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献身的の意味とは? 献身的な人の特徴やメリット・デメリット

秋カヲリ

家族や親しい人の中に、献身的なタイプの人はいませんか? 自分のことを多少犠牲にしてでも力になろうとしてくれる存在には、救われることも多いですよね。今回は心理カウンセラーの秋カヲリさんに、献身的な人の特徴や心理、献身的でいることのメリット・デメリットなどを教えてもらいました。

他人に尽くす献身的な人は、たくさんの人から感謝される存在です。

「自分のことばかり考えてしまうから、もっと献身的な人になりたい」と考える人もいるでしょう。

あるいは「あの人はどうしてあんなに自分を犠牲にできるんだろう?」と気になることもあるかもしれません。

今回は、献身的な人の特徴や心理、献身的でいることのメリット・デメリット、献身的な人になるポイントまでを解説します。

そもそも「献身的」ってどういう意味?

「献身的」には、以下の意味があります。

けんしんてき【献身的】
己を犠牲にしてでも他のために尽すさま。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)

つまり献身的な人とは、「自分のことよりも周りのことに対して、心身共に捧げられる人」のことをいいます。

ちなみに反対の意味は、「自己中心的」です。

献身的な人に見られる特徴

それでは、献身的な人に見られる特徴を見ていきましょう。

(1)真面目

献身的な人は、ひたむきに努力する真面目なタイプです。

仕事においても、言われたことはしっかり守り、計画的に取り組むので、安心して業務を任せられます。周りからの信頼も厚いでしょう。

(2)我慢強い

献身的な人は、たとえ自分を犠牲にしてでも他者貢献できるので、我慢強いです。

自分が多少無理してでも人のために働こう、成果を出そうとする意欲があり、普通の人であれば諦めてしまうような局面でも持続して乗り越えることができます。

(3)面倒見がいい

同僚や後輩への配慮があり、面倒見がいいです。

人のために尽くすのを好むので、誰かが困っていると積極的に声を掛け、相談に乗ったりアドバイスをしたりしてサポートします。

メンターやトレーナーとして人材育成を任されるケースも多いです。

(4)愛情深い

自分のことより相手のことを優先する献身的な人は、友人や恋人にも愛情深く接します。

何かあれば率先して協力してくれる心強い味方になるでしょう。トラブルがあっても、見捨てずに支えてくれます。

(5)素直に「ありがとう」が言える

大人になるとなかなか照れくさくて素直に「ありがとう」と言えなかったり、付き合いが長いと感謝の気持ちを忘れてしまったりしがちです。

しかし献身的な人は、感謝の心を常に持っているため、相手への「ありがとう」の言葉も欠かしません。

(6)聞き上手

自分を優先する人は会話をしていても自分の話ばかりになりがちですが、献身的な人は一方的に話したりせず、相手の話にもしっかりと耳を傾けます。

傾聴の姿勢があるので、話している相手を心地良い気持ちにさせるような「聞き上手」な人が多いです。

(7)人を信頼する

献身的な人は相手を信頼し、その人の良いところを見て行動します。

もし意見が合わなくても、頭ごなしに否定せず、きちんと尊重するので、もめることはめったにありません。

うわべだけでない深い人間関係を築ける人だともいえます。

献身的な人の心理

自分を犠牲にしてでも他人のために尽くすのは、簡単なことではありません。

ではなぜ献身的になれるのか、その心理を解説します。

(1)人の役に立つことで満たされると知っている

他人に貢献して誰かの役に立つことは、かなり大きな幸福感を得られる行為です。

誰かに貢献することで今の自分をありのまま受け入れられるようになり、自己肯定感も上がります。

それが感覚的に分かっているため、自然と献身的な行動をすることができるのです。

(2)相手を信頼しているから支えたい

他人を疑っている不信感が強い人は、他人のために身を粉にしようとはしません。

献身的に尽くせる人は、相手のことを信じています。だからこそ、困っていたら助けたい、力になりたいと思えるのです。

献身的な人でいることで得られるメリット

献身的な人にはどんな長所があるのでしょうか?

ここでは、献身的な人でいることで得られるメリットを紹介します。

(1)信頼関係が築ける

プレゼントをもらったらお返しをしたくなるように、人は与えられたものを返したくなる生き物です。

献身的な人に助けてもらった人は、同じように献身的な人を助けたいと思うもの。お互いに助け合う信頼関係が生まれ、その結果、人との深い結び付きをつくることができます。

(2)交友関係が広がる

献身的な人は周りから感謝されることが多いので、自然と人が集まってきます。その結果、交友関係が広がり、深い人間関係を持てるようになるでしょう。

また、どんな人にも丁寧に接するので、相手からも丁寧に接されることが多く、たくさんの人に愛されます。

献身的な人でいることのデメリット

一方で、献身的な人には短所もあります。

ここでは、献身的な人でいることによって生じるデメリットを紹介します。

(1)人の言いなりになってしまう場合がある

献身的な人は自分を受け入れていると説明しましたが、中には自分を受け入れられていないから他者評価を得たいがために他人に尽くすタイプもいます。自信がないから他人に認められたいのです。

こうしたタイプの場合は、他人に振り回されやすく、言いなりになってしまうこともあるでしょう。

(2)他者依存してしまう場合がある

自分の意志を持って尽くすならいいのですが、ただ他人に流されて献身的な行動をしていると、依存体質になり、自分で物事を決められなくなることがあります。

こうしたタイプの場合は、誰かのためにならないなら意味がないと思い込み、本来自分がやりたいこと、やるべきことをおろそかにしてしまうこともあるでしょう。

献身的な人になるためのポイントとは?

メリットやデメリットもありますが、献身的な人が周囲から感謝されることが多いのも事実です。

ただ、「もう少し周囲に対して献身的になりたい」と思っても、どうやったらなれるのか分からない人もいるでしょう。

ではどうすれば献身的な人になれるのか、考え方や行動のポイントを紹介します。

(1)相手の立場に立って考えること

自分のことばかり考えて自分目線で生きているうちは、献身的な行動ができません。

「この人は何を思っているんだろう」「何に困っているんだろう」と、相手の立場に立って、相手目線で物事を考えられれば、相手が求めていることが分かるようになり、手を差し伸べられるようになります。

(2)人を信じること

前段の「献身的な人の心理」でも解説した通り、献身的な人は相手のことを信頼しているからこそ「支えたい」と思えます。

やみくもに人を信じ込むのはリスクがありますが、基本的には自分の周りにいる人を信頼するようにしましょう。

自分を守ろうとする防衛意識が強過ぎると、人を疑う気持ちが生まれます。「きっと大丈夫」と考えて、まずは信じてみるところから始めてください。

誰かを幸せにすると自分も幸せになる

献身的な人は他人のために生きているように見えますが、実際は「人の役に立つ」という貢献感が自分自身の幸せにつながっています。

誰かのための行動は、巡り巡って自分のための行動になるのです。

もし「献身的な行動なんてできない」と思うなら、「人のための行動は自分のためになる」と考えて一歩踏み出してみてください。

やってみると気分が良く、幸福感を抱くはずです。誰かを幸せにして、自分も幸せになりましょう。

(秋カヲリ)

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※画像はイメージです

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