盛り上がること必至!お薦めのボードゲーム7選「イチゴリラ」「ディクシット」
ゲームというと、最近ではテレビゲームを指すことが多いようです。しかし、ゲームはテレビゲームだけではありません。みんなで集まってプレーすると、とても盛り上がる「ボードゲーム」というものがあるのをご存じでしょうか。
【算数苦手?それならボードゲームをしよう!―ボストン大学研究】
例えば『モノポリー』。モノポリーは最も有名なボードゲームの一つでしょうが、実は他にも面白いものがたくさんあるのです!
高円寺に『すごろくや』というゲームショップがあります。このお店では、古今東西の面白いボードゲームをたくさん取り扱っています。「面白いものないかしら」と訪問すると必ず何かある、そんなお店です。
株式会社すごろくや 代表取締役の丸田康司さんに、男女、年齢を問わずに楽しめるお薦めのボードゲームを選んでいただきました。
丸田さんは自身でゲームを企画/制作するゲームクリエーターでもいらっしゃいます。
『イチゴリラ』
3歳のお子さんでも遊べる定番ゲームです。トランプゲームの「神経衰弱」のように、カードを裏返して置きます。
プレーヤーは順番にカードを表にしていくのですが、神経衰弱と違うのは数字のペアを探すのではなく、「イチゴ」「ニンジン」などの絵柄を見つけ、それを「組み」にして取ります。
その絵柄は「イチゴ」なら1枚、「ニンジン」なら2枚、「サンタクロース」なら3枚というように、それぞれ同じ絵柄のある枚数が異なっています。サンタクロースなら3枚見つけないと取ることはできません。
たくさん取れた人が勝ちですから、枚数の少ない絵柄は放っておいて、枚数の多い絵柄に集中するなどの戦略性も求められます。かわいい絵と誰でもプレーできる簡単さで大変に人気のあるゲームとのことです。
価格:1,470円[税込み]
対象人数:2-6人
『DiXit』(ディクシット)
不思議な情景を描いた84枚のカードを使ってプレーします。親(語り部)は、1枚のカードを選び、そのカードの「印象ワード」を語ります。例えば「食べられそうになっている」などです。
他の子プレーヤーはその言葉を聞いて、親が選んだカードがどれなのかを当てるのです。このゲームの面白いところは、人によって印象ワードがさまざまに変わること。「印象ワード」には想像力、心理などが反映されるため、その人の意外な一面を見ることも!
このゲームの魅力は想像力をかき立てる美しいカード。女性の皆さんにも気に入っていただけるでしょう。
価格:4,725円[税込み]
対象人数:3-6人
『Cucco21』(クク21)
1-21までの番号とイラストが描かれたカードが1枚ずつプレーヤーに配られます。最も番号が小さいと負けなので、「自分が一番小さい番号だ」と思ったプレーヤーは、隣のプレーヤーとカードを交換する/しないを決めてゲームを進めます。
もっと小さな番号が来るかもしれないので、安易な交換は禁物ですし、またカードによって「スルー」「交換を拒否」といった効能を持つものがあり、これらの要素が予想外のスリルを生みます。
勘、場の空気を読む力などが試されるとても面白いゲームです。企画/制作は丸田康司さん自身がされています。中沢しのぶさんが担当されたカードのイラスト/アートワークも素晴らしいです。
価格:2,800円[税込み]
対象人数:5-12人
『ねことねずみの大レース』
ネコとネズミの競走ゲームです。『モノポリー』のような、マスを切った盤を使用します。プレーヤーはネズミを担当し、ネコに追い付かれないようにしながら、盤面に置かれたチーズをできるだけたくさん持って帰るのです。
1人当たり5匹のネズミを担当するので、人数が増えると盤面にたくさんのネズミが登場し、ネコとの追い掛けっこも大変に盛り上がります!
ネコ、ネズミ、チーズの駒がとてもかわいらしくできていて、男性もにっこりしてしまうこと請け合いです。
価格:5,880円[税込み]
対象人数:2-4人
『キャプテン・リノ』
プレーヤーには、床になるカードが配られます。
プレーヤーは、このカードを順々に出して、崩れないようにビルを造ります。カードを折り曲げて柱にし、次の床を載せ……と建築作業を続け、一番早く手札がなくなったら勝ちです。
ビルが崩れないようにバランスをうまく保たなければいけませんが、ここに「リノ」という、それを邪魔するキャラクターが登場します。リノの駒をカードに示された位置に置かなければならないというイベントが発生するのです。
慎重に、そっと置かないと、せっかく積み上がったビルが壊れてしまいます。ドキドキの緊張と緩和が生み出す盛り上がりを楽しめるゲームです。
価格:1,680円[税込み]
対象人数:2-5人
『ゴビット』(Gobb’iT)
各自の山札をめくっていきながら、食物連鎖の順で同色の食べられる生き物を見つけて、素早くたたいたり、食べられないように素早く守ったりすることで、自分の持ち札を確保して生き残りを図るカードゲームです。
判断力、素早い動きが求められ、パーティーなどでプレーすると大盛り上がりになること間違いなしです。
自分のカードがなくなると負けで、ゲームから離脱しますが、そのプレーヤーは「おじゃま幽霊」となって、他のプレーヤーの邪魔をできるのがユニークな点です(笑)。
価格:1,800円[税込み]
対象人数:3-8人
『カルカソンヌ』
カルカソンヌは古代ローマ時代の要塞都市の名前です。プレーヤーはタイルを1枚ずつめくって、そこに描かれた地形のタイルを置き、自分の城塞都市や道路を完成させて得点を競うのです。
タイルには、草原、道路、都市、修道院などが描かれていて、それを矛盾のないようつなげていくのですが、自分の支配しているエリアが拡大、完成していくのが箱庭のようで独特の楽しみがあります。また、他プレーヤーの邪魔をするのも楽しいゲームです(笑)。
このゲームには戦略眼が求められます。
価格:3,200円[税込み]
対象人数:2-5人
ボードゲームには知的な面白さがある!
前述のとおり、丸田さんは、海外ゲームの日本語化、移入の促進、またオリジナルのゲーム制作をしていらっしゃいます。ボードゲームの楽しみについて伺いました。
――ボードゲームの楽しさについて教えてください。
丸田さん 簡単なルールを覚えれば、子供でも大人でも楽しめるゲームがたくさんあります。それこそ3歳児から楽しめるものがあったりしますし。でも、その一方で万人受けするかというとそうでもない。
ボードゲームの楽しさを理解するには、リテラシーというか、面白さを解読することが必要ではないかと思います。ルールを理解し、自分なりの戦略を立てること、そういったことを面白いと思えるかが重要です。
今回お薦めしたゲームは全てプレーしてみると面白いと思います。知的な面白さがあふれていると思います。その面白さにぜひ気付いていただきたいと思います。
すごろくやさんのサイトには、バカな筆者の文章よりも詳細な説明、その他の楽しいゲームの情報がたくさんあります。ぜひ参照してください。
⇒『すごろくや』の公式サイト
http://sugorokuya.jp/
(高橋モータース@dcp)