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【医師監修】排卵日前後によくある症状と体調が悪くなる原因

【医師監修】排卵日前後によくある症状と体調が悪くなる原因

生理ではないのに下腹部痛があったり、少量の出血があったりすると、ドキドキしてしまうもの。しかし、それはもしかしたら排卵日ならではの症状なのかもしれません。排卵日前後によくある症状について詳しく説明します。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 齊藤英和先生
梅ヶ丘産婦人科勤務、国立成育医療研究センター臨床研究員、神戸元町夢クリニック顧問、浅田レディースクリニック顧問、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、1 more baby 応援団理事、ウイメンズヘルスリテラシー協会理事。山形大学医学部卒業後、同大学、国立成育医療研究センターを経て現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖専門医、医学博士

排卵日っていつ? 辛い症状が出やすいの?

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女性の体には、月経(以下、生理)を中心とした約1ヶ月間の周期があり、生理が始まってから約2週間(生理周期が28日の場合)は卵胞期と呼ばれます。その後、卵巣にある卵胞から卵子が放出される「排卵」を迎えますが、この時期のことを排卵期といいます。

基礎体温を毎日測っているのであれば、ちょうど低温相から高温相へと移行する境目にあたる時期が排卵期にあたります。なお、低温相から高温相へと移動する前に、基礎体温がグッとさがる日があります。これを「体温陥落」といい、その日の前後に排卵が起こっていると推定できます(体温陥落は必ずしも起こるとは限らない)。また、個人差はありますが、排卵期に体調不良に悩む女性もいます。

基礎体温と月経周期(28日周期の場合)

排卵日は生理の何日前?

次の生理が始まる約14日前に排卵が行われます。ただし、これは生理周期が安定している場合に限ります。なお、卵子と精子には寿命(受精可能な時期)があり、排卵期に合わせてセックスすると妊娠しやすいです。

体調不良には個人差がある

排卵期の体の不調には個人差があり、排卵期になると毎回のように症状を感じる人もいれば、まったく感じない人もいます。

排卵日前後の症状

排卵日前後にはさまざまな不快な症状があります。症状には個人差がありますが、症状が強い人だと、戸惑ってしまうかもしれません。

その1.おなかの痛みや腰痛

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排卵日前後の症状として訴える人が多いのが「排卵痛」という排卵時の痛みです。排卵時の痛みは軽いことが多いのですが、なかには腰痛を訴える人もいます。

おもな症状は、片側の下腹部の痛みや、引っ張られるような痛み、おなかが張った感じ、そしていつもと違う違和感などが挙げられます。

排卵した卵巣側の下腹部に痛みを感じることが多く、また、排卵痛のあった女性の77%は実際の排卵の24~48時間前に痛みを感じるという報告もあります[*1]。しかし、痛みの強さや出現のタイミング、痛みが続く時間は個人差があります。どうやら、排卵する瞬間に排卵痛を感じるとは限らず、痛みは複合的な要因によるものだと考えられています。

その2.出血

排卵期に出血することもあります。これは、排卵前後でエストロゲンの分泌量が増えたり減ったりすることが原因です。

排卵期の出血は少量で期間が短い(2~3日間)のが特徴です[*1]。

その3.おりもので下着が濡れる!

人によっては、排卵期だけでなく、生理前まで不快な症状が続くこともあります。その場合は、PMS(月経前症候群)の可能性もあります。PMSの症状では、胸の張りや頭痛、むくみ、おなかが張った感じになる以外に、イライラや抑うつ状態などのメンタル面での不調を感じることが多いです。PMSの症状は生理が始まると解消されるのが特徴です。

なぜ排卵の時期に症状が出るの?

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女性のホルモンの増減は生理周期と連動していますが、特に排卵のタイミングでホルモンバランスが大きく変化します。下の図のように、排卵に向けてエストロゲンの量が増加し、排卵後に一旦減少します。そのかわり、生理が近づくにつれてプロゲステロンの分泌が増えていきます。

女性ホルモンは、卵巣や子宮といった性生殖器だけでなく、様々な臓器に作用します。排卵期の腹痛や出血、おりものの変化はもとより、生理前に起こるPMSにも女性ホルモンの変化が関与していると考えられています。

月経周期と女性ホルモン(28日周期の場合)

つらい排卵日の症状を緩和させるためには

排卵期の痛みや出血については、ほかに病気が隠れているのでなければ、あくまで一過性のものであり、特別な治療は必要ありません。ただ、痛みの原因のひとつは子宮の収縮であり、これには自律神経が関わっています[*1]。ストレスが多いとより強い痛みを感じやすくなるため、なるべくリラックスを心掛けるようにしましょう。

なお、出血が多かったり、出血がなかなか止まらなかったり、痛みが強かったりするのであれば、迷わず受診してください。子宮筋腫や子宮内膜症などの、婦人科系の病気が隠れている場合もあります。このような病気由来の出血や痛みを排卵痛だと思っている人も多いので、普段から基礎体温をつけておき、痛みや出血が本当に排卵の時期にあるのかを確認できるようにしておくとよいでしょう。

まとめ

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生理中ではないのに、おなかが痛かったり、出血があったりするとびっくりしますよね。しかし、排卵の時期にそのような症状が出る人は決して珍しくありません。排卵期はホルモンバランスが急激に変化するので、不快な症状が出やすくなります。通常は特に治療が必要なものではありませんが、婦人科系の疾患が隠れていることもあります。基礎体温などを参考に排卵時期との関連を確認するほか、症状がひどいときは受診するようにしましょう。

(文:今井明子/監修:齊藤英和先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]内田明花, 丸山哲夫:排卵期出血・排卵痛の診断と治療, 産科と婦人科, 11(61), 1333, 2018
[*2] 「助産学講座2 母子の基礎科学」(医学書院)p.35-6
「病気がみえる vol.9 婦人科」(メディックメディア)

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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