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2022年09月20日 18:15 更新

蕎麦茶はカフェインを含む?成分の特徴やおすすめの飲み方【管理栄養士監修】

蕎麦茶(そば茶)は香ばしい風味があり、緑茶などとは違った味わいが楽しめます。ペットボトル飲料のそば茶もあり、手軽に飲めるお茶の1つです。お茶というとカフェインが気になりますが、そば茶の場合はどうなのか、よく飲む方は気になるかもしれませんね。そば茶のカフェイン量や成分のポイントをお伝えします。

そば茶にカフェインは含まれる?

そば茶

緑茶や紅茶などの「お茶」にはカフェインが含まれるとご存じの方も多いでしょう。そうすると、「そば茶もカフェインを含むのでは?」と気になりますよね。そば茶は何から作られるのかという点から確認していきましょう。

そば茶の原料は「そばの実」

そば茶は緑茶やほうじ茶などと違って、茶葉を使用したお茶ではありません。そば茶の原材料として使われるものは主にそばの実です(韃靼そばの実の場合もあります)。そばの実を煎る・焙煎するなど加熱してつくられるので、独特の香ばしい香りを楽しめるお茶ですね。

そば茶はノンカフェイン

お茶にカフェインが含まれるのは、お茶の原料であるチャノキという植物にカフェインが含まれるからです。そのため、同じ茶葉からつくられる緑茶やほうじ茶、烏龍茶、紅茶にはいずれもカフェインが含まれます。

一方、そば茶はノンカフェインの飲み物になります。そば自体がカフェインを含まないためです。カフェインが気になる人でも安心して飲めますね。ノンカフェインのお茶はこのほかに麦茶や黒豆茶などもあります。カフェインが気になる人は、茶葉を使用していないお茶を選ぶとよいでしょう。

その他の飲み物のカフェイン量についてはこちら!

妊娠中もそば茶は飲める?

妊娠中は、妊娠していないときよりもカフェインの摂取量に注意が必要となりますが、そば茶はノンカフェインなので、妊娠中も安心して飲める飲み物の1つです。ただし、そばアレルギーの人は妊娠中以外の人も含め、そば茶は摂取しないようにしましょう。

妊娠中のカフェインについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

そば茶の成分の特徴とおすすめの淹れ方

そば茶

カフェインを含まないという点以外では、そば茶にはどんな特徴があるのでしょうか? 健康茶として販売されることも多いですが、その成分の特徴をお伝えします。

そば茶の成分「ルチン」とは

そば茶の成分としてよく知られるものにルチンがあげられます。ルチンはポリフェノールの一種で抗酸化作用などが期待される成分です[*1]。そば茶の淹れ方によって抽出量は異なるため、一概には言えませんが、特徴として知っておくのはよいかもしれませんね。

なお、そば茶はエネルギー源となる栄養成分のたんぱく質・脂質・炭水化物がいずれも0gなので、エネルギーは0kcalになります。

おすすめのそば茶の淹れ方

そば茶を淹れるときは、適量のそばの実を急須に入れて熱湯を注ぎますが、このときにお茶パックを利用するのがおすすめです。そばの実を熱湯に浸すと軟らかくなり、茶こしが詰まってしまうことがありますが、お茶パックに入れることでお茶がスムーズに出やすくなります。後片付けもラクですよ。

なお、熱湯を注いだあとの「蒸らし」の時間はお好みで調整するとよいでしょう。

そば茶以外のノンカフェインの飲み物

カモミールティー ノンカフェイン

カフェインの摂取が気になる人は、ノンカフェインの飲み物をなるべく選びたいかと思いますが、そば茶ばかりだと飽きてしまいますよね。そば茶以外にカフェインを含まない飲み物をご紹介します。

・麦茶・ハト麦茶などの麦茶系
・コーン茶
・タンポポコーヒー
・ルイボスティー
・カモミールティーなどのハーブティー


これらにはカフェインが含まれません。

また、ノンカフェインではありませんが、カフェインが90%以上除去されているカフェインレスの紅茶やコーヒーなどもあるので、表示を確認して選ぶとよいでしょう。基本的にカフェインを天然に含むのはコーヒー豆、ココア(カカオ豆)、茶葉なので、それ以外の食材を使った飲み物はカフェインが少ないと覚えておいてもいいですね。

まとめ

そば茶にはカフェインが含まれていないので、カフェインの過剰摂取を気にせずに飲める飲み物の1つです。妊婦さんやお子さんでも安心して飲むことができますね。そば茶の成分であるルチンには抗酸化作用が期待できるため、健康茶のイメージもありますが、効果のために飲むというより、その芳しい香りを楽しんでいただければと思います。

(文:夏目千恵子 先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、管理栄養士の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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