実家暮らしは何歳までOK? メリット・デメリットも紹介
実家暮らしをしていると、家に入れるお金が少なく貯金しやすいなどのメリットを感じつつ、「何歳までなら許されるんだろう」と不安になる人はいるかもしれません。今回は、実家を出る目安とされるタイミングや実家暮らしのメリット・デメリットを紹介します。
社会に出てからも実家暮らしを続ける人はいますよね。
その理由はさまざまですが、学生の延長でなんとなく実家暮らしを続けている人の中には、「そのうち家を出ないといけないのかな」と気にしている人もいるかもしれません。
今回は、実家を出る目安とされるタイミングや実家暮らしのメリット・デメリットを紹介します。
実家暮らしは何歳までOK?
実家を出る目安となる年齢やその理由については人それぞれ考え方が違うので、一概に「○歳までならOK」とはいえません。
また、「ずっと実家暮らしで良い」と思っている人もいるでしょう。
そこで、実家暮らしを続けるタイミングについて「25歳まで」「30歳まで」「35歳まで」「何歳まででもOK」を例に挙げて、それぞれどのような印象を持たれる場合があるのか考えてみましょう。
(1)25歳まで
25歳までには実家を出た方が良いと考える人がいます。
一般に、25歳というと社会人生活に慣れてくるタイミング。
そのため、「家族のサポートがなくても生活できるようになって良い頃だ」と思う人も少なくないのでしょう。
(2)30歳まで
実家を出た方が良い年齢として、「30歳まで」を挙げる人もいます。
30歳は節目の年とされることが多いので、このタイミングで1人でもしっかり生活できるようになった方が良い、と考えているのかもしれません。
また、30歳になれば社会人生活がある程度長くなっている場合が多いでしょう。そのため、一人暮らしに挑戦する気持ちの余裕が出てきやすい時期ともいえます。
(3)35歳まで
「実家暮らしは35歳まで」といわれる場合もあります。
35歳というと、仕事に慣れて経済的に安定してくる人も少なくないでしょう。その中には、ある程度貯金が増えている人もいると考えられます。
そのため、一人暮らしを始めて支出が増えることへの不安が少なく、もう実家を出ても大丈夫だとされることが多いのかもしれません。
(4)何歳まででもOK
特に理由がないなら実家を出る必要はないという意見も。
実家暮らしだと家族で協力して生活できるので、自分も家族も助かるでしょう。また、「親の介護がある」「将来的に家を継ぐ」などの事情がある人もいます。
そのため、むしろ実家を出ない方が良いと感じる人もいるのです。
実家暮らしのメリット
実家暮らしには、以下のようなメリットがあると考えられます。
(1)家事を家族で分担できる
実家暮らしには、家事を家族で分担できるというメリットがあります。
そのため、一人暮らしよりも家事の負担が少なく、自由時間を多く取れるかもしれません。
また、「忙しい時にフォローしてもらえる」という安心感があるので、気持ち的にも余裕ができるでしょう。
(2)貯金しやすい
実家暮らしをしている人が家に入れる金額は、一人暮らしの家賃や生活費より安いケースも多いでしょう。その場合、一人暮らしをするより貯金がしやすいはず。
このメリットを生かし、いざという時に使えるお金をしっかり貯められれば、将来への不安が少なくなるかもしれません。
(3)看病してもらえる
一人暮らしの場合、具合が悪くなった時は1人で不調に耐え、食事の用意などをしなければならない場面もあります。
しかし、実家に住んでいれば家族に看病してもらえることが多いでしょう。
このように、弱っている時支えてくれる人が家にいるのは心強いもの。それも実家暮らしのメリットといえます。
(4)寂しさを感じにくい
寂しがり屋な人にとって、1人で暮らしている家は孤独を感じやすい空間だといえます。
一方、実家暮らしなら話し相手がいるので、寂しさを感じにくいでしょう。
また、「ただいま」「おかえり」と言い合ったり何気ない会話をしたりできるので、仕事で嫌なことがあっても明るい気持ちになれるかもしれません。
(5)たくさん親孝行できる
実家暮らしのメリットとして、たくさん親孝行ができるということも挙げられます。
もちろん、親と離れていても孝行はできますが、日常生活の細かいサポートができるのは実家暮らしならでは。
また、「一緒に暮らしてくれているだけで親孝行だ」と考える親もいるでしょう。
実家暮らしのデメリット
実家暮らしをしていると、以下のようなデメリットを感じる人もいるようです。
(1)家族との生活にストレスを感じる
家族と一緒に住んでいると、生活リズムの違いや家のルールによって、行動が制限される場合も。それをストレスに感じる人はいるでしょう。
特に、家族と生活パターンが大きくずれていたり価値観が違っていたりすると、モヤモヤすることが多いかもしれません。
(2)彼氏や彼女を家に呼びづらい
恋人を家に呼びづらいのも、実家暮らしのデメリットといえます。
たとえ家族がOKしてくれても、家に来た恋人が気を使ってしまい、ぎこちない雰囲気になる可能性も。
そのため、彼氏や彼女がいる人は、不自由を感じるかもしれません。
(3)お金の管理が甘くなる
実家暮らしは生活費があまりかからないケースも少なくありません。
この場合、自由に使えるお金が比較的多い分、管理が甘くなる人もいるようです。そのせいで、なかなか貯金ができない可能性も。
実家で暮らしているうちは良くても、いざ家を出るとなった時に金銭面で苦労するかもしれません。
(4)自立していないと思われる
実家暮らしが家族への甘えであるとは限りません。しっかり家族を支えている人もいるからです。
それを周囲に理解してもらえているなら、ネガティブなイメージを持たれる可能性は低いでしょう。
しかし、事情を知らない一部の人からは「実家暮らしをしているということは、自立できていないのかな?」と思われる場合もあるかもしれません。
実家暮らしに年齢は関係ない
「ある程度の年齢になったら実家を出るべき」と考える人がいます。一方で、「ずっと実家暮らしでも問題ない」という意見も。
実際、実家暮らしには「家事を分担できる」「たくさん親孝行できる」など、自分にとっても家族にとってもメリットがあります。
それに魅力を感じていて本人が納得しているなら、無理して家を出る必要はないでしょう。
しかし、家族との生活にストレスを感じたり、お金の管理が甘くなって将来に不安を感じたりしているなら、一人暮らしを検討しても良いといえます。
実家を出るべきかどうかの基準は、年齢よりも家族と暮らすことのメリット・デメリットにあるのかもしれません。
(山本茉莉)
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