振った側だけど復縁できる? 別れた相手と復縁する場合の注意点
振った側が復縁したいと思った場合、やり直しは可能? また、振ったのに復縁したいと思う心理とは? 振った側からの提案で復縁する際の注意点を解説します。
付き合っていた相手を振った場合、気持ちが冷めてしまったり、相手の欠点に耐えられなくなったりする場合がほとんどです。
それにも関わらず、振った側が「復縁したい」と思うケースがないわけではありません。
なぜ自分から恋人を振ったのに、復縁したくなるのでしょうか。心理や復縁する際の注意点を解説していきます。
「復縁したい」と言い出す振った側の心理
まずは、振った側なのに復縁したいと思う時の心理を紹介していきます。一体どんな心境の変化の表れなのでしょうか。
(1) 別れて初めて相手の良さに気づいた
付き合っている時は相手に対してイライラやストレスを抱えていても、別れて会わなくなると冷静に相手の良いところが思い出せるようになります。
そうなると「話していて楽しかったな」「ここにも一緒に行きたかったな」という気持ちが生まれるパターンがあるでしょう。
別れて初めて良さを痛感するわけです。少々都合がいい話かもしれませんね。
(2)次の恋人ができなくて焦っている
世間には「恋人がいないと寂しい、恥ずかしい」という価値観を持つ人もいます。
この場合、別れてからなかなか次の恋人ができないと復縁要請をしてくることが。
「友達にダブルデートに誘われたからとりあえず復縁したい」という人もいれば、「イベントにぼっちは寂しいから」という理由の人もいるでしょう。
いずれにせよ、気持ちが戻ったわけではなく単なる焦り。新しく良い感じの相手ができると、また別れを切り出すことも。元恋人を振り回すようなタイプです。
(3) 好きな人に振られた
心変わりをして振った場合、その相手に振られたことで、都合よく復縁を切り出すことも。
「やっぱり自分のことを分かってくれるのは元恋人だけ!」という幻想を抱いているケースもありそうです。
単に失恋して寂しい気持ちに耐えられず、自分を慰めてくれそうな存在に甘えたいという心理でしょう。
(4)「元恋人に相手ができそう」と知って惜しくなった
「自分から振ったんだから、相手はいつまでも自分のことを好きなはず」と思い込む人もいます。このタイプの人は、友達から「振った相手に新しい恋人ができそう」と聞くと、急に惜しくなって復縁を持ちかけることもあるでしょう。
「自分以外に心変わりをされるなんて許せない」という人もいれば、「自分にはまだ新しい恋人がいないのに……!」と考える人もいます。
小さな子どもが、使わなくなったおもちゃを捨てようとした瞬間に嫌がるのと同じ心理なのかもしれませんね。
▶次のページでは、振った側からの提案で復縁する際の注意点を解説します。
振った側からの提案で復縁する場合の注意点
振った側からの提案で復縁する場合、「振った側」と「振られた側」それぞれどんなことに留意するといいのでしょうか。分けて注意点を解説していきます。
自分が「振った側」の場合
自分が相手を振った側の場合、別れた時期にもよりますが、相手はまだ未練を持っている可能性も高いでしょう。
ですが、必ずしも復縁を受け入れてもらえるとは限りません。しっかり幸せになるためにも、復縁を切り出す場合の注意点はチェックしておきましょう。
(1) 「復縁してあげる」という意識を捨てる
復縁を切り出す際、「相手はまだ自分のことが好きなはず」という気持ちは捨てましょう。そうしないと、どうしても「復縁してあげるんだ」という上から目線で相手に接してしまいます。
仮に相手にまだ気持ちが残っている場合でも、そんな言われ方をしたら一瞬で冷めてしまうでしょう。
また、復縁できた後も「付き合ってあげている」という意識を持ってしまい、ケンカやうまくいかない原因になりそう。復縁するのなら、対等の立場で向き合いましょう。
(2) 相手の状況を知ってから復縁を切り出す
復縁を言い出す前に、まずは相手の状況を知ることも重要です。
相手には既に新しい恋人がいる場合、昔の恋人から「復縁したい」と言われても迷惑なだけ。無理やり復縁を頼むことで、嫌われてしまうリスクもあります。
まずは共通の知人やSNSを通じて、相手のことを少し探ってみましょう。あなたはあくまで振った側。自分勝手に相手を振り回してはいけません。
(3) 振られた場合は素直に受け入れる
相手に恋人がいない場合でも、復縁を受け入れてもらえるとは限りません。
「一度別れた人とはありえない」と振られてしまうこともあるでしょう。残念ですが、その時は素直に受け入れるしかありません。
以前はあなたが振った側でも、振られたらそこで終わり。しつこく復縁したいと言えば、相手に嫌われるだけで逆効果です。
縁があれば、また数年後に復縁のチャンスが巡ってくることもあるでしょう。それまでは大人しく引き下がり、元恋人の幸せを願って優先してあげてください。
(4) 復縁後はすぐに別れを切り出さないようにする
復縁をお願いして、受け入れてもらえた場合は末永く付き合えるよう努力しましょう。
一度別れを経験しているカップルの場合、どうしても別れに対するハードルが低くなり、ちょっとしたケンカで「やっぱり別れる!」と言ってしまいかねません。
ですが、自分から別れを切り出したにもかかわらず、また復縁したいと言った身。さらに別れたいと言うなんて、明らかに自己中心的です。
振り回される相手はたまったものではありません。場合によっては、共通の友達からも「それはないわ」と嫌われてしまう恐れがあります。
復縁の提案には、「次こそ別れない!」という覚悟を持ってください。
自分が「振られた側」の場合
急に恋人から振られると、頭の中が真っ白になるでしょう。つらい思いをしたにもかかわらず、相手から再び「復縁したい」と言われたら戸惑いますよね。
そのまま復縁して、本当にうまくいくのかも気になるところ。今度は別れずに長く付き合うためにも、復縁を受け入れる前に3つの注意点をチェックしてみましょう。
(1) 相手が復縁したい理由を聞いてみる
まずは相手が復縁したいと考える理由を聞きましょう。「やっぱり好きだと分かった」などの理由なら、問題なく復縁できます。
一方で「好きな人に振られた」とか「やっぱり寂しい」などの理由が透けて見えるなら、復縁してもうまくいかない可能性が高いと考えられます。
相手があなたを思って復縁したいと思っているのか、自己都合でしかないのか、じっくり見極めてくださいね。
(2) 別れた原因が解消されているかチェックする
そもそも、以前別れた原因が解消されているかどうかも重要です。
例えば、「仕事が忙しくて構ってくれないなら別れてほしい」と言われて振られたとします。その上で、あなたの状況が変わっていないなら、復縁してもうまくいかない可能性は高いでしょう。
他にも振られた原因になった自分の欠点が直っていないのなら、要注意。自分でセルフチェックして「今度は大丈夫!」と自信を持てたら復縁するようにしましょう。
(3) 相手に従順になりすぎないようにする
相手を好きなのに振られてしまった場合、復縁した後は「二度と振られないようにしよう」と意気込みすぎて従順になりがちです。
ですが、結果的に上下関係ができると付き合っていても楽しくなくなります。うまくもいかないでしょう。
振られた相手から復縁したいと言われたら、対等な立場で接するよう心がけて。相手の機嫌を取るような付き合いはおすすめできません。
振った側の提案で復縁するなら慎重になろう
振った側からの提案で復縁する場合、お互い冷静かつ慎重に関係を再構築していく必要があります。
すぐに提案したり、受け入れたりするのはおすすめできません。なぜ振ってしまったのか、なぜ振られたのか、お互いが咀嚼して原因を解消しないと長続きはしないからです。
同じ過ちを繰り返さぬよう、2人の関係性や未来を俯瞰でジャッジしていきましょう。
(木暮奈央)
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