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やばい、どうする? お金がない人の共通点8つと対処法

山本麗子(ファイナンシャルプランナー)

お金がない人に共通する特徴を、ファイナンシャルプランナーの山本麗子さんがレクチャー。お金がないとき、どうすればいい? 直近の金欠対処法から、お金がない毎日を脱却するコツまで徹底解説します。

毎月給料日前になると「お金がない!」「今月金欠で……」などのセリフが口癖になっている人っていませんか? 周囲にそんな友達がいる、もしくは自分がそうだという人もたくさんいることでしょう。

今回は、そんなお金がない人の特徴や、慢性的な金欠から抜け出すためのヒントをFP(ファイナンシャルプランナー)の山本麗子さんがレクチャー。ポイントをチェックして、金欠から脱却するヒントを探りましょう。

あなたはいくつ当てはまる? お金がない人の共通点

まずは、金欠の人に共通する特徴をピックアップ。自分に当てはまっていないかチェックしてみましょう。自覚がなくても、当てはまる点が複数あった人は金欠予備軍かも。

(1)クレジットカードを複数枚持っている

クレジットカードの枚数が多いと、どのカードでいくら使用しているか管理ができなくなり、「気がついたら使いすぎていた……」という事態に陥りがち。

また、カードを契約した1年目は年会費無料であったものの、実は2年目以降は年会費がかかっていたなんて場合もあるので注意が必要です。

(2)「〇〇ペイ」のアプリを3つ以上DLしている

「PayPay」や「メルペイ」など、この1年で利用者がグッと増えたスマホ決済サービス。

ポイント還元やキャンペーンがあり上手に使えばお得なのですが、クレジットカード同様、複数のアプリを使用しているとお金の管理が難しくなってしまいます。3つ以上ダウンロードをしている人は要注意!

(3)スマホの有料アプリを複数使用している

月会費数百円のアプリやサービスでも、複数ダウンロードしていると年間でけっこうな額になってしまいます。

スマホの契約時にオプションとして自動的についている有料アプリやサービスもあり、知らず知らずのうちに無駄なお金がかかっている可能性も。

(4)コンビニのATMを頻繁に利用する

コンビニのATMでお金をおろすごとに、手数料が110~220円かかります。

週に一度平日に利用した場合、手数料だけで年間約6000円も使っていることに。また、ATMを頻繁に利用するということは、お金がなくなったからおろす=お金の管理ができてないという証拠です。

(5)コンビニでの衝動買いが多い

24時間開いていて、気軽に立ち寄れるコンビニ。

用もないのに寄り、なんとなく買い物をしてしまう、お昼ごはんを買いに行ったのにスイーツまで買っていた、というように無駄遣いが生まれやすい要注意スポットです。

衝動買いしてしまうものに、生活に絶対必要というものはほぼありません。

(6)財布の中身がぐちゃぐちゃな人

レシートがたくさん入っている、不要なカード類が多い、お札の向きがバラバラなど、お金がたまらない人はお財布の中身が汚い率高め。

財布の中身が整理整頓されていないと、お金がいくら入っているか把握しづらくなります。

(7)ポイントに振りまわされている

ショッピングの際、「あと300円分買えばポイントがもらえる」からといって、特に必要でもないものを買ってしまっていることはありませんか?

ポイントがもらえて、その瞬間は得をした気分になるかもしれませんが、結果的に無駄な出費が増えてしまいます。

(8)固定費が高すぎる

家賃や保険料、通信費などの固定費は毎月必ず決まった額が出ていくため、支出全体の中で固定費の占める割合が大きい人は自然と毎月金欠に。

中には“〇〇区に住んでいる”ということにステータスを感じ、無理して高い家賃の家に住んでいる人もいるのではないでしょうか。

どうする? 直近の金欠を乗り切るコツ

金欠の人が続々現れるのが、給料日の1週間前。

「給料日まであと1週間あるのに、残り1万円しかない……!」という緊急のピンチを乗り切るにはどうしたらいいのか、対処法を教えてもらいました。

(1)1日に使える予算を出す

まずは、残高を給料日までの日にちで割り、1日で使える予算を算出しましょう。

例えば残り7日で1万円残っている場合、1日の予算は約1428円。この金額内でやりくりをすれば、給料日まで乗り切ることができます。

“1週間で1万円しかない”と思うより“1日1428円使える”と思えたほうが、気分的にも前向きになれるはず。

(2)食費を削る

目の前のピンチに直面したとき、最も削りやすいのが食費。

外食はお金がかかるので、お昼はお弁当を作るなど自炊を心がけましょう。スーパーやコンビニで買い物をするときは、ロープライスが嬉しいプライベートブランドの商品を狙って。

(3)臨時収入を得る

現代は、オークションアプリやランサーズなど、臨時収入を得る方法も増えています。

レシートを入力するだけでポイントがもらえる「レシート de Ponta」や、アンケートに答えるだけでポイントをもらえる、ポイント還元型のサービスを活用するのもいいでしょう。

(4)休日は無料で楽しめる場所に出かける

金欠だけど休日はお出かけしたいという人は、無料で遊べるスポットをチェックして。

特におすすめなのが、住んでいる地域のお出かけスポット。図書館で本を読んだり、近くの公園を散歩してみたり、家の周りには大人も無料で楽しめるスポットが意外とたくさんあるはずです。

街のイベント情報はネットで見つけづらいこともあるので、地域のフリーペーパーや掲示板などで、日ごろから情報を集めておくといいですね。

お金に困らない人になるには?

目先の金欠を乗り切る術を知っておくことも大切ですが、根本から問題を解決するには、金欠にならないためのお金の習慣や考え方を身につけることが必須です。

以下のポイントを押さえて、金欠癖を改善していきましょう。

(1)毎月自由に使えるお金を把握する

金欠になってしまう人は、毎月何にいくら使っているのかを把握してない場合がほとんど。

なので、まずは給料から固定費や貯蓄したい額を引いて、自由に使える金額を出しましょう。その際、食費、交際費、光熱費、美容費など、それぞれ細かく項目分けするのがコツ。

それぞれの予算内で生活することを意識すれば、金欠ともさよならできるはず!

(2)クレジットカードやスマホ決済アプリの整理

クレジットカードやスマホ決済は、ポイント還元があるので上手に活用したいところ。ですが先ほどもお話したように、たくさんの種類を利用するとお金の管理が難しくなるというリスクが高まります。

なので、各1~2個ずつに絞って使用するのがおすすめです。

スマホ決済は、よく利用するお店で使えるものをセレクトしましょう。スマホ決済のチャージは月に一度必要な分だけを入れると決めておけば、使い過ぎてしまうこともありません。

(3)レシートチェックで無駄遣いを知る

お金の管理をするなら家計簿をつけるのがベターですが、ハードルが高いと感じる人はレシートチェックから始めてみましょう。

やり方は簡単で、レシートを見て本当に必要だったものには〇、不要だったものには×をつけるだけ。

これを続けると、コンビニのお菓子やカフェ代など、自分が無駄遣いしてしまう項目の傾向が見えてきます。客観性を持たせるため、購入から1週間後など時間を置いてからチェックするのがポイントです。

(4)固定費を見直す

家賃、通信費、保険料などの固定費は、支出の中でも割合が高い費用にあたります。効率よく節約をしたいのなら、節約効果の高い固定費を見直しましょう。

格安スマホに替える、保険を見直すなど少し手間がかかりますが、手続きさえ済ませてしまえば、月に数千円~数万円固定費が減る場合も。

手続き後は何もしなくても継続されるので、節約する努力もいらずストレスフリー。賃貸の場合、更新時に家賃の値下げ交渉をしてみるのもいいでしょう。

(5)収入の2割を自己投資にあてる

長期的な目で金欠を解決するには、資格取得や習い事、趣味や読書など「自己投資」にお金をかけるのも手です。

金額の目安は収入の2割。

お金と時間を大切にした結果、給料がアップしたり、副業で成功したり、自分の新たな才能に気がつく可能性も。

すぐに効果は出ないかもしれませんが、将来の自分が金欠で困らないよう、今からできることをはじめてみてはいかがでしょうか。

お金の“把握”と“見直し”が金欠脱却のカギ

金欠から抜け出すためには、何にいくら使ったのかなど自分のお金の状況をまず“把握”し、次に使い方を“見直す”という2ステップを踏むことが肝心。

今回紹介した方法は誰でもすぐにマネできることばかりなので、一度お金としっかり向き合い、慢性的な金欠を解消してくださいね。

(取材協力:山本麗子、取材・文:石部千晶)

※画像はイメージです

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