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「手を組む心理」を徹底解説。手の組み方・場所別の心理傾向とは?

織田隼人(心理コーディネーター)

「手を組む」ということにはどのような心理が隠されているのでしょうか? この記事では、手の組み方によるさまざまな心理や、指や腕の組み方からわかる心理傾向などについて、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。

手を組む、という状態は両方の手を合わせている(重ねている)状態です。

この手を組んだ状態では、自分の指を自由に使うことができないようになっています。

人間は指を使っていろいろと細かい作業を行うようにできていますが、手を組んだ状態では細かい作業ができず、自分からそういった行動を封印している状態であるといえます。

今回は手を組んだ状態からわかる心理についてチェックしていきましょう。

手を組むときの心理

手を組むとき、人はどのような心理なのでしょうか?

代表的なものを5つあげていきます。

(1)考えごとをしていたり悩んだりしている

考えごとをしていたり、悩んだりしている状態のときには頭に意識を集中させているので、細かい指の動きは必要なくなります。

手を組むことで指の動きをなくすことができ、意識を頭に向けて考えること、悩むことに集中することができます。

(2)動いてはいけない状態なので自分の動きを封じている

動いては失礼な状態であるときや、自分から動かないほうがよいと思っているときにも手を組みやすいです。

たとえば、上司や先輩から注意をされているときは指や手が動くとある意味失礼な行動になってしまうので、自ら手を組んで動きを封じていることがあります。

(3)我慢するために力を自分に向けている

手を組んでいる状態は自分の力を自分で受け止めている状態です。

他人に自分の力が向かないように、自分の力をあえて自分に向けていることがあるんです。

たとえば、怒っているときや憤りを感じているとき、それでも相手に怒りを向けてはいけないと思う場合、自分の手を組むことで力を相手に向かないようにしていることがあります。

(4)集中したいことがある

たとえば、相手と会話しているときなど、相手の話に集中していると自然に手を組んでいることもあります。

指の動きを封印することで話に集中できるので手を組んでいる、という状態です。

会話に集中しつつも楽しんでいる場合は、机の上などに腕がでていて手を組んでいることが多いです。

(5)力を抜きたい状態にいる

手を組み、そして腕をテーブルの上などに置くと手や腕の重さを支えなくてよくなります。

また、頭の重さも腕で少し支えられるようになり、体の力を少し抜くことができます。

体の力を抜くことで、リラックスした状態になれるのです。

手を組んだときの場所ごとの心理

手はさまざまな場所に動かせられるもの。

どの場所で手を組んでいるのかによっても、心理状態はそれぞれちがってきます。

手を組んだときの場所ごとの心理について見ていきましょう。

ケース1:頭の上で手を組んでいる

頭の上で手を組んでいる場合、頭の真上の場合は頭を使う作業をしていたり、リラックス状態であったりすることが多いです。

そして力を抜いている場合、肘が自然と顔の前に来ていることがわかります。

頭のうしろに手がある場合は、体を伸ばしている状態ですので何かの作業がひと段落したか、リフレッシュしようとしている状態といえます。

このタイミングは声をかけやすいタイミングでもあるでしょう。

ケース2:胸の前で手を組んでいる

胸の前で手を組む場合、手に力が入っていることが多いです。

手に力が入っていなければ、もう少し手の位置が下に行きやすいからです。

力が入っていることからもわかるように、何かしらの緊張状態にあるといえます。

心配ごとがあったり、我慢しなければならないことがあったりする状態です。

ケース3:机の上で手を組んでいる

机の上で手を組んでいる場合、手をギュッと握っている場合はなにかしら考えごとがあり、その考えに集中している状態であるといえます。

場合によってはつらいことがあって、そのつらい状態をどうすればよいのか考えていたりすることもあります。

手が軽く組まれている程度の場合は、リラックスしている状態で机に腕や肘を置いていることが多いでしょう。

腕や肘の重さを机で支えることで力を抜いている状態であるといえます。

気持ちが楽な状態であったり、楽しい状態だったりすることが多いです。

ケース4:背中に手をまわして組んでいる

背中に手をまわして組んでいる場合は、背筋を伸ばそうとしている状態であることが多いです。

体が凝って軽いストレッチのような気分で背中に手をまわして組んでいることがあります。

ただ、ビジネスシーンでは胸を張りすぎることで「偉そうな態度」に見えてしまうこともありますので、マナー違反と見なす人もいます。

もし人前などでやろうとしてしまった場合は、背中に手をまわすのではなく、手を自分の体の前で組むようにしましょう。

指の組み方からわかる心理傾向

続いて、手を組むときに絡ませる指の組み方から、心理を探っていきましょう。

右の親指が上にくる場合

右利きの人は右手の親指が上に来ることが多いです。

右利きの人は日常生活での不便が左利きの人と比べて少ないので、比較的穏やかである可能性があります。

左の親指が上にくる場合

左の親指が上に来る場合、左利きの可能性が高いといえます。

世の中が全体的に右利き用に作られており、ハサミを左で握ったら切りにくいとか、包丁やナイフの刃の方向が右利き用になっており切りにくいとか、スマホのボタン配置が使いづらいとか、いろいろなことが左利きの人に不便なようにできています。

その分、さまざまな世の中の仕組みに気づきやすい人が多いです。

指と腕の組み方のパターンでわかる心理傾向

腕の組み方についても右利きと左利きの人で上になるほうがちがいます。

利き腕によって特性も少し出て来ますので、その特性を見てみましょう。

(1)指も腕も右が上にくる場合

指も腕も右が上の場合は、両方とも右利きであるといえます。

両方が右利きなので、過ごしやすい環境で生きていることからのびのびした人になりやすい傾向があります。

(2)指も腕も左が上にくる場合

指も腕も左が上の場合は、両方とも左利きであるといえます。

両方が左利きなので、周囲から「変わっている」と思われることも多い傾向があります。

(3)指は右が上、腕は左が上にくる場合

指が右利き、腕は左利きといえます。

器用さと関係する指が右利きで、力と関係する腕が左利きということから、力よりも器用さが発揮されることが多く、理論派になりやすい傾向があります。

(4)指は左が上、腕は右が上にくる場合

指が左利き、腕は右利きといえます。

器用さと関係する指が左利きで、力と関係する腕が右利きということから、器用に理屈から考えるよりも直感で判断することが多い傾向があります。

手の組み方をチェックしよう

手を組んでいるというだけで、さまざまな情報を得ることができます。

手を組んでいる人を見かけたら、相手がどんな心理なのかを考えながら見てみるとおもしろいかもしれません。

(織田隼人)

※画像はイメージです

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