若者世代で“テレビ離れ”が増加―「テレビ離れ派」は『インテリ』な人に多い
ブランドコンサルティング会社の株式会社リスキーブランドは、同社が2008年から実施している生活意識調査MindVoice(R)調査を用いて、「テレビ視聴者の動向」について分析を実施、結果を発表した。調査対象は全国の15~64歳のうち、世帯年収が300万円以上の男女、有効回答数は約4,000サンプル。
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調査手法はインターネット調査、調査時期は毎年5月。
この7年の「平日のテレビ視聴時間の変化」を世代別で見ると、熟年世代(50~64歳)とミドル世代(30~49歳)に大きな変化は見られないものの、若者世代(15~29歳)では減少傾向に。2008年には平均2時間28分だった平日のテレビ視聴時間は、2014年は平均2時間8分に減少している。
また、若者世代に限定して視聴時間の長さを3区分すると、1時間未満の「テレビ離れ派」は2008年で17%だったのに対し、2014年では28%に増加した。
平日のテレビ視聴時間の長さによる3区分を、熟年世代(50~64歳)に限定してみると、85%以上の人が平日は1時間以上視聴している結果に。3時間以上見ている人も3割以上に上る。一方で、熟年世代のテレビ視聴時間を最終学歴別にみると、大卒未満の「テレビ離れ派」は7%だったのに対し、大卒以上では20%におよんだ。
2008年からの割合を見ても、16%から20%に増加している。
回答者をMindVoice(R)データを使ったクラスター分析による日本人(15~64歳男女)価値観の7つのタイプにそれぞれ分類すると、平日のテレビ視聴時間が1時間に満たない「テレビ離れ派」は、『インテリ』タイプに多いことが分かった。
他に「オタク」「トレンド」といったタイプでも比較的多い傾向に。一方、テレビ視聴時間3時間以上の「テレビ好き派」は、『ヒカエメ』タイプに多いという結果となった。
※この記事は2014年07月10日に公開されたものです