「女性活躍推進」企業の“中の人”に聞く、仕事のリアル。『マイナビTV Womens’s session』配信現場に密着!
「この企業で働きたい!」……あなたがそう感じるポイントはどこでしょうか? たとえば、人材の持つ多様性を成長につなげる「ダイバーシティ経営」が推進されているかどうかは、5年後、10年後の自分の働き方やライフイベントにも関わる重要な指標のひとつかもしれません。今回は、2月26日に配信されたオンラインイベント『マイナビTV Women’s session』に登場した、女性活躍推進に取り組む企業に注目。参加者の熱量の高いコメントがリアルタイムで増えていく、活気あふれるイベントの生配信現場に潜入してきました!
だから仕事はおもしろい!現役社員が語る、挫折と成長の“自分ヒストリー”
この日、『マイナビTV Women’s session』に登場した企業は、日立製作所と三井住友海上火災保険の2社。ともに「女性活躍推進」に注力する著名な企業ですが、実際にそこで働く“中の人”は、どんなフィールドで、どんなキャリアを積んできたのでしょうか。まずは現役の女性社員2名による「働く女性社員のキャリア」と題したトークセッション。仕事のやりがいや面白さ、挫折と成長、キャリアの描き方など、興味深いエピソードが次々と飛び出しました。
面白さもむずかしさもここにあり!? 「チーム内で意識を共有すること」
「私は日立製作所に入社以来、人事や採用、教育等を担当しています。数人のチームで仕事をするケースが多く、入社2~3年目は先輩の下で指導を受けながら業務を行いました。その後、主任になってからは部下のマネジメントも意識しながら、仕事を行ってきました。チームが一体となり、自分たちが思っていた以上の成果が得られた時に面白さを感じます。
その一方で難しさを感じるのは、チーム内の意識の共有がうまくできなかったとき。目的に向かって仕事をしていくときに、「なぜそれをやるのか」「どこがゴールなのか」をチームで共有しておかないと、メンバーがバラバラになってしまうことがあります。チームで大きなことを成し遂げる楽しさがある半面、メンバー同士で意識を共有することの難しさを感じることがありますね」
若手にも裁量権があり、成長の実感が大きい。半面、若さゆえの失敗も……
「弊社は、社員一人ひとりに裁量権があり、入社1年目から担当業務が与えられます。入社2年目にして、支社で一番大きな取引先を任されたときはすごく大変でしたが、当初2億円だった取引が8年間で6億円まで拡大。会社とともに自分も成長でき、喜びが得られて営業の面白さを実感しました。同時に、人を動かすことの難しさも痛感。
これもまだ若手のときのことですが、私たち損害保険会社は間接営業というビジネススタイルなので、代理店さんに動いていただくことが多く、その代理店が得意としているマーケットにそぐわない商品を提案し、社長さんに『全然わかっていない!』と叱られたことがありました。やはり人を動かすには、相手のバックボーンや経営方針まで理解しないといけないのだと反省しましたね」
—ライブ配信で視聴しているイベント参加者から「おもしろそうな仕事!」「勉強になる」など、次々とコメントが投稿されていくなか、続いてお2人が事前に作成した『モチベーショングラフ』を元に、これまでのキャリアヒストリーを振り返りながら、印象深かったエピソードを披露。
つらかった6年目。その後の海外経験が視野を広げてくれた(日立製作所・相馬さん)
「入社5年目までは順調だったんですが、採用から人事に担当替えとなり、法律や会社の制度など学ばないといけない知識が多く、それが結構大変でした。『自分で頑張らなくては!』という気持ちが強すぎて、自分から周囲に聞くことをせず、6年目にして勘違いや無知によるトラブルやミスを多く起こしてしまったんです。
転機となったのが7年目。自ら手を挙げて中国上海での海外業務研修にチャレンジしました。1年3カ月の研修期間中、ダイナミックに変化する社会で日立グループ全体の人事施策に関わることができたことは大きかった。仕事でもプライベートでも一気に視野が広がる経験となり、今もそれが生きています」
隣の机からチョコを乗せたミニカーが走ってきた!(三井住友海上・保坂さん)
「私は入社1年目にして“営業の難しさの壁”にぶち当たりました。あれこれ悩んでいた時に、『シスター』と呼んでいた当時の指導担当者のデスクから、チョコを乗せたミニカーが走ってきた。小さなことかもしれませんが愛情を感じて、それで救われましたね。2年目以降は戦力になれた実感からモチベーションも高めでしたが、10~11年目にダウン。初めてユニットリーダーを任されて肩に力が入り過ぎた結果、周囲に頼ることができず胃潰瘍に……。当時の後輩からは『もっと頼ってください』と言われ、チームで働くことの大切さを学びました。
モチベーションは『上がる』ものではなく、自分で『上げる』もの。だからしんどい時は、出社した時に本社ビルを見上げて、“この大きな会社の採用を一手に担っているんだ!”と自分自身を奮い立たせることもあります」
—お2人とも「入社からずっと順風満帆!」ということはもちろんなく、山もあれば谷もあり。そういった経験が自身を成長させ、今も前を向いて働き続けてこられた原動力となっているのかもしれません。続いて、配信を視聴中の参加者からの質問に答えるコーナーへ。なかでも印象的だったのがこの質問。
結婚するつもりのない私は、「女性活躍推進」のどの部分に着目すべき?
ダイバーシティへの取り組みは、「これから企業を選ぶ際の決め手になる」
ちなみにライブ配信終了後に、参加者へ感想と質問を募ったところ、「ダイバーシティへの取り組みは企業選択の決め手になりますか?」という問いに、ほとんどの人が「イエス」と回答。
最後に、日立製作所の相馬さん、三井住友海上の保坂さんに今回の『マイナビTV Women’s session』の感想と視聴した参加者のみなさんへのメッセージを伺いました。
「女性活躍推推進」を掲げることはとても重要だし、2021年でも、それが実現されていない企業はまだまだ多いのが現実。そのなかでこの2社は、ダイバーシティの取り組みを制度としてとりいれ、女性管理職の割合などの数値目標を実行・達成し、すでにその先をいっているみたい。お2人のお話を聞いて、この2社ではもう「女性だから」という視点で考える必要がないのかも、と心強く感じました。
多様性を受け入れてそれぞれの個性を尊重し、それを原動力として成長していく企業。これからの仕事や働き方を考えるうえで、ぜひ各社の制度や取り組みを参考にしてはいかがでしょうか。
「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念を軸に、様々な分野において高いレベルでIT×OT×プロダクトを融合させることで、社会イノベーションを作り出す会社。性別・国籍・人種といった違いを「その人がもつ個性」と捉え、それを尊重し、組織の強みとなるよう生かし、個人と組織の持続的成長につなげています。エンジニアが多い会社のため従業員に占める女性比率は19%とまだ少なめですが、2013年に掲げた2020年度までに女性管理職を800人にする目標は、半年早く達成。若手女性向けキャリアセミナー、女性のエンパワーメント推進や、キャリア形成支援も実施し、仕事と育児・介護など、性別問わず、ワークとライフの両立を支援しています。
国内最大シェアを誇る、世界第5位の損害保険会社グループ。個人だけではなく、総合商社、ディベロッパー、メーカー、金融会社などあらゆる産業と関わりを持ち、幅広い事業領域でお客様に損害保険商品を提供しています。多様な人財の交流、職務体験を通じて、制度利用者の視野拡大だけでなく、相互理解や生産性向上、イノベーションを生みやすい環境づくりにつなげています。女性管理職比率15%超、男性育児取得率80%を達成。またMS保育園マッチングサービスなど、ワーキングママ支援プログラムも充実しています。社内でも多様性のあるキャリアの紹介を率先して行っています。
提供:株式会社日立製作所・三井住友海上火災保険株式会社