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2022年09月21日 18:50 更新

カフェオレのカフェインはコーヒーより少ない?意外な含有量をチェック【管理栄養士監修】

作業の合間やおやつの時間にカフェオレを飲むとホッとしませんか? ブラックコーヒーは苦手だけれど、カフェオレなら飲めるという方も多いと思います。カフェオレにはどれくらいカフェインが含まれているのでしょうか? 飲み方によっては必ずしもコーヒーよりカフェインを抑えやすいとは言えないかもしれません。

カフェオレとは?カフェラテとは違うの?

カフェオレ カフェイン

カフェオレのカフェインについて見ていく前に、まず、カフェオレとはどんな飲み物なのかを確認しておきましょう。似たような飲み物にカフェラテがありますが、カフェオレとカフェラテにはどのような違いがあるのでしょうか。

ドリップかエスプレッソかで異なる

「カフェオレ」はフランス語、「カフェラテ」はイタリア語であり、どちらもコーヒーに温かい牛乳を入れたものを意味するという点では同じです。違いは使用するコーヒーの種類にあります。

カフェオレはドリップコーヒーであるのに対し、カフェラテはエスプレッソ(熱湯を使い高圧で短時間抽出したもの)を使っています。カフェオレはミルクの優しい風味が特徴である一方、カフェラテはエスプレッソの苦みと香り、ミルクのまろやかな風味が味わえます。

エスプレッソを淹れるには専用の器具が必要になるので、ご家庭で作る場合はカフェオレの方がおなじみかもしれませんね。

カフェオレのカフェインの量はどのくらい?

カフェオレ カフェイン

手軽に家庭でも作れるカフェオレですが、毎日飲む方はカフェインが気になりますね。どのくらいカフェインが含まれているのか、また、カフェインにどんなリスクがあるのかを解説します。

カフェオレのカフェイン量

カフェオレのカフェイン含有量は、100mlあたり30~50mg程度が一般的です。ブラックコーヒーが100mlあたり60mgとされるので、牛乳を加える分、カフェオレの方がカフェイン量は少なくなるといえます。

ただし、これはコーヒーの濃さやコーヒーと牛乳の割合によっても変わります。カフェオレはコーヒーと牛乳の割合を1:1にして作るのが一般的ですが、ブラックで飲むときよりもコーヒーを濃いめに抽出していたり、好みでコーヒーの割合を多くしたりすることもあるでしょう。また、ブラックコーヒーよりも飲みやすい分、飲む量がコーヒーよりも多くなりやすい場合には、カフェオレだからカフェインの摂取量が少ないとは一概に言えないかもしれません。

参考までに、紅茶や煎茶、烏龍茶100mlあたりのカフェイン量は20mgです[*1]。牛乳で割っているからカフェイン量は少ないと思われがちですが、実際はカフェインが比較的多い飲み物のひとつといえます。

カフェインのデメリット

カフェインは摂り過ぎない方がよいとよく言われますが、その理由は、過剰摂取による健康への影響が懸念されるためです。具体的には、めまいや心拍数の増加、興奮や不安、不眠、頻尿、下痢などのリスクがあります[*2]。

なお、適量のカフェインを摂取した場合には、頭が冴えたり眠気が和らぐ効果があるとされます[*3]。食後や仕事の合間にコーヒーやカフェオレを飲んで気持ちを切り替えるという人も多いかと思いますが、カフェインの効果を得られる適量をこころがけたいですね。

カフェオレの1日の適量の目安

カフェインの過剰摂取を防ぐためには、カフェオレを日常的に飲むならどのくらいの量にするのがよいのでしょうか?

日本でのカフェイン摂取量の基準はありませんが、欧米などでカフェイン摂取に対し注意喚起が出されており、たとえばアメリカやカナダでは、大人の場合1日400mgまでを推奨しています[*3]。カフェオレやコーヒーなら毎食後に1杯程度が良いでしょう

カフェインの感受性には個人差もあるため、過剰摂取にならないよう、カフェインを含む飲み物は適度に楽しむことがポイントです。

妊娠中・授乳中はカフェインを控えて

妊婦がカフェインを摂りすぎることで出生時に低体重になり、将来の健康リスクが高くなる可能性があります[*2]。欧米で示されている推奨量を踏まえると、1日200~300mgの摂取に抑えましょう。

また、カフェインは母乳を通して赤ちゃんにも移行するため、授乳中も同様に200~300mgまでと考えてください。「少しでも飲んだらだめ!」ということではありませんが、非妊娠時にコーヒーやお茶をよく飲んでいたという人は、摂取量に注意しましょう。

妊娠中や授乳中のカフェインについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【医師監修】妊婦のカフェイン過剰摂取の影響とリスクとは?
授乳中のカフェインはどれぐらいまでOK?コーヒー、緑茶の量は?摂取基準と注意点【助産師解説】

カフェオレを楽しむためのカフェイン対処法

ドリップコーヒー

カフェインを控えたいけれど、カフェオレを楽しみたい時はどうしたら良いでしょうか。

①コーヒーの淹れ方を工夫する

コーヒー豆をお湯に浸す時間が長いとカフェインの溶けだす量も多くなります。したがって、コーヒーの抽出時間を短めにすることでカフェインを減らすことができます。このほか、好み次第ではありますが、コーヒーより牛乳の量を多めにするのも1つですね。

②カフェインレスやデカフェのコーヒーを選ぶ

最近では、カフェインを90%以上除去したカフェインレスやデカフェのコーヒー豆をよく見かけるようになりました。カフェインレスのドリップコーヒーを淹れて牛乳を注げば、安心してカフェオレが飲めます。コーヒーの淹れ方で工夫するよりも確実にカフェイン量を減らせるので、妊産婦さんには特におすすめです。

コーヒーショップなどでもデカフェのメニューが充実しているので、それらを選べば外出先などでもカフェインの影響を気にせず楽しめますね。

飲み物のカフェインが気になる方は以下もチェック!

まとめ

カフェオレのカフェイン量はブラックコーヒーより少なくなると言えますが、飲む量やコーヒーの割合によって変わります。カフェインは過剰に摂取するとめまいや頭痛、下痢などの症状が出る恐れがあるので注意しましょう。カフェオレは1日数杯を適度に楽んでください。カフェインの摂取を抑えながらカフェオレを飲みたい時は、コーヒーの抽出時間や割合を調節するほか、デカフェやカフェインレスのものを選ぶとよいですね。

(文:村上あゆみ 先生/監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、管理栄養士の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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