優しいって難しい。「本当に優しい人の特徴」3つ
恋人の条件に「優しい人」を挙げたり、自らも「優しい人」になりたいと願ったりと、「優しい」ことは多くの場合、良いことだと考えられていますよね。でも「優しい」っていったい何なのでしょうか。コラムニストの石谷ちよさんと考えてみました。
「優しい人になりたい」「優しい人と出会いたい」そうは言っても、どんな態度が本当の優しさになるのか、いまいちよく分かりませんよね。優しさのつもりでとった行動も、相手からすれば大きなお世話……なんてこともよくある話です。
そこで今回は、本当に優しい人の特徴を大きく3つに絞って解説します。うわべだけでなく心から優しいと思える人に出会いたい。そして、自分もそうなりたいと考えている人は要チェックですよ。
(1)相手を許すことができる人
他人の過ちで何かしらの被害を受けたとき、怒りで相手の謝罪も耳に入らないことってありますよね。そんなとき、相手の立場を想像して苛立ちを消化できれば、自然と相手を許すことができます。
怒りから解放されるためには、許す心を持つことが最も有効な手段の一つ。ですから、相手を許す方法を知っている人は、自分のメンタルを救うこともできるんです。そうすることで精神的に余裕が生まれ、他人の事情を配慮する癖がつくんです。
罪を憎んで人を憎まず。この考え方を実行できるようになれば、怒りで自分を忘れることはなくなっていくでしょう。
(2)相手の中身を見る
損得勘定で人によって話し方を変えたり、初対面の時に先入観で態度を変える人って、観察してみると案外多いのです。
本当に優しい人は相手の本質を見ようとするため、「この人といれば得するかな」「この人は見た目がダサいから関わる必要ないや」などと考えることはありません。人の内面に興味があるため、肩書きや損得は気にしないのです。
そして、もちろん誰に対しても平等な姿勢で接します。
親友だから愚痴を聞いてほしいと思っても、優しい人は誰かの肩を持つことをしません。愚痴の内容が間違っていると感じれば指摘もするので、ただ単に話を聞いてほしいだけの人からすれば不満に感じるかもしれませんね。
でも指摘することも、その人の為を考えた優しさなのです。
(3)持ち物に愛着がある
優しい人は一つの物を長く使う傾向にあります。人だけでなく、物を大切にすることも心がけているのです。
優しい人は相手の気持ちを深く想像することが得意で、その気持ちに感情移入しやすいという特徴があります。物に対する見方も同じで、使うほどに感情が入り込み、大切なものへと変化していくのでしょう。
ですから、目新しい物や流行りの商品ではなく、時間を共にした愛着のある古い物に心惹きつけられるのです。
これは食べ物においても同じで、気に入らないからと食事を残すことは滅多にしません。食べ物がもったいない、という思いはもちろんありますが、それよりも作ってくれた人の気持ちを考えているためです。
材料を用意して、調理して、食器洗いをして……その工程や相手の気持ちを想像することができるので、完食したいと思えるのでしょうね。
優しい人は共感できる人
いつでも肯定してくれる人。どんな時でも黙って話を聞いてくれる人。“優しさ”には色々な種類がありますが、そのどれにも当てはまる一番重要なこと……それは“相手の気持ちを想像できる人”でしょう。
今回ご紹介した3つの「本当に優しい人の特徴」でも、他人の事情や感情を考えているということが大前提。それができないと、独りよがりの優しさになってしまうのです。
優しい人になりたい……と考えている人は、まず相手の良い部分を探すこと。そして、自分を見るように他人のことを見てみましょう。どんな人にも親近感がわき始め、心から優しく接することができるようになりますよ。
(石谷ちよ)
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