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【テーブルマナー】食べ終わりにすべきことは? 洋食マナーの基本

松本繁美(マナーアドバイザー)

藤奈子

テーブルマナーを押さえておくと、いざという時役に立ちます。そこで今回は、マナー講師の松本繁美さんに洋食のマナーを教えてもらいます。

高級なレストランで洋食を食べることは、それほど頻繁なことではないかもしれません。そのため、いざというときに洋食のマナーであせってしまうことも。食事中ばかりでなく、着席から食べ終わりにすべきことまで、気を付けなければならないことはたくさんあります。これから高級レストランで洋食を食べる機会があるのなら、マナーを知っておくといいですね。今回はマナー講師の松本繁美さんに洋食のマナーを教えていただきます。

洋食マナーの基本

着席の際のポイント

席次

レストランに到着してテーブルに案内されたら、席次を意識して着席します。出入り口から一番遠い席、眺めの良い席は上座です。男性とふたりで食事をするのなら、レディーファーストになります。そのため女性が上座に進んでかまいません。複数で訪れたときも席次に気を付けましょう。その日の主役に上座をすすめます。例えば、自分と彼、彼ママと彼パパの4人で食事をするのなら、レディーファーストなので彼ママが1番上座の席になります。

スカートやバッグについて

スカートを着用しているときは、裾がまくれたまま座らないようにしましょう。スカートの端を持って、広がらないようにそっと座ります。このとき、バッグを背もたれ、または空席には置かないこと。日本では地べたにバッグを置く風習がないのでとまどうかもしれませんが、地面にそのまま置くのが西洋式のマナー。海外ではセキュリティー面でも、足元に置いておくのがベストです。洋食をいただくときはバッグを地面に置くことを覚えておきましょう。最近では手荷物入れを用意しているレストランが増えたので、それがある場合は利用してかまいません。ただ、給仕の人の邪魔にならないよう置く場所には気を配る必要がありますね。

ナプキンの使い方

ナプキンにも使い方があります。まず、ナプキンを二つ折りにします。輪になっている側を自分のお腹の方に、布の端側をひざの方に向けて。ナプキンをひざに乗せるタイミングは、オーダーをしてアルコールなどのドリンクの給仕が始まる直前です。給仕が始まったらすぐだと覚えておくといいでしょう。

カトラリーの使い方

カトラリーとは?

日本では「カトラリー」と定着していますが、英語圏では「シルバー」、あるいは銀製でないステンレスなどのものは「Utensils(ユーテンシルズ)」と呼びます。日本におけるカトラリーは食卓用のナイフ、フォーク、スプーンを総称したものです。

ナイフやフォークの正しい使い方

カトラリーのナイフやフォークはどのように使うのでしょうか。普段は何気なく使っていますが、洋食を食べるときにはルールがあるので気を付けなければいけません。カトラリーは両端から内側に向かって使う順番に並べてあります。そして料理が変わるたびに、外側から一つひとつ順番に使っていくのです。食事をしている最中は、手にしたカトラリーを振り回したり、持ったままにしたりして話し込んではいけません。食事を口に運んだ後は八の字にしてナイフとフォークを置きます。

食事が終わったら

料理を食べ終えたら、ナイフとフォークをそろえて時計の5時の方向に置きましょう。もともとは3時の方向でしたが、近年ではこのようなマナーが定着しているので無難です。フランスの上流階級では3時、イギリスでは6時の方向と、国や地域によっても違いがあります。いずれの方向にせよナイフとフォークをそろえて置いたら、食事を食べ終えたことの合図。このときナイフの刃はフォーク側に向けるよう意識してください。右がナイフ、左がフォークとなっています。これは隣席の方に刃を向けると失礼にあたるのと、給仕の人が片付けやすいという理由からです。なお、食事中の場合はナイフ(刃を内側に)とフォークは「ハの字」にします。

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