です。

梅雨の時期に「今日も雨だ」と思うくらいの気持ちで、一歩引いて冷静に付き合うことが大切です。あなたは決して同じ土俵に立たず、穏やかに距離を取って見守りましょう。

(井口 藍)

※画像はイメージです

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