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2021年02月12日 18:45 更新

離乳食の冬瓜はいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】

今回の離乳食テーマは「冬瓜」。冬瓜を使った離乳食レシピを紹介します。また「冬瓜はいつからOK?」「冬瓜の下処理方法は?」「冷凍できる?」など、赤ちゃんに冬瓜をあげる際の疑問も解決しますよ!

冬瓜、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

冬瓜の離乳食開始時期目安
冬瓜は離乳食の初期から食べられます。どの時期でも皮をむいて下ゆでしてから使いましょう。

・初期の調理:皮をむき、やわらかく茹でて、裏ごししたものをお湯でのばしてペースト状に
・中期の調理:皮をむき、やわらかく茹でて、2~3mmほどのみじん切りに
・後期の調理:皮をむき、やわらかく茹でて、粗めのみじん切りに
・完了期の調理:皮をむき、やわらかく茹でて、1cm大に切る

  ■ワンポイントアドバイス■

冬瓜の旬の時期は「夏」

収穫前の冬瓜

冬瓜は「冬の瓜」と書きますが、実は夏が旬。冬瓜は冬まで保存することができるということから「冬瓜」と名付けられたという説があります。

冬瓜に豊富な栄養素は?

離乳食でも使いやすい繊維質ではない冬瓜

冬瓜はおよそ9割が水分。栄養素は、カリウム、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維が豊富です。

離乳食の冬瓜、下処理・下ごしらえの方法

離乳食を作るのに下ごしらえする冬瓜

水から茹でる

冬瓜の皮をピーラーでむき、種とワタをスプーンでくり抜きます。そのあと一口大に切って、鍋で水から茹でるといいでしょう。沸いてから10分くらい茹でて、水切りをしてから使います。

赤ちゃんにはやわらかい部分を

下ゆでした後の冬瓜

下茹での時に煮崩れしやすいので、大人用と一緒に調理する場合は皮を薄くむくこともあるでしょう。皮の近くは赤ちゃんにはかたいので、離乳食には中心寄りのやわらかい部分を使うと食べやすくなります。

冬瓜の離乳食、よくある疑問

離乳食に冬瓜を使う際の疑問についてお答えします。

どんな冬瓜を選べばいいの?

星形文様が入ったいい冬瓜

緑が濃くて星形文様がはっきりしたもの、皮の表面全体に粉を吹いているものが完熟です。カットされたものは、種がしっかりと詰まっているものを選びましょう。

冬瓜の保存法は?

冬瓜は冷暗所で長期保存ができます。冬瓜の皮をむいて使いやすい形にカットすれば冷凍で素材のまま冷凍保存ができます。

冬瓜の冷凍保存はどうすればいい?

離乳食のペーストを冷凍する製氷皿

冬瓜はカットしてそのまま冷凍ができますが、赤ちゃんの食べやすい形状ごとにしても冷凍もできます。ペースト状のものは製氷皿で凍らせてからチャック付きビニール袋へ入れると便利です。

冬瓜の離乳食レシピ! 初期・中期・後期

それでは、離乳初期(5〜6ヶ月)・離乳中期(7〜8ヶ月)・離乳後期(9〜11ヶ月)にオススメの離乳食レシピを見ていきましょう。

<離乳初期のレシピ> 冬瓜としらすのペースト

離乳食を食べさせてもらっている離乳初期の赤ちゃん

材料(作りやすい量:約3回分)

・冬瓜 30g
・しらす 10g
・お湯 適量

作り方

① 冬瓜は穂先を落として、皮をむき、やわらかく茹でみじん切りして、すりつぶした後、裏ごしする
② しらすをお湯で塩抜きをしてから、すりつぶす
③ ①と②に少量ずつお湯を入れながらのばす

塩抜きしているしらす
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳中期のレシピ> 冬瓜とツナ煮

離乳食を食べる赤ちゃん

材料(1回量)

・冬瓜 20g
・水煮ツナ缶 10g
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① 冬瓜は皮をむいてやわらかく茹で、みじん切りにする
② ツナは湯通ししてから細かくほぐす
③ 耐熱容器に①と②を入れ混ぜ合わせ、電子レンジ(600W)で1分40秒ほど加熱する
④ ③に水溶き片栗粉を入れて、電子レンジ(600W)で20秒ほど加熱する(様子を見ながら時間の調整をしてください)

離乳食に使うツナの水煮缶
  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ> 冬瓜のそぼろあんかけ

離乳食を手づかみで食べる赤ちゃん

材料(1回量)

・冬瓜 30g
・鶏ひき肉 20g
・だし汁 100ml
・醤油 少量
・水溶き片栗粉 少々(水:片栗粉=1:1)

作り方

① 冬瓜は皮をむき、やわらかく茹でて粗みじん切りにする
② 小鍋にだし汁、鶏にひき肉を入れて菜箸で細かくほぐしてから火にかける
③ 沸いてきたら、①と醤油を入れて水分が少なくなるまで火にかける
④水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

離乳食を作る際の冬瓜
  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳食を食べて元気な赤ちゃん

「離乳食に冬瓜?」と思うかもしれませんが、実は離乳初期から使える野菜です。わざわざ離乳食に選ぶことが少ない食材かもしれませんが、家族で楽しみたいですね。家族の食事から取り分けて使うと、離乳食づくりのレパートリーが広がりますよ。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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