興奮&感動の幕が開く! アラサーの感性を刺激する宝塚、その“底なし沼”的魅惑の世界
旅行やお酒、マッサージにジム通い。アラサーともなれば、そんな自分なりのストレス解消の選択肢をいくつか持って、日々のストレスと付き合えるようになってくるもの。とはいえ、いまひとつ何か足りない。新しいトキメキがほしい……と、心のどこかで望む気持ちもあるのではないでしょうか。そんな“もの足りなさ”を吹き飛ばしてくれる、とっておきの体験があります。新しい刺激と圧倒的なエンターテインメント性に、心揺さぶられること間違いなしですよ!
観れば魅力に開眼する! ショー&お芝居の3時間は絢爛豪華な夢のひととき
劇場に足を運び、座っているだけで、めくるめく夢の世界を体感する。……いったいなんだかわかりますか? それは、「宝塚歌劇」です! え、ちょっと敷居が高い? でも、聞いてください。誰もが心ときめくワクワク要素が用意され、初心者でも気軽に心から楽しめる。それが、宝塚のステージなのです。
宝塚歌劇の幕開けは今から100年と少し前、大正時代の1914年。創設当初から“清く 正しく 美しく”をモットーに、家族みんなで安心して楽しめる国民劇を目指してきました。“タカラジェンヌ”と呼ばれる出演者たちは全員が女性で、“男役(おとこやく)”“娘役(むすめやく)”という呼称も、宝塚ならでは。女性だけで表現される美しい世界は、まさに唯一無二の舞台芸術です。
大劇場の公演時間は約3時間。休憩をはさんで前半が「芝居」、後半が「ショー」というのが基本です。代表作にはかの有名な『ベルサイユのばら』や『ロミオとジュリエット』など、華やかでドラマティックな演目がずらり。舞台を彩る衣装や装置はどこまでも華やかでとびっきり美しく、見ているだけでもうっとり。物語の世界観に引き込まれます。
いっぽうの「ショー」は、歌とダンスで構成されるパート。こちらは大人数でのラインダンスなど、ふたつの目では足りないと感じるほど、見応えのあるエンターテインメントを堪能できます。さらに大階段を使った演出や、ゴージャスな羽根を背負ったトップスター、フィナーレで出演者全員が手に持つ「シャンシャン」と呼ばれる小道具など、“ザッツ・宝塚!”な世界が次から次へと展開され、目も心も奪われます。これぞ、まさに夢のひととき。
宝塚歌劇には、本拠地である兵庫・宝塚市にある「宝塚大劇場」と、東京・日比谷の「東京宝塚劇場」というふたつの専用劇場があります。この専用劇場では、オーケストラの生演奏が楽しめるというのもポイントです。 席はSS席、S席、A席、B席と4種類あり、B席なら3,500円ととってもお手ごろ! 2階席からはステージ全体を見渡せるので、宝塚観劇デビューするのにはぴったりかも。
劇場ではオペラグラスのレンタルも行っているので、タカラジェンヌの表情までしっかり見たい!という人は、ぜひご利用を。公演情報やチケット情報はこちらの公式HPでチェック。チケットは各プレイガイドでも購入できます。
ハマるには理由がある。知っておけばさらに楽しい、ビギナー向け・宝塚観劇入門
花、月、雪、星、宙……カラーの違う5つの組。お目当てのスターが必ず見つかる
宝塚には5つの組があり、それぞれにカラーがあります。各組で主演を務める男役は“トップスター”と呼ばれ、その組の顔となっています。
「花組」は、ダンスが得意なトップスターを数々輩出したほか、正統派で二枚目の男役が多い組と言われています。「月組」は『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』といった大作を初演するなど、洋モノの芝居に定評あり。現在でも第一線で活躍する大地真央さんや涼風真世さん、天海祐希さんなどのトップスターを生んだ組でもあります。
『忠臣蔵』『るろうに剣心』などを上演し、日本ものの芝居に定評があるのは「雪組」。着物姿での美しい所作や、情緒あふれる芝居を堪能できます。「星組」は歴史大作を多く演じてきたのが特長。ゴージャスで、パッションある組としても評判です。そして、1998年に誕生した最も新しい組である「宙組」は、現代的でフレッシュなイメージ。2018年は誕生から20周年ということでも話題を集めそう。自分の好みに合う組やお気に入りのスターを探しながら観ると、さらにどっぷりと宝塚の世界に浸れるはず!
“ベルばら”だけじゃない! 「ルパン」から「相棒」まで意外な作品を意欲的に舞台化
みなさん宝塚と聞くと、フランス革命を題材にした『ベルサイユのばら』のような、一大ラブロマンスをイメージするのではないでしょうか? でも実は宝塚では、意外なほど幅広く多彩なジャンルの作品を上演しているんです。
たとえばかの有名なコミックが原作の『ルパン三世』や『JIN-仁-』、テレビドラマ・シリーズで大人気の『相棒』、ハリウッド映画の『オーシャンズ11』、浅田次郎さんのベストセラー小説『王妃の館』、さらにはゲームの『逆転裁判』まで! そう、宝塚には全ジャンルのエンターテインメントが詰まっている、といっても過言ではありません。そんな有名作品たちが宝塚でどのように舞台化されているのか、想像するだけでもワクワクしませんか。
少女漫画史上屈指の名作、『ポーの一族』がついに初の舞台化!
原作者、萩尾望都があらゆる上演希望を断り続けた舞台がついに実現
そんな宝塚でこの冬、30年越しとなる念願の舞台が実現! それが萩尾望都さん原作の名作コミックを舞台化した、花組公演『ポーの一族』です。脚本・演出を手がける小池修一郎氏は、この作品のミュージカル化を夢見て宝塚歌劇団に入団したといいます。それから30余年に渡り、原作者の萩尾望都さんに舞台化希望を申し出て以来、今回ついに夢を果たします。
青い霧に閉ざされたバラ咲く村に住むバンパネラ(吸血鬼)の一族。永遠の時を生きるエドガーとメリーベル兄妹は、19世紀のある日、アランという少年に出会う……。時を超えて愛されるバンパネラたちの哀しくも美しい物語。“ミュージカル・ゴシック”と銘打たれ、宝塚の舞台で新たな伝説を紡ぎます。
提供:宝塚大劇場