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2022年09月29日 20:00 更新

ローズヒップティーのカフェイン量は?おいしく淹れるポイントも解説【管理栄養士監修】

ローズヒップティーはティーバッグでも手軽に飲むことができ、ハーブティーの中でも人気が高いものの1つですね。ビタミンンCが多いとも言われるので、美容や健康のためによく飲むという人もいるでしょう。カフェインを含むお茶もありますが、ローズヒップティーはどうなのでしょうか? ローズヒップティーのメリットもあわせてお伝えします。

ローズヒップティーのカフェイン量は?

ローズヒップティー カフェイン

お茶というとカフェインが気になるのではないでしょうか。ローズヒップティーの原材料は何なのか、カフェインは含まれるのかを確認しましょう。

ローズヒップティーはノンカフェイン

ローズヒップティーとは、ローズヒップというバラ科の植物の果実を乾燥させたものです。お茶といっても茶葉を使ったものではなく、ハーブティーの一種になります。

お茶にカフェインが含まれるのは、お茶の原料であるチャノキという植物がカフェインを天然に含有するためです。緑茶、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶、玄米茶、ジャスミン茶などは、チャノキの葉(茶葉)を使用したお茶になります。

一方、ローズヒップティーは茶葉を使用していないため、カフェインは含まれません。

茶葉を使用しないものも広く「お茶」と呼ばれるため、カフェインに関しては少しややこしいですが、「お茶=カフェイン」ではなく、「茶葉=カフェイン」と覚えるとよいかもしれませんね。

なお、茶葉以外に天然にカフェインを含むものとしては、コーヒー豆やカカオ豆などがあります。

ローズヒップはビタミンCが豊富

ローズヒップティー カフェイン

一般的にローズヒップティーはビタミンCが豊富とされていますが、日本食品標準成分表には記載がないため、どのくらい含まれるのか、明確なことはわかりません。生のローズヒップにはビタミンCが豊富に含まれるようですが、乾燥や加工の過程で多くは損失される[*2]とされています。

ただし、実際に市販のローズヒップティーをいくつか見てみると、1杯分(4g程度)にビタミンCが30mg程度含まれている商品などがあります。お茶を抽出するときにビタミンCがどのくらい浸出液の方に移行するかははっきりしませんが、水溶性のため基本的には溶け出る割合は多いでしょう。

ビタミンCを補いたいときにローズヒップティーを飲むのはいいかもしれませんね。仮に1杯でビタミンCを30mg摂取できるとすると、いちご50g(約3個分)に該当します。

なお、「ビタミンCが多い」といった表記をしている商品には、ビタミンCの多いアセロラを加えているものもあります。

ローズヒップティーを楽しもう!

ローズヒップティー

ローズヒップティーのメリットはなんといってもノンカフェインという点です。また、ローズヒップティーを楽しむポイントもご紹介します。

妊娠中も気楽に飲める

WHO(世界保健機関)によると、1日300mg以上のカフェインを摂取している妊婦さんでは、赤ちゃんが低体重で生まれたり、流産や死産のリスクが高まる可能性があるとし、そのような妊婦さんはカフェイン摂取量を減らすように注意がされています[*3]。

妊娠中のカフェイン摂取のリスクから、コーヒーやお茶を飲む量に気を付けている妊婦さんは多いでしょう。ノンカフェインのローズヒップティーは妊娠中にも飲みやすい飲み物といえます。

麦茶やコーン茶など、その他のノンカフェイン飲料もあるので、いろいろ組み合わせて楽しめるといいですね。

ローズヒップティーの淹れ方

ローズヒップティーを淹れるときは、抽出時間を少し長めにするのがおすすめです。高い温度のお湯を注いでから5分ほどかけてゆっくり抽出してみてください。

酸味が気になる人は材料をチェック

ローズヒップティー カフェイン

ローズヒップティーは他のお茶と違って酸味があるものが多いですが、それが苦手な人もいるかもしれません。

ローズヒップティーはハイビスカスがブレンドされているものなどが多いです。また、アセロラが入っているものもありますが、ハイビスカスもアセロラも、ともに酸味があるのが特徴です。

一方、これらがブレンドされていないローズヒップティーの場合は、それほど酸味が強くないと考えられます。ノンカフェインのローズヒップティーを試したいけど、酸味が苦手という人は、ハイビスカスなどが入っていないタイプを試してみてください。

ローズヒップティー以外のノンカフェインの飲み物

ローズヒップティーはカフェインが気になる人でも飲みやすいですね。他のノンカフェインの飲み物についてもご紹介します。

麦茶・蕎麦茶・コーン茶など

麦茶 ノンカフェイン

カフェインはコーヒー豆や茶葉、ココアなどに含まれるので、それらを使っていないものであればノンカフェインといえるでしょう。例えば麦茶・ハト麦茶、蕎麦茶、コーン茶、ルイボスティーなどがあげられます。一般にハーブティーといわれるものもノンカフェインですが、種類によってさまざまな作用もあるので、留意しながら選べるといいですね。

また、ノンカフェインとは異なりますが、カフェインレスのコーヒーなどもあります。カフェインレスとはカフェインを90%以上除去したことを意味します。コーヒーを飲みたいけどカフェインが気になるというときは、カフェインレスを選ぶのも1つでしょう。

飲み物のカフェインが気になる方は以下もチェック!

まとめ

ローズヒップティーにはカフェインが含まれていないので、カフェインが気になる場合に安心して飲める飲み物の1つです。香りがよく華やかさもあるため、気分転換をしたいときや、来客のときなどにもぴったりでしょう。ただし、ノンカフェインとはいえ、1日に必要な水分補給をすべてローズヒップティーにするなどの偏った飲み方は控えてくださいね。

(文・監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、管理栄養士の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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