【医師監修】赤ちゃんの下痢の原因と症状!注意すべき危険なうんちとは?

【医師監修】赤ちゃんの下痢の原因と症状!注意すべき危険なうんちとは?

うんちは赤ちゃんの健康のサイン。日々、赤ちゃんのうんちをみていると少しの変化でも敏感になり、とても心配になってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。しかし、うんちも心配する必要のないものから危険なものまでいろいろ。正しい知識で赤ちゃんの健康を守ってあげましょう。


この記事の監修ドクター
なごみクリニック院長 武井智昭先生
慶応義塾大学医学部卒業後、平塚共済病院小児科医長を経てなごみクリニック院長。日本小児科学会専門医、指導医。臨床研修医指導医。インフェクションコントロールドクター(日本小児感染症学会)。現在、0歳から100歳までの「1世紀」を診療する医師として、家庭医として地域医療に従事しながら、メディア等での執筆・監修を多方面で行っている。

まずは通常のうんちを知ろう

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※画像はイメージです

おむつ替えは、赤ちゃんの健康状態を知る絶好のチャンスです。おむつかぶれなどのお肌の状態を見るだけでなく、うんちやおしっこの状態もきちんとチェックしましょう。 生まれたばかりの赤ちゃんのうんちは、色も状態も大人とは違います。はじめに、赤ちゃんの通常のうんちはどのようなものなのか、見ていきましょう。

赤ちゃんの通常のうんちの色・形

出生直後の赤ちゃんは、「胎便」と呼ばれる黒緑色のドロッとしたうんちを出しますが、その後黄色や淡い茶色となります。初めのうちは水っぽく回数も多く、特に母乳栄養の子はその傾向が強いです。その後、少しずつ腸にためて置けるようになり、離乳食が進むと徐々に固まった大人に似たうんちに近づきます。

注意すべき赤ちゃんの下痢の症状と見分け方

赤ちゃんが下痢になる主な原因は、ウイルスなどの感染による胃腸炎です。まずは赤ちゃんが下痢になってしまったら、どう対処するべきなのかを詳しく紹介します。

赤ちゃんの下痢とは

下痢とは水のようなうんちのこと。またいつもよりうんちの回数が多く、形が崩れやすいなどのやわらかい時に下痢と呼ぶこともあります。逆に多少うんちの回数が増えたり、ゆるくても食欲があり、機嫌がよく、発熱など他の症状がなければ心配ありません。

赤ちゃんが下痢になったときの対処

下痢になっているだけで、食欲もあり体重も増加している、機嫌もよいなら心配する必要はありません。母乳やミルクはそのまま与えても大丈夫です。離乳期なら、消化の悪いものや油っぽいものは避け、湯冷まし、麦茶、ベビー用イオン飲料などを与えましょう。

また、下痢になるとおしりがかぶれやすくなるので、おむつ替えはこまめにして清潔に保ってあげる必要があります。おむつを替える際、おしりをシャワーや座浴などで洗ってあげるとよいですね。

こんな症状は要注意!

下記のような症状がみられたら早めに医療機関で診察を受けましょう。

・白っぽい色の便、血液が混ざっている便、黒い便
・水様便が1日4~5回以上ある
・高熱や嘔吐を伴う
・機嫌が悪く水分を受け付けない
・おしっこの量が極端に少なく、半日以上おむつがぬれない状態
・顔色が青白い
・唇や舌が乾いている
・嘔吐や不機嫌、食欲低下がみられる
・そのほか、下痢以外の症状を伴う
・下痢の症状が長く続いている

長びく下痢で疑われる「二次性乳糖不耐症」

ウイルス性胃腸炎などが原因の急性の下痢であれば、長くても1週間程度で下痢の症状は改善されるでしょう。では、下痢が長引く場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。

二次性乳糖不耐症とは

母乳やミルクには「乳糖」が含まれていて、腸の中で酵素によって分解され、体内に吸収されます。「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」とは、乳糖を分解できずに下痢をしてしまう病気です。

乳糖不耐症は生まれつきの場合(先天性の乳糖不耐症)もありますが、ほとんどは感染性胃腸炎にかかったことで腸の粘膜が傷つき、乳糖分解酵素が一時的に出なくなることが原因です(二次性乳糖不耐症)。腸の状態が元に戻るまでは、下痢が続くことがあります。

下痢以外にも! 知っておきたい危険なうんち

下痢ではなくても、うんちの色には注意しましょう。注意すべきは、「赤」「黒」「白」のうんちです。以下の症状がみられた場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。

赤いうんち(血液が混ざっている便)

赤いうんちは、出血を伴ったうんちなので要注意です。大量の血が混ざっていれば、細菌性の腸炎(カンピロバクター、O-157、サルモネラ菌など)の可能性があります。

また、粘り気のあるいちごゼリーのような血便が出たら腸重積(ちょうじゅうせき)症といった病気の可能性があります。いちごゼリー状の便が出ていなくても、嘔吐、激しく泣いたり泣き止んだりをくり返すなどが見られる場合は、夜間などでも急いで医療機関を受診してください。

【医師監修】赤ちゃんの下痢が続く原因は? 受診が必要な下痢の見分け方

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1254

便の状態は、健康のバロメーターのひとつです。とはいえ、赤ちゃんのうんちは月齢が低いほど大人とは違うので、「この状態が赤ちゃんのふつうなの?」と気になったり、「もしかして、下痢では?」と心配になることもあるかもしれませんね。そこで今回は、赤ちゃんの下痢の原因や症状の見分け方、受診の目安などをご紹介します。

黒いうんち(海苔のような黒っぽい便)

腸や肛門に近い部分での出血は赤いうんちになりますが、胃や十二指腸など体の内部の方で出血した場合、血液が参加してうんちが黒くなります。

白いうんち(白っぽい便)

白い色のうんちは、ロタウイルス感染時によく見られ、嘔吐や下痢、発熱をともない、脱水症状を起こすことがあります。

また、白っぽい便は胆道閉鎖症でも見られます。母子手帳にうんちのカラー見本(便色カード)が付いていますので、それを参考に観察し、異変に該当するようなのうんちが見られたら、一日も早く小児科もしくは小児外科を受診しましょう。

【助産師解説】新生児のゆるゆるうんちは下痢?新生児の便、色・状態・回数は?

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/3522

新生児のうんちは、大人とはかなり違うんです。少々緑がかっていても、下痢かと思うほどゆるゆるでも、多くの場合は心配なし! ではどんなときが心配? 健康のバロメーターでもある赤ちゃんのうんち、どこをチェックすればよいか、助産師さんが解説します。

まとめ

大事なわが子の健康状態を知らせてくれるサインであるうんち。下痢をした時、その色状態や色によっては、とても危険なものもあります。毎日のおむつ替えは、話すことのできない赤ちゃんからのメッセージを受け取れるチャンス。いち早く赤ちゃんの健康状態の変化に気づいてあげましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2020.03.02)

参考文献
小児慢性特定疾病情報センターHP:乳糖不耐症
https://www.shouman.jp/disease/details/12_01_001/
日本小児外科学会HP:腸炎
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/qzcm8b
東京都感染症情報センター「感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に)」
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/
厚労省「胆道閉鎖症早期発見のための便色カード活用マニュアル」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/dl/kenkou-04-06.pdf

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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