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2022年01月22日 11:00 更新

焦茶(こげちゃ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~

焦茶(こげちゃ)とは、焦げたような黒みが強い茶色のこと。日本の伝統色である【焦茶色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【焦茶】とは?

板チョコ

焦茶とは、焦げたような黒みが強い茶色のことです。

色の名前       焦茶      
読み方 こげちゃ kogecha
英語 Dark brown
WEBカラーコード #644b3a
CMYK C=65/M=72/Y=81/K=20
RGB R=100/G=75/B=58
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【焦茶】の意味と由来は?

【焦茶】とは、物が焦げたような茶色のこと。ブラックチョコレートやコーヒーのような黒みが強い茶色です。近い色としては焦茶より赤みがかった【百塩茶(ももしおちゃ)】、【栗皮茶(くりかわちゃ)】があります。

お茶を煎じた汁で染めた色【茶色】は、室町時代から使われていましたが、【焦茶】が誕生したのはそれよりかなり遅い江戸時代のこと。景気が悪くなった江戸中期、幕府は庶民に贅沢をさせないよう、着物の色も派手な色を禁じ、使う色は【茶色】【鼠色(ねずみいろ)】【藍色】のみとしたのです。

そのような制限がある中でも、庶民たちはおしゃれを諦めませんでした。茶色・鼠色のバリエーションを増やして、格子柄やしま模様などを取り入れ、おしゃれを楽しみました、焦茶はそこから誕生した色のひとつ。江戸時代の滑稽本『東海道中膝栗毛』にも、着物の説明として【焦茶】が使われています。特に男性に人気の色だったようですよ。

【焦茶】に合う色は?


焦 茶
 こげ ちゃ 


丁子茶
 ちょうじちゃ 

先に説明したように、【焦茶】が誕生した背景には、着物に使うことができる色の制約がありました。茶色と鼠色の色みを調整することで生まれた色は「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」呼ばれ、その色は100種類以上。【焦茶】はその「四十八茶百鼠」の色とは、とても相性がいいんです。

茶系の【丁子茶(ちょうじちゃ)】【雀茶(すずめちゃ)】【黄唐茶(きがらちゃ)】と組み合わせると、落ち着いた色に。ピンク系統の【遠州茶(えんしゅうちゃ)】【江戸茶(えどちゃ)】と合わせると、可愛らしさが生まれます。グレー系の【銀鼠(ぎんねず)】や、白みが強い茶色の【利休白茶】とは、コントラストがはっきりとした組み合わせです。

A traditional Japanese color "焦茶 kogecha" is...

A traditional Japanese color "焦茶 koge-cha" is a brown color that looks like things have been burned. It is a brown color with a strong blackness, like black chocolate or coffee. Similar colors are "百塩茶 momoshio-cha" and "栗皮茶 kurikawa-cha," which are redder than dark brown.

Brown, a color dyed with the juice of roasted tea, has been used since the Muromachi period (1336-1573), but dark brown was born much later, in the Edo period (1603-1868). In the mid-Edo period, when the economy was in a slump, the shogunate forbade the use of flashy colors for kimonos to prevent the common people from spending lavishly, and limited the colors used to brown, gray, and indigo.

Despite these restrictions, the common people did not give up on fashion. They increased the variety of brown and gray colors and introduced plaid patterns and striped patterns to enjoy fashion. "焦茶 koge-cha" is one of the colors that emerged from this. "焦茶 koge-cha" is also used as a description of kimonos in "Tokaido Chuhakurige," a comic book from the Edo period. It seems to have been a popular color, especially among men.

まとめ

着るものを制限される不自由な時代に、お洒落を楽しむ心から生み出された【焦茶】。おやつの時間に、チョコレートやココアなどを使って、お子さんと【焦茶】色の成り立ちについて話してみてはいかがでしょうか。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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