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「ドライな性格」の特徴。メリットと直す方法とは

高見綾(心理カウンセラー)

ドライな性格の人っていますよね。ドライな人にはどんな特徴があるのでしょう。また、長所と短所とは? ドライな性格の原因とは? 心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいました。

自分のことを「ドライな性格だな」と感じている人は少なくないかもしれません。

「周りに流されない」「冷静」というイメージもありますが、そもそもドライな性格とは、どういう人のことをいうのでしょうか。

ドライな性格の特徴やメリット、デメリットについて考えてみました。また、ドライな性格を直す方法もあわせて紹介します。

ドライな性格の特徴と心理とは

ドライな性格の人の特徴や原因について考えてみました。当てはまるものが多ければ、あなたもドライな性格かもしれません。

診断してみよう! ドライな性格の人の特徴

(1)群れない

自分の時間を大切にするため、いつも一緒にいるようなべったりした関係は苦手です。お互いに干渉し合わないような適度な距離感のある関係が好きです。ひとりで過ごすことが苦にならない性質です。

(2)マイペース

自分のリズムやタイミングを大切にしています。周りの意見や空気には流されず自分がやりたいことを大切にしており、我が道を進むタイプです。芯のある人が多いです。

(3)冷静に物事を判断する

感情に流されることなく、冷静で落ち着いています。物事を判断するときも、客観的かつ合理的な基準で判断します。ひとつのやり方がうまくいかなくても、すぐに次の方法に切り替えることができます。

(4)感情表現が少ない

喜怒哀楽といった感情の振れ幅が少ない人もいますし、何かしら感じることはあっても表現が苦手な人もいます。自分を良く見せようとしないので、まわりからは淡々としているように見えます。

(5)自分から仲良くしようとはしない

打ち解けてしまえば別ですが、心を許すまでが長いのが特徴です。自分から関係を深めていこうとはしないので、そっけない態度をとりがちです。職場などではプライベートの話をしたがらないのも特徴です。

(6)感情的な人が苦手

理性で自分をコントロールできるので、ヒステリックに怒ったり、感情に任せて物を言ったりするような人は苦手であることが多いです。落ち着いた静かな状態でいたいと思っています。

(7)他人に興味がない

自分のことにいちばん興味を持っています。他人は他人、自分は自分だと思っているので、他人がどう思っているか、何に悩んでいるかなどにはあまり興味がありません。

参考記事はこちら▼

あなたは周囲から「冷たい人」だと思われていませんか? 周りからどう思われているのか10の質問で診断します。

ドライな性格の原因

(1)家族がドライだった

家族がみんな合理的で、干渉し合わずに適度な距離感がある関係であった場合は、その距離感が慣れ親しんだベースになるので、子どももドライな性格になるケースがあります。

(2)甘えられずに育った

家庭環境などの影響から、甘えられずに早く自立しないといけなかった場合は、自分の感情を表に出さない冷静な性格になることがあります。

(3)人に振り回された経験がある

過去に、いじめられたり、人に振り回されたりして大変な思いをした場合や、これ以上傷つきたくないがために心を閉ざしてしまうことがあります。

(4)大きな失恋をした

大好きだった人にフラれてしまうなど、手痛い失恋をした場合は、のめりこんで傷つくことがもうないように、無意識のうちに自分にブレーキをかけてドライな性格になってしまうケースも。

(5)挫折した経験がある

受験勉強や部活動、その他夢を追いかけてがんばったのにうまくいかなかった経験があると、一生懸命力を注いだ分だけ傷つきます。情熱を注いでも無駄だという諦めが強くなると、防衛反応としてドライな性格になってしまうことがあります。

ドライな性格のメリット&デメリット

冷静で少し冷たい印象のあるドライな性格ですが、悪いことばかりではありません。長所もありますので見ていきましょう。

ドライな性格のメリット

(1)淡々と物事を進めていく力がある

計画したことをコツコツ続けていく力があるため、仕事で重宝されるでしょう。

(2)冷静な判断ができる

難しい状況であっても、合理的な判断をすることができます。情やしがらみにとらわれずに物事をみて、時には大きな決断をすることができるところは大きなメリットです。

(3)人を尊重できる

むやみに干渉するようなことはせず、相手のペースを尊重します。誰に対してもフラットで適度な距離感を保ちながら心地よく接することができます。

(4)表裏がない

あまり他人に興味がないので噂話などには縁遠く、裏表がありません。仲良くなれば価値観がはっきりしていることがわかるので、サッパリとしてむしろ付き合いやすい人だといえるでしょう。

ドライな性格のデメリット

(1)近寄りがたいと思われやすい

感情表現があまりなく、そっけない態度を取りがちなので、まわりに冷たい印象を与えてしまったり、近寄りがたいと思われてしまったりします。

(2)「何を考えているかわからない」と思われやすい

感情の起伏が少なく表情に乏しいため、何を考えているかわからないと思われることが多いです。まわりから不必要に警戒されてしまうことが多いでしょう。

(3)何事にものめり込めない

自分の情熱を傾けて熱中することは少ないです。恋愛においても、情熱的な恋をするというよりは、来るもの拒まず去るもの追わずのスタンスのため、人によっては物足りなく感じるでしょう。

(4)自分の中で完結しがち

人に聞いたり、人と一緒に何かをしたりするという発想に乏しいため、さまざまなことが自分の中で完結しがちです。そのため確認をせずに進めてしまい、すれ違いが起こることも多いです。

直したい。ドライな性格を直す方法&生かすコツ

冷静な判断ができるドライな性格の人。相手にもう少し寄り添うようにすると、もっと対人関係がうまくいくようになります。ドライな性格をうまく生かすコツ、改善する方法を紹介します。

(1)自己完結しがちな傾向を理解する

ドライな性格の人は、何事も自分の中で結論を出してしまい、相手に確認を取ることをしない傾向があります。自分はわかっているつもりでも、相手には何も伝わっていないことが多いということを、まず自覚するところからはじめましょう。

(2)相手に興味を持つ

良好な人間関係は、相手に興味を持つことからはじまります。「この人はどんな人なのだろう?」「何に興味がある人なのかな?」という視点で、相手を見てみましょう。興味を持てば会話の糸口がたくさん見つかるはずです。

(3)感じが良いなと思う人を真似する

感じが良いなと思う人を観察してみましょう。すると、声のトーンや表情、雰囲気など、感じが良いと思うには理由があることがわかると思います。取り入れやすいものから少しずつ真似をしてみると、あなたの印象が変わってくるはず。

(4)いつもより一言、余分に話す

ドライな性格の人は、自分が思っている以上に発言が少ないです。いつもより、一言多めに話すことを意識してみましょう。

(5)素直に気持ちを伝える練習をする

「うれしい」「たのしい」「美味しい」など、ポジティブな感情は表現するように意識してみましょう。何と言っていいかわからないときは、素直に「どう返したらいいのかわからないんだよね」と言うだけで、まわりの人に気持ちが伝わります。

ドライな性格の良さを生かしつつ歩み寄ろう

ドライな性格の人は、気持ちが安定しており、どんなときでも冷静で合理的な判断をすることができます。筋が通っていてどんな人とも程よい距離感で付き合える良さがあるので、深く知りあっていけば付き合いやすい人であることが周囲にもわかるはずです。

そんなドライな性格の良さを認識した上で、もう少しだけ相手に興味を持って歩み寄ることを意識してみましょう。今よりも人間関係がぐっとうまくいくはずです。

(高見綾)

※画像はイメージです

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