液晶のシャープ、電池の三洋……それぞれのメーカーの得意分野とは?「日立・東芝はインフラ、三菱電機は産業用ロボット」
就職活動中は、企業研究をよく行うものです。しかし、家電ひとつ選ぶにしても、各メーカーの得意分野を知っていれば、より適切な製品を選ぶことができるかもしれません。その一助となるよう、電機メーカーの得意分野を雑学としてまとめてみましょう。
【家電製品を購入するときのコツは、知識豊富な店員さんを頼ること!みんなが買って良かったものは?】
役立つ事実が見つかるかもしれません。
日立・東芝はインフラ、三菱電機は産業用ロボット
日立、東芝、三菱電機は総合電機3社として、インフラ、重電製品、家電製品など幅広い分野を手がけています。
日立は発電や交通などのインフラ事業から、建設機械や鉄道、さらには家電にわたる幅広い技術がグループ内に存在します。日本の総合電機メーカーとして国内最大手を誇ります。「モーターの日立」とも呼ばれ、家電においても信頼があります。
東芝も総合電機メーカーとして、システムとエネルギーに強みを持っています。スマートコミュニティ事業など、社会インフラ全体を設計し提供しています。
三菱電機は中でも産業用ロボット、つまりFA(ファクトリーオートメーション)事業に強みがあります。発電から半導体まで、主力事業のシェアが非常に高いです。
パナソニック、シャープは総合家電メーカー
パナソニック(旧三洋を子会社化)は総合家電メーカーとして売り上げトップを誇ります。旧三洋とともに電池に強みを持ち、白物家電や美容・娯楽家電まで一般向けの製品層が厚いです。
シャープは液晶と太陽光発電に強みを持っていますが、その技術を応用して携帯電話向けカメラモジュールで長年の実績があります。
ソフトの富士通、ハードのNEC
富士通とNECは総合エレクトロニクスメーカーとして知られています。富士通はソフトに力を入れており、ITサービス分野の売り上げが国内トップです。ハードとして、各種半導体やコンピューターにも強みを持っていました。
対してNECはハードに強みを持っています。日本におけるPCの先駆けとして高い品質を持ち、現在もサーバ系のハードに強いです。
ソニーまでを含めて「電機大手8社」
ソニーはコンテンツ事業とエレクトロニクス事業を持つという、世界でも珍しい企業です。IT関係に強みを持つ一方、映画などのコンテンツも手がけています。
上記8社を日本の「電機大手8社」と呼びます。
豆知識として電機メーカーの強み、へぇといったものを挙げてみました。確かに、と納得できるところと、普段目にしない分野もあったかもしれません。注意して見てみると面白いものですね。