面食いの意味は？ 面食いな男女の特徴、直し方を紹介（診断付き）
面食いとは、「顔立ちが良い人ばかりを好むこと」という意味です。今回は、臨床心理士の広瀬絵美さんに、面食いな男女に共通する特徴や診断リスト、面食いをやめたい場合のポイントを教えてもらいました。
美人やイケメンを見るとついときめいてしまう。「普通」レベルの異性ではときめけないから、なかなか恋人ができない。ようやく付き合えたと思っても、価値観が合わず、すぐお別れしてしまう……。
面食いだと相手に求めるレベルが高いので、おのずと恋愛のハードルも上がってしまいがちですよね。
面食いをやめたいけどやめられない。今回は、そんな面食いな人の心理に基づく特徴を解説し、良い恋を手に入れるヒントをお伝えします。
「面食い」ってどういう意味？
まずは「面食い」の意味を改めて確認していきましょう。
めんくい【面食い】
顔立ちのよい人ばかりを好むこと。また、その人。器量好み
（『デジタル大辞泉』小学館）
言葉の意味からも分かる通り、「面食い」とは、異性を選ぶ際、相手のビジュアルを重視し、価値観が合うかといった内面は二の次になるタイプといえそうです。
面食いな男女の心理に基づく特徴
ここでは、面食いな人の心理に基づいた特徴を紹介します。
（1）自分に自信がない
自信がないと「付属品」で自分の自信をつけようとする心理が働きます。例えば、ブランド物や肩書きなどに異常にこだわるというのは、自信のなさの裏返しかもしれません。
そういった場合、恋人に対しても自分自身の「肩書き」の1つとしてビジュアルの良さを求めたくなることも。
（2）承認欲求が強過ぎる
食べたい、安定した暮らしをしたいなど、人にはさまざまな欲求がありますが、そのうちの1つに「承認欲求」というものがあります。
これは、人から認められたいという、人間が生まれながらに持っている願望です。ただ、この承認欲求があまりにも強いと、他人の目が気になり過ぎるといった状態にもなり得ます。
承認欲求が加速し過ぎた結果、「“こんなかっこいい人（かわいい人）と付き合えるなんてすごい”と言われたい！」という思いに取りつかれて、過度な面食いになってしまう可能性も。
（3）相手に求める理想が高い
勉強、スポーツ、仕事などにおいて、理想を目指して努力をするのは素晴らしいことです。
しかし、これまで全力投資し、理想高く取り組んできた人は、恋愛でも理想が高くなりがちに。相手の肩書きやビジュアルなど、自分にとっての理想を追い求め過ぎてしまうことがあります。
（4）ビジュアルが良い芸能人を基準に考える
当たり前のことですが、芸能人は美男美女ばかり。
アイドルや俳優のファンで、特にそのビジュアルに惚れ込んでいる場合、その芸能人を基準に考えてしまいがち。そのため、自分自身のパートナーにも同じレベルを求めたくなるのかもしれません。
（5）恋愛経験が少ない
これまでの恋愛経験が少ないと、相手をうまく見極めるためのポイントがいまいち分からず、それゆえに見た目だけで判断してしまうこともあります。
今後恋愛を重ねる上で、失敗を繰り返して人の本質が見られるようになるので、そこまで深刻に捉える必要はありませんが、「人は見かけだけでは分からないものだ」という意識は大切かもしれません。
あなたはどう？ 面食いチェックリスト
ここでは、面食いチェックリストを紹介します。
以下7個のうち、4個以上当てはまれば、面食いの傾向があるかもしれません。気になる方は少し自己診断してみましょう。
・人の髪形やメイク、ファッションの変化によく気付く
・物を買う時は機能性よりもデザイン性を重視する
・流行には敏感だ
・人からどう思われているのかを気にする
・どれだけ内面が良くても、外見が良くなければ異性として見られない
・付き合っていても「本当に俺（私）のこと好き？」とよく聞かれる
・これまで恋愛が長続きしたことはない
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面食いをやめるためのポイントとは？
もしも面食いの傾向があり、「面食いをやめたい」と考えている場合、以下のポイントを参考にしてみてください。
（1）人に褒められたことを3つ考えてみる
面食いになる心理的な要因の1つに、自信のなさが考えられます。そのため、まずは自分自身に確固たる自信を持つことが大切です。
でも、単に「自信を持ちましょう！」と言われても自信は湧いてきませんよね。そこでまずは、自分の良さを見直してみましょう。第三者に褒められたことを3つ思い出してみてください。他者の言葉は客観的に自分を見直す際に、とても効果的です。
（2）相手が秘めている可能性に目を向けてみる
見た目ではなく中身を愛することが、幸せな交際を続けるためにはとても重要です。
ただ、面食いの現状で一気に中身重視になるのは至難の業。まずは、一緒にいて気を使わない相手とはどんな人なのか、そしてあなたにとってかけがえのない人はどんな特徴を持っているのか、家族や身近な友人を思い浮かべながら振り返ってみましょう。
その上で、新しい異性と出会った際には、外見だけで判断するのではなく、その特徴を持っているかどうかという観点で、内面にも目を向けてみましょう。もしかするとその相手は、あなたの一生のパートナーとなる可能性を秘めているかもしれませんよ。
（3）複数回会うことを前提にデートを重ねてみる
何回かデートをする間に「この人と付き合うかどうか」を見極めるのが、交際までの王道の流れです。ただ、面食いの人は出会った瞬間に「あり・なし」を判断してしまうことも。
まずは複数回会うことを前提として、デートをしてみましょう。その時には、相手の良いところを意識的に探すことが重要です。
理想の恋愛イメージにとらわれ過ぎず、1回のデートで相手の良さを10個見つけるぐらいのモチベーションで、デートを楽しんでみてくださいね！
「まずは友達から」の視点で
いかがでしたか？
面食いの人は、相手の見た目だけで「異性としてありかなしか」を即座に判断しがちです。
もし、一緒にいて心地良いと思える人と長く付き合いたいと考えているのなら、見た目でジャッジせず、「まずは友達から」という視点を持って、相手とじっくり向き合ってみましょう。
そうすることで、本当に相性の良いパートナーが見つかるかもしれませんよ。
（広瀬絵美）
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