映画『ひらいて』主演・山田杏奈が大ヒット御礼舞台挨拶に登壇
女性から圧倒的な支持を得る芥川賞作家・綿矢りさが、高校生の思いつめた恋心、暴走する想いを描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった小説『ひらいて』が、新進気鋭の若手監督・首藤凜による脚本・監督にて映画化。
10月26日に公開となった本作品の「大ヒット御礼舞台挨拶」が11月4日に渋谷HUMAXシネマにて開催され、主演の山田杏奈、首藤凜監督が登壇しました。
映画を鑑賞し終えた満席の観客を前に、主人公の愛を演じた山田杏奈さんが「映画、楽しんでいただけましたでしょうか?」と投げかけると、会場からは大きな拍手が鳴り響き、「ありがとうございます! 本日は色々お話しできたらと思っているので、楽しんでいってください」と満面の笑顔に。
首藤監督も「皆さんそれぞれのご感想があると思うんですけど、温かくお付き合いいただければ。せっかく杏奈ちゃんと2人なので色々お話したいです」と挨拶しました。
会場では鑑賞2回目以上の観客も多く、さっそくMCから本作についての周りの反響を聞かれた山田杏奈さんは「まさに昨日、こちらの劇場で仲良しの友達が観てくれて連絡をくれたんです。その中の1人は原作が大好きで、出演が決まってからずっと楽しみにしてくれていて、頑張ったねって言ってくれました」と嬉しいエピソードを披露しました。
一方、首藤監督が「めちゃくちゃエゴサしているんですけど、深読みしてくださっている方のお話とかを見ると、『これは考えていたことにしよう』みたいな(笑)」と明かすと、山田杏奈さんも「私もYoutubeの解説動画とかを見て『これ撮影前に見たかった』って(笑)」と正直な気持ちを打ち明け、会場が笑いに包まれました。
改めて撮影を振り返った山田杏奈さんは、「しんどかったですけど、地方に行きっぱなしだったので、ある意味逃げ場がなく生みだされたものだなと観て思いましたね。それはよかったと思います」と語り、監督も「改めて今(山田さんと)会うと、現場は怖かったというか、けんかとかじゃないんですけど、緊張感ある駆け引きがあったように感じます。2人で愛と闘っている感じでしたね」と振り返り、山田も「終わってやっと『あーっ!』と思える(笑)」と今の心境を吐露。
会場からの質問コーナーでは「大変な撮影のなか、逆に楽しかったエピソードは?」という質問に、山田杏奈さんは「休みの日にレンタル自転車で走って、たいやきを食べたり、あと写真を撮っているご家族がいたので『撮りますよ』って声をかけて優しい自分になれたり。それが癒された時でした」と答え、監督が「愛はずっと笑わないから」とその苦労を労いました。
また、「もし高校生活の時に“たとえ”のような子がいたら気になりますか?」という質問には、「私は結構、多田君(“愛”に片想いをしていた多田健)がタイプです。愛に花束も持って来てくれたり」と答えた監督。すると山田杏奈さんも「たしかに。多田君いいですね。いたら結構モテそう!」と同意。ただ山田杏奈さん自身は、“たとえ”のようなタイプの子には「気がつけない人かも…。“たとえ”の魅力に気がつけないまま、学校生活が終わるかもしれません(笑)」と自身を分析していました。
最後には、首藤監督が作品について語り、「17歳の時にこの原作と出会って映画化したんですけど、山田さんを始めキャストの方々と作り上げていく中で、“愛”“たとえ”“美雪”という大好きだった3人に出会いなおせました。皆さんも劇場で3人に出会ってくださって、幸せな気持ちです」と感無量の表情に。
山田杏奈さんも「今振り返っても他の作品とは違うような思い出がたくさんあります。撮影期間は楽しいより、つらい、しんどいが勝つほどだったので。でも皆さん2回以上観てくださったりとすごく嬉しいです。ネットなどを見ていても、皆さんの大切な作品になっていたらいいなと思うメッセージをたくさん見かけるので、そういう作品を首藤さんと作れて、今とても嬉しい気持ちでいっぱいです。まだ観ていない周りの方達に『よかったよ』とか言ってくれたら嬉しいです!」と笑顔で呼びかけました。
映画『ひらいて』は現在絶賛公開中です。
概要
・映画『ひらいて』公式サイト
http://hiraite-movie.com/
(マイナビウーマン編集部)