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【専門家監修】幸せな人になるには? ~幸せな人の行動から学ぶ幸せになる方法~

小日向るり子

あなたの周りには「いつも幸せそうな人」がいますか? なぜ彼らはいつも幸せそうなのでしょうか? 恵まれてるから? お金持ちだから? 今回は「幸せな人になる方法」について専門家の解説を元に紹介します。

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<目次>

幸せな人がやってる5つの習慣

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特別にお金持ちなわけでも恵まれているわけでもないのに、いつも笑顔を欠かさない「幸せな人」。彼らのようになるにはどうしたらいいのでしょうか。心理カウンセラーの小日向るり子先生によると、彼らには共通する習慣があるのだとか。その習慣とは一体……。幸せの秘密に迫ります。

(1)感謝の心がある

幸せな人は常に感謝の気持ちを持っています。たいていの人は大きな喜びの前では周りに感謝できますが、ルーティンの中では忘れがちです。しかし、幸せな人は、屋根がある家に住めること、蛇口をひねれば水が出ることなど、あたり前の日常生活に感謝の気持ちを持って生活しています。

(2)身の回りをきれいにしている

「身の回り」とは家の中の状態と人間関係の両方がきれいであるということです。家の中がぐちゃぐちゃで物が多いとホコリが積もりますが、ホコリはマイナスオーラを引き寄せます。ホコリがたまっている空間に住んでいると、思考もネガティブになりがちなのです。また、「人間関係がきれい」とは、友人も身辺がクリアな人が多いということ。例えば借金まみれだったり人間関係がトラブルだらけだったりする人は幸せな人の周りにはいません。日々の生活に幸せを感じている人と友達になると、自分も幸せになる可能性が「9%上がる」という研究結果もあるように、幸せな人の周りには幸せな人が集まり、相乗効果をもたらしているのです。

(3)努力をしている

努力=「大変なこと」「つらいこと」といったネガティブなイメージがありますが、幸せな人は皆、何かに向かって努力をしています。「努力は幸せになるための手段ではない。努力そのものが幸せを与えてくれるのだ」とはロシアの文豪トルストイの言葉ですが、幸せな人はまさにこの言葉を体得しています。

(4)自分の冨を人のために使う

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究によると、お金は自分のために使った時よりも、社会への貢献や人へのプレゼントのために使った方が幸福だと感じる指数が高いという結果が出ています。幸せな人は冨を独占するのではなく、社会貢献や他の人のために使うことが自分にとっての幸せでもあるということを知っています。

(5)運動する習慣がある

GABA(ガンマアミノ酪酸)、通称ギャバ。近年、配合チョコレートやサプリが売られるようになり、なじみのある成分になりました。GABAは、脳をリラックスさせ、衝動性を抑える神経伝達物質ですが、身体を10分動かすだけで、GABAが放出されるということがわかっています。幸せな人で怒りっぽい人っていないですよね。幸せな人は運動習慣を日常に取り入れて、GABAをきちんと放出させているのです。

幸せな人が絶対にしない4つのこと

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彼らの習慣をマネするだけでは、まだ幸せな人には近づけません。続いて幸せな人が絶対に「しないこと」について紹介します。

(1)他人と比較しない

生まれた時から世界が自分一人しかいなかったら、と仮定してください。あなたは自分が幸せだとか不幸だとか考えると思いますか? 答えはNOです。なぜなら物質社会では、幸せも不幸も比較対象があるからこその概念だからです。

「○○さんは欲しいものを何でも買えているのに自分は買えない」「○○さんは彼がいて幸せそうなのに自分はモテない」など、不幸になる嫉妬やねたみの感情は、すべて他者との比較から生じています。また嫉妬やねたみだけでなく「自分はこんなにアドレス登録している知り合いがいるんだよ」といった他人と比較した自慢話も幸せな人はしたりしないのです。

(2)無理をしない

前述、幸せな人がやっている習慣の3つ目に「努力をする」をあげましたが、幸せな人は、努力はしますが無理はしません。「無理」とは言い換えると自分の心や身体を犠牲にするということです。たとえば、冨を社会や他人に分配するために借金したりはしませんし、運動も身体を壊してまではしません。幸せな人は自分自身が心地よいと感じる程度をわきまえているため、決して無理はしないのです。

(3)欲張らない

幸せな人は「人間は欲を求めたらきりがない」ことをわかっているため欲張りません。そのため生活に必要以上の冨を得たら他者に還元します。また彼らは自分自身が幸せを感じていれば、人が自然と周りに集まることも知っているので、初対面の人に強引にライン交換をせがんだり、Facebookの友だち申請もしません。

(4)こだわりすぎない

理想を持つのは悪いことではありませんが、こだわりすぎると自分自身を追い込みます。たとえば「あの仕事がしたい」「こんな人と付き合いたい」「こんな洋服を着たい」といった願望は、強すぎると「あの仕事以外はイヤ」「この人以外はイヤ」「この洋服以外はイヤ」といった嫌悪感情に変わり、選択肢を少なくしてしまいます。選択肢が少なすぎる人生は生き辛さにつながります。幸せな人は選択肢を必要以上に自ら狭めることをしません。

幸せな人と不幸な人のちがい

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最後に幸せな人と不幸な人のちがいについて紹介します。あなたがなぜ、幸せだと思えないのか。彼らの習慣をマネる前に、今一度振り返ってみましょう。

(1)不幸の数ばかり数えていませんか?

あなたが今「幸せだ」と感じることを左に、「不幸だ」と感じることを右に分けて書き出してみてください。書きだし終わったら、完成したものを見て何を思いますか? 幸せな人は、左の「幸せリスト」を眺めて感謝しますが、不幸な人は右の「不幸リスト」を眺めてネガティブな気持ちになります。

(2)自分より上の人ばかり見ていませんか?

「あの人はこれを持っているのに自分は持っていない」、「あの人は美人なのに私は……」など、「自分より上だ」と思う人ばかり思い浮かべてその事実だけを羨んだり妬んだりしてしまう癖がありませんか?不幸な人は物事を見るとき、持っているものや表面など、対象が自分より優位である一面だけを見がちです。しかし幸せな人は物事を多角的に見る「マクロな視点」を持っています。そのため「あの人が持っているAを自分は持っていないけれど、私はあの人が持っていないBを持っている」といった考え方ができるのが幸せな人です。

まとめ

幸せな人の行動から学ぶ幸せになる方法について紹介してきました。いかがでしたか?
幸せな人を幸せとたらしめているのは「お金」でも「権力」でもなく、謙虚な態度や感謝の心を忘れない生き方や考え方にヒントがあるようですね。あなたが「幸せになりたい!」と強く願うなら、まずはささいなことに「感謝する」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

(監修:小日向るり子)

※画像はイメージです

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