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2022年03月31日 11:32 更新

煤竹色(すすたけいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~

煤竹色(すすたけいろ)とは、暗い灰みがかかった茶褐色のこと。日本の伝統色である【煤竹色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【煤竹色】とは?

煤竹の天井

煤竹色とは、暗い灰みがかかった茶褐色のことです。

色の名前 煤 竹 色
読み方  すすたけいろ susutake-iro 
英語 soot-colored bamboo
WEBカラーコード #6b5146
CMYK C=30/M=80/Y=95/K=0
RGB R=186/G=81/B=38
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【煤竹色】の意味と由来は?

昔話や時代劇などで、囲炉裏(いろり)がある家が出てくることがありますね。囲炉裏から出た煙は天井に上っていき、長い年月をかけて天井の竹を濃く暗い茶色に変えていきます。いぶされて煤(すす)けた竹を表す色が【煤竹色】。室町時代ころに生まれた色と言われています。

庶民に贅沢を禁じ、着物の色を制限していた江戸時代には、渋い茶系の色は粋(いき)とされ、【煤竹色】は大流行しました。あまりの人気に、やや白を加えた【銀煤竹(ぎんすすたけ)】、藤色がかった【藤煤竹】、【柳煤竹】などの色にも分かれたほどです。着物のほか、羽織や帯にも使われました。

【煤竹色】に関連する色

「竹」に由来する色には、ほかに【若竹色】【青竹色】などがあります。

【若竹色(わかたけいろ)】
【青竹色(あおたけいろ)】

【煤竹色】に合う色は?


煤竹色
 すすたけいろ 


藍 色
 あ い いろ 



煤竹色
 すすたけいろ 


亜麻色
 あ ま いろ 

渋みのある落ち着いた【煤竹色】は、同じように彩度の低い色と合わせると、しっくりとなじみます。日本に古くからある染料「藍」を使った【藍色】や濃い【鼠色(ねずみいろ)】などとの組み合わせは、江戸の粋を感じる渋い配色ですね。

少し重たい色の【煤竹色】ですが、明るい茶系統の【亜麻色(あまいろ)】【榛色(はしばみいろ)】と合わせてみると、軽やかさが生まれます。鮮やかさを出したい場合は、赤みが強いだいだい色系の【柿色】【樺色】を使ってもいいでしょう。男性っぽい印象が強い【煤竹色】ですが、それらの色を用いることで、女性らしさが感じられる色になります。

A traditional Japanese color "煤竹 susutake" is...

In old tales and historical Japanese dramas, you may see a house with an irori (hearth). The smoke from the irori rises to the ceiling and over the years turns the bamboo on the ceiling a deep, dark brown. The color that represents the sooty bamboo that has been smoked is called "煤竹 susutake -means sooty bamboo-". This color is said to have originated around the Muromachi period (1333-1573).

"煤竹 susutake" color was very popular in the Edo period (1603-1867), when luxury was forbidden to the common people and kimono colors were limited. The popularity of this color was so great that it was divided into several other colors, such as "銀煤竹 silver-susutake" with a hint of white, "藤煤竹 purpule-susutake", and "柳煤竹 green-susutake". In addition to kimono, it was also used for haori and obi.

まとめ

室町時代から、人々に親しまれてきた【煤竹色】。今は囲炉裏もあまり見かける機会はないので、実際に煙でいぶされた天井の色を見ることはないかもしれません。でも、テレビの時代劇などで、囲炉裏の場面が出たときは、ぜひ煙が立ち上る天井に注目してみてくださいね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)

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